金プラチナ短期相場観

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今年に入って明暗分かれる主要国と新興国の格付け

更新日:2013年3月13日(水)

昨日、格付け会社S&Pがメキシコの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」へと引き上げました。経済改革の良好な見通しを反映した、ということで今後の格上げの可能性も高まっているようです。
S&Pは今月、欧州債務危機で支援を受けたポルトガルの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げ、同じく支援を受けたアイルランドを先月「ネガティブ」から「安定的」へと引き上げ。
また、フィッチが2月にEU加盟国ポーランドの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」へ引き上げ。
逆に、主要国の引き下げも目立ちます。
2月にはフィッチがユーロ圏の優良国と思われたオランダを「安定的」から「ネガティブ」へ、そしてムーディーズが英国の最上級「Aaa」を剥奪、今月に入ってフィッチがイタリアを「A-」から「BBB+」へと格下げ。
※参考:主要国の国債格付けランキング

もちろん格下げされる新興国や周辺国もあります。
景気の底入れと世界的な株高、リスク選好の流れに目が行きがちですが、結構不安要素の火種はあちこちに燻っているようです。

NY市場、金は4日続伸となり、8営業日続いた1,570ドル台からようやく脱出。1,570ドル台での推移が続く間に短期的な流れが変わり上向きにかかったバイアスにより一気に押上げられた形。一時1,600ドル台を窺う勢いで約2週間ぶりの1,590ドル台。上方向の節目は1,620ドル。下方向は1,570ドル台が大きなサポートラインとなる可能性。1,500ドル割れへのリスクも払拭出来た訳ではない。
プラチナは小幅に続落で1,600ドル台をキープできず。1,560~1,620ドルの間でレンジ相場の様相。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/12終値とチャート

国内、金は6営業日ぶりの上昇一服。ターゲットの5,100円超え達成後の反落も懸念されたものの横這い推移。ドル円頼みの状況でドル円下落となったにも係わらず、久々のNY金の大幅上昇で支えられる好運も今年の国内金相場の底堅さを象徴。
プラチナも6営業日ぶりの反落。一方的に上昇し過ぎた直後のしっかり反落。しかし2月半ば以降続いた下落圧力をようやく払拭し、新たな展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格3/13とチャート

2013年3月13日(水)時点の相場
国内金5,102 円 3/13(水) ▼1(0.02%)
国内プラチナ5,135 円 3/13(水) ▼63(1.21%)
NY金1,591.7 ドル 3/12(火) ▲13.7(0.87%)
NYプラチナ1,595.0 ドル 3/12(火) ▼6.2(0.39%)
ドル円96.08 円 3/12(火) ▼0.20(0.20%)

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