金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

財政の崖回避法案成立によるリスクオン相場はどこまで続く

更新日:2013年1月3日(木)

米政府と議会の財政合意を受けたリスクオンの流れが加速して始まった年初の市場は欧米株も商品も大きく上昇。
NYダウは308.41ドル、2.35%の上昇、NASDAQは3.07%上昇となり、独DAXや英FTSEなども2%超の上昇で早くも昨年高値を超えての新年スタート。原油や商品相場も年末から大幅続伸、為替も円安の流れが一段と進んだ格好となっています。
減税失効と歳出の強制削減による景気不安が懸念された財政の崖に対する回避法案としては、富裕層を除いての減税の恒久化などで減税失効はなんとか回避できたものの、歳出削減については強制削減発動を2ヶ月間先送りとしただけ。
既に上限に達している米連邦債務の上限引き上げを含め、火種は残ったまま。
前回、米債務上限問題を巡って協議がもつれたのは、S&Pによる米国債の格下げ、株価の急落など市場の混乱を招き、安全資産と化した金の価格が急上昇した2011年夏のことでした。

年初のNY市場、リスク資産状態の金は続伸で2週間ぶりの高値を回復し、トレンドは上方向に転換。当面のレジスタンスライン1,720ドルは90日移動平均線と重なり、ここを超えると上方向に大きく視界が開けることに。サポートラインは1,640ドル。
プラチナも大幅続伸ながら12月後半の一方的な下げの影響が大きく、トレンドはまだ売り優勢。1,490ドル台までの下落リスクも残る状況。

※参考:NY金価格、プラチナ価格とチャート1/2

2013年1月3日(木)時点の相場
国内金4,806 円 12/28(金) ▲66(1.39%)
国内プラチナ4,435 円 12/28(金) ▲30(0.68%)
NY金1,688.8 ドル 1/2(水) ▲13.0(0.78%)
NYプラチナ1,565.1 ドル 1/2(水) ▲26.4(1.72%)
ドル円87.34 円 1/2(水) ▲0.60(0.69%)

1/2(水)のその他主要マーケット指標

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財政の崖回避法案成立によるリスクオン相場はどこまで続く 1/3(木)

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