金プラチナ短期相場観
ドル円の100円トライと北朝鮮リスクの狭間で国内金価格は高値更新
更新日:2013年4月10日(水)
エスカレートする北朝鮮の挑発行為への警戒がやや高まってきました。本日10日以降、ミサイル発射の可能性も高まり、日米韓での警戒態勢レベルも上がってきているようです。中国の旅行会社も北朝鮮への観光ツアーの一部を中断するなど、今までの雰囲気とはやや異なる危険性も見え隠れ。
市場への影響も懸念されるところですが、今回の地政学リスクには従来の円買いではなく、円売りとなる可能性も高そうです。
韓国では既に株価は下落傾向を強め、韓国ウォンは対円こそ円安ウォン高傾向にあるものの、対ドルでは今年に入ってドル高ウオン安が進んでおり、その流れも最近急速に強まってきています。
北朝鮮による韓国内の外国人退避勧告には動じない外国人たちですが、外国マネーは退避が進んでいるようです。
円安が進んだ場合でも、100円手前のバリアオプションの存在も気になるところで、簡単に突破出来そうなラインでもないのかもしれません。
いずれにしても、ミサイル発射となれば為替も株価も多少の乱高下、とはなりそうです。
NY市場、金は円安一服のドル売りに対してやや買われた形。中心レンジ1,570-1,620ドルの半ばまで戻した状況。1,500ドル割れへのリスクは残るものの方向感はかなり弱めか。
プラチナは3日続伸でコアレンジ1,550-1,600ドルに回帰しようとする動き。やはり1,480ドルの下値目標へのリスクはまだ残るものの流れは下方向から持ち直し傾向。
ドル円は直近目標99円達成後の小幅反落。安値では一時98円50銭台まで下落、今の勢いのなかでの押し目としては上出来とも。100円台トライに向けてやや揉み合い傾向継続か。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/9終値とチャート
国内、金は4日続伸となり最高値を更新。急上昇で5,210円台のターゲット到達直後のため最高値圏への壁はもう少し厚いものと見ていましたが、あっさりと上抜け。NY金の予想外の上昇が貢献した形。買われ過ぎ圏に入ってはきたもののその数値は決して高過ぎる訳でもない状況。ドル円の100円トライが注目。
プラチナも4日続伸で目標地点5,130円台にしっかりと到達。比較的目標地点を一気にオーバーランするケースが多いプラチナにしては珍しくターゲット地点でピタリとストップ。短期トレンドは上昇傾向にあるもののやや上値が重くなってきた状態か。
※参考:金プラチナ国内価格4/10とチャート
- 2013年4月10日(水)時点の相場
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国内金 : 5,255 円 4/10(水) ▲36(0.69%) 国内プラチナ : 5,135 円 4/10(水) ▲34(0.67%) NY金 : 1,586.7 ドル 4/9(火) ▲14.2(0.90%) NYプラチナ : 1,553.1 ドル 4/9(火) ▲16.1(1.05%) ドル円 : 99.03 円 4/9(火) ▼0.33(0.33%)
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