金プラチナ短期相場観
10分の1オンスのイーグル金貨は在庫切れ
更新日:2013年4月24日(水)
米造幣局が製造するイーグル金貨の最小サイズ、10分の1オンス(約3.1グラム)が爆発的に売れているようです。前年同期比で2倍以上、イーグル金貨全体での4月の販売量は前月比3倍増とのことで、在庫切れによる販売停止に追い込まれたのだそうです。
日本や中国での地金需要、オーストラリアでの金貨需要などアジア・アセアニア系の金現物需要の増加傾向は、米国でも同様のようです。
米ゴールドマン・サックス・グループは金についての短期見通しで、下落予想を撤回し、10%上昇する可能性、としています。
大幅な売られ過ぎからの買戻しや現物需要の高まりは予想されたことながら、1,400ドルから10%上昇すると1,540ドル。
ほぼ急落前の水準まで、向こう数ヶ月で戻るかどうかは、甚だ疑問ではあります。
イーグル金貨の一つ上のサイズ、4分の1オンス(約7.8グラム)あたりがもう少し売れるようになれば良いのですが。
NY市場、金は4日ぶりの反落も1,400ドル台では下げ止まり。1,420-30ドル付近は売り圧力が高まる軽めの抵抗ラインの可能性。ここを突破できれば1,400ドル台後半へ上値余地拡大も。
プラチナは1.32%の反落で先週の急落以降の安値を更新。1,420ドルのレンジ下限を割れたたことで下値余地拡大の可能性が高まります。メドは1,350ドル辺り。上方向、1,440ドルを超えてくるようなら逆に大幅上昇の可能性も。
※現在のプラチナ相場状況は、狭いレンジでの動きのなかで、わずかなレンジオーバー。行き過ぎて戻るケースも考えられますが、下方シグナル点灯には要注意です。金もプラチナも1,500ドル台半ばで推移していた4月3日終値時点でいずれも1,500ドル割れのシグナル点灯。そのまま1週間以上経過してからの急落へとつながりました。
ドル円は98円台半ばで下げ止まって反発。100円トライへの再々トライへ。まずは99円80銭台のレンジ上限突破が必要。あっさりと大台クリアするよりも何度も反落して足場固めできれば、その後の安定推移にもつながります。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/23終値とチャート
国内、金は6日続伸で反発の流れもそろそろ小休止の様子も。この辺りで押し目を挟んで急落分の50%ライン4,790円への再トライへ?
プラチナはわずかに続落。4,670円のサポートラインと4,860円の上値目標は継続。
国内は週末からゴールデンウィーク突入、閑散相場での荒れ模様の可能性にも要注意。
※参考:金プラチナ国内価格4/24とチャート
- 2013年4月24日(水)時点の相場
-
国内金 : 4,730 円 4/24(水) ▲3(0.06%) 国内プラチナ : 4,753 円 4/24(水) ▼2(0.04%) NY金 : 1,408.8 ドル 4/23(火) ▼12.4(0.87%) NYプラチナ : 1,417.8 ドル 4/23(火) ▼19.0(1.32%) ドル円 : 99.46 円 4/23(火) ▲0.23(0.23%)
1995年以来の7ヶ月続伸となるドル円の長期上昇トレンドはまだ序章? 4/25(木)
10分の1オンスのイーグル金貨は在庫切れ 4/24(水)
G20通過で世界的に認知された脱デフレという名の日本の円安政策 4/20(土)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン