金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

安倍トレード手仕舞いの流れ継続

更新日:2013年7月29日(月)

21日の参院選でアベノミクスの信任を得たことで長期安定政権による構造改革の進展などにも期待がもてる、という見方もあるものの、TPPや消費増税への判断などの懸案も続き、選挙後は日本株安、円高が進行し、さながら安倍トレード手仕舞いの流れとなっています。
日経平均は今月半ばには一時15,000円台回復目前まで迫っていたものの、先週は3.15%の大幅反落となり、今朝も300円超のマイナスで14,000円台を割れて13,800円台での推移となっています。日経平均との相関関係が強いドル円も先週は2.25%下落で100円台から98円台、そして今朝は97円台へと円高が進行しています。

ドル円は円安要因の弱さによる円高圧力に加えて、ドル安要因による影響への警戒感も高まります。
今週の米FOMCでは、フォワードガイダンス見直しも噂され、失業率7.2-7.3%で資産購入減額、7.0%で停止、6.5%未満(+インフレ率2.0%以上)で引き締め開始、としていた基準を引き下げる可能性もありそうです。
利上げへのハードルが上がり、その見込み時期が遠のくことで、ドル安圧力が一段と高まることになります。

週明けの国内、金価格は1.6%の大幅下落で3日続落。先週まで4週間連続の大幅上昇のうちの1週間分を1日で吹き飛ばした形。しかし、今年安値となった6月28日の3,978円から7月24日の4,472円までの上昇値幅494円に対してちょうど23.6%戻したところ。反発の可能性もあるものの、調整ラインとしては最低レベル。38.2%まで戻した場合でも4,283円。下方向の節目となる4,260円手前で下げ止まることになり、今回の調整としての許容範囲。今のところはまだ強めの上昇トレンドを維持し、上方向の節目は4,480円。

プラチナは2.5%の大幅続落。90日移動平均線にぶつかって反落した格好。節目の4,710円を割れたことでさらなる下落サイン点灯、ターゲットは4,590円辺り。6月27日の今年安値4,302円から7月25日の4,845円までの上昇値幅543円に対する50%戻しが4,574円。この近辺まで調整フェーズが続く可能性も。トレンドはまだ上向きも、その勢いは急速に縮小中。
※参考:金プラチナ国内価格7/29とチャート

2013年7月29日(月)時点の相場
国内金4,357 円 7/29(月) ▼70(1.58%)
国内プラチナ4,687 円 7/29(月) ▼122(2.54%)
NY金1,321.5 ドル 7/26(金) ▼7.3(0.55%)
NYプラチナ1,422.8 ドル 7/26(金) ▼25.1(1.73%)
ドル円98.21 円 7/26(金) ▼1.08(1.09%)

7/26(金)のその他主要マーケット指標

ドル高による弊害はまだまだ継続中 7/30(火)

安倍トレード手仕舞いの流れ継続 7/29(月)

中央アジアで増加する金保有量 7/27(土)

FRBもフォワードガイダンス修正へ 7/26(金)

金相場、今後の見通しと想定されるシナリオ 7/25(木)


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