金プラチナ短期相場観
イタリア議会に進展なければリスク資産の調整継続か
更新日:2013年3月16日(土)
2月末のイタリア総選挙後、初の議会招集で上下院ともに議長選出が行われています。ベルサニ氏の中道左派、ベルルスコーニ氏の中道右派、グリッロ氏の五つ星運動の三竦み状態は続き、連立政権樹立には依然困難な状況が続きます。
中道左派が過半数勢力となった下院ですら、3回めの投票でも議長選出できず、と波乱の気配も。
米消費者マインドに関する指標の低下などで11営業日ぶりにNYダウが下落し、欧米主要株も反落し、ドル高円安もやや大きめの調整となった今週末。
週が明けてもイタリア政局懸念が続くようであれば、リスク選好の流れは調整継続へと向かう可能性もありそうです。
NY市場、金は小幅続伸。しかし、またも1,600ドルの壁に跳ね返されるパターン。日増しにこの壁が厚くなっていく様子。週間ベースでは15.7ドル、1%の上昇となり、3週続落後の2週続伸。弱いながらも上向きのトレンドで1,570-1,600ドルの狭いレンジ脱出への挑戦が続きます。少し広めに見れば上値抵抗は1,620ドル、下方向は1,500ドル割れリスクもまだ残る状況。
プラチナは5日ぶりに下げ止まり、小幅反発で上昇トレンドへ。しかし、こちらも1,600ドル付近が厚めの抵抗帯となってしまった感も。サポートラインは1,560ドル。週間ベースでは11.5ドル、0.72%の小幅反落。
ドル円は96円台前半から95円台前半まで1円近くの大幅反落。週間ベースでも74銭、0.77%の下落。1ヶ月前、2月15日までの週の終値が93円台半ば。週末価格はそこから3週連続で93円台半ば。先週終値は96円。2円50銭も急騰した翌週に70銭ほど下落。価格の上昇に伴い変動幅も大きくなりますが、上昇分の3割弱の下落に過ぎません。今のところは程よい押し目か。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/15終値とチャート
- 2013年3月16日(土)時点の相場
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国内金 : 5,101 円 3/15(金) ▲7(0.14%) 国内プラチナ : 5,133 円 3/15(金) ▲30(0.59%) NY金 : 1,592.6 ドル 3/15(金) ▲1.9(0.12%) NYプラチナ : 1,592.4 ドル 3/15(金) ▲2.6(0.16%) ドル円 : 95.26 円 3/15(金) ▼0.85(0.89%)
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