金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

大暑の日、米ドル全面高の是正は続くか

更新日:2013年7月23日(火)

NY金相場は4月以降、1,500ドル台から1,200ドル近辺まで売り込まれました。約20%の下落です。そして、7月5日の1,212.7ドルから22日終値1,336.0ドルまで約2週間で123.3ドル、10.17%の上昇となっています。
同じ時期、南アフリカランドは、4月の1ドル=8.90ランド付近から、10.20ランド前後まで売られました。約15%の下落です。その後、7月5日に1ドル=10.21ランドまで通貨安が進んでいましたが、昨日終値では9.81ランド。0.4ランド、3.92%ほどランド高となっています。
オーストラリアドルは、4月の1豪ドル=1.0540米ドル台から、0.9050ドルまで売られ続けました。約15%の下落でした。そして、7月12日の1豪ドル=0.9050米ドルから、今朝のNY終値では0.9247ドルまで、0.0197ドル、2.18%の豪ドル高となりました。

資源国通貨・新興国通貨や金に対する米ドル全面高の流れが7月上旬で一服し、行き過ぎた流れを是正する展開となってはいますが、金の反発スピードが速すぎるのが気になるところです。
本日は大暑。一年で最も暑い日。息切れしなければ良いですが。
夜は満月でもあります。

NY市場、金相場は3.33%の大幅上昇で3日続伸。上昇率が3%を超えたのは1年ぶり、昨年7月2日の3.47%に次ぐ上昇率。昨日朝の急騰で、既に1,310ドル台の目標に到達。何度も上値を押さえられた1,300ドルの分厚い壁を突破したことで勢いが増した感も。当面の上値余地は1,350ドル台。サポートラインは1,270ドル、その上の1,300ドルラインが今度は強力なサポート帯となりそう。

プラチナも金に連動して3日続伸。1,450ドル台後半まで上値を伸ばして失速。それでも1,440ドル台は6月13日以来の水準。当面の上値目標は1,470ドル。すんなり到達できるようなら、1,500ドルの大台回復への可能性も。下方向への節目は1,410ドル。

ドル円は99円台に反落。参院選の結果が予想の範囲内で円安材料とはならなかったことに加え、米住宅指標のマイナスもドル安材料となった模様。先週末の高値100円80銭台で達成感も出てしまった様子。今朝は99円10銭台まで急落する場面もあったものの、下値は今のところ99円ちょうどのラインがサポート。9日移動平均線が21日移動平均線を、価格ラインがその両方をデッドクロス寸前、その下の90日移動平均線との距離も近く、改めて動き出しの気配も。もし99円のサポートラインを下抜けるようなことがあれば97円半ば辺りまで下値余地は拡大。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/22終値とチャート

国内、金価格は1.2%の大幅上昇で3日続伸。目標値4,380円到達後も上昇の勢いは衰えず、6月13日以来となる水準に。ドル円の下落を補って余りある大幅上昇となったNY市場の金相場が国内価格も強力に押し上げ。3日連続で1%超の上昇となったものの、この間のRSIは81.6、78.2、77.3と着実に低下し、上昇圧力の低下を示します。

プラチナも小幅に3日続伸となったものの第2目標4,820円到達後の一服感。この3日間のRSIを見ると、82.5、79.7、74.3と金と比較しても急低下していることがわかります。当面の節目は下方向が4,710円、上方向は様子見。
※参考:金プラチナ国内価格7/23とチャート

2013年7月23日(火)時点の相場
国内金4,437 円 7/23(火) ▲52(1.19%)
国内プラチナ4,825 円 7/23(火) ▲4(0.08%)
NY金1,336.0 ドル 7/22(月) ▲43.1(3.33%)
NYプラチナ1,448.0 ドル 7/22(月) ▲16.8(1.17%)
ドル円99.66 円 7/22(月) ▼0.81(0.81%)

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