金プラチナ短期相場観
1995年以来の7ヶ月続伸となるドル円の長期上昇トレンドはまだ序章?
更新日:2013年4月25日(木)
100円手前で足踏み状態が続くドル円は昨年10月以降、今月までの7ヶ月続伸がほぼ確定。3月終値が94円20銭台。今月はあと4日を残して99円50銭台、5円30銭ほどの値幅を貯金済。騰落率は+5.6%。月末までに100円台に到達しようが大幅反落しようが、94円20銭を下回ることはまずあり得ない状況。
18年前の1995年4月に、当時の円最高値(ドル円最安値)79円70銭台をつけて以降徐々に反発、その年後半にかけて今回のような破竹の勢いが続き、翌1996年1月には107円台に到達しています。その後は押し目を挟みながらも長期上昇トレンドが継続、1998年8月には147円60銭台まで上昇しました。
この後の流れが当時と同じ、とはいかないでしょうが、少なくとも1996年以降で、ドル円が7ヶ月連続で上昇するのは今回が初めて。来月も上昇して8ヶ月続伸となる可能性も否定できませんが、確率的には来月は一旦下落へ、と向かう可能性のほうが数倍高そうです。
近々、大台の100円を突破し、101円台程度まで上昇の可能性はかなり高そうですが、その後は一旦調整相場となり、5月は下落へ、というシナリオもかなり現実味がありそうです。
明日の日銀金融政策決定会合、来週の米FOMC、米住宅・雇用関連や米中製造業関連の指標、ECB政策金利、そして米雇用統計と、閑散相場中の乱高下を引き起こすきっかけとなる材料も目白押しです。
NY市場、金は1.05%の反発。下落圧力は次第に弱まり、買い需要に支えられての上昇も1,430ドル付近では売り圧力に押し戻される展開が続き、1,400ドル付近と1,420ドル台の上値抵抗との間で乱高下の状態。ゴールデンウィーク中に一方向へ抜け出す可能性が高まりつつあります。
プラチナも0.91%の反発で1420-40ドルの狭いレンジに回帰。やはり乱高下状態でレンジ上抜けの可能性もあるものの、一度は下抜けしたことで1,350ドルまでの下落リスクを抱える状態。
ドル円は99円70銭台まで上昇して反落、99円台半ばから100円の抵抗帯を破ることができません。オプションが集中すると言われるこの付近、今週末から週明けの今月末にかけて、その期限も集中している模様。日本の連休明けにはドル円の桁数が変わっている可能性は高そうです。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/24終値とチャート
国内、金は先週の急落翌日から7日続伸。急落幅の50%戻しライン4,790円を目前に失速はやむ無し。しかし連休中には、ドル円100円突破に伴う、もう一伸びの可能性も高まりそうです。
プラチナは小幅反発。下押し圧力も縮小中で4,860円の上値目標を目指す展開へ。サポートラインは4,670円。
※参考:金プラチナ国内価格4/25とチャート
- 2013年4月25日(木)時点の相場
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国内金 : 4,749 円 4/25(木) ▲19(0.40%) 国内プラチナ : 4,777 円 4/25(木) ▲24(0.50%) NY金 : 1,423.7 ドル 4/24(水) ▲14.9(1.06%) NYプラチナ : 1,430.8 ドル 4/24(水) ▲13.0(0.92%) ドル円 : 99.51 円 4/24(水) ▲0.05(0.05%)
1995年以来の7ヶ月続伸となるドル円の長期上昇トレンドはまだ序章? 4/25(木)
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PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン