金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

夏枯れ相場

更新日:2013年8月6日(火)

日本市場の盆休みを翌週に控え、欧米のサマーバケーション入りも重なる真夏の8月第2週、週明けから各市場とも軟調推移の傾向が強まる状況に。局面的にはドル買い金売りとなるような場面もあったものの、前日比では総じて下落。
NY金相場が前日比0.63%下落となったこの日、最近NY金相場と比較的逆相関の関係になり易い、NYダウ、原油、ドル円なども下落。

商品市場全般、欧米株もNASDAQのわずか0.09%上昇を除いて下落。日経平均の昨日は今年最低の出来高・売買高となり大幅反落。今朝も200円近くの下落で推移しているようです。
為替は円全面高。米ドルは対ユーロで若干買われる展開。日本株の下落に連動したドル円の下落で、株安円高のリスク回避傾向のようにも見えますが、決してリスク回避と言うわけではなさそうです。
VIX指数も今年最安値圏となる11台へと下落しています。
正に、夏枯れ相場の様相、ちょっとしたきっかけでどこかで売りが仕掛けられたり、大きな買いが入ったりすると、それに連動して他の市場でも大きく動き出すことになる、危険な夏も真っ盛りの時期に入ってきました。
今年の夏は、本当のリスク回避相場とならなければ良いですが。

NY市場、金相場は5日続落。7月19日以来となる1,300ドル割れ寸前で踏み留まる状況。米7月のISM非製造業景況指数の好結果を受けてドル買いに反して売られる展開。その後ドル再度売り圧力に押されるなか、金は買い戻されずそのまま低迷。安値では2日連続での1,300割れとなっており、7月24日高値の1,348.7ドルをピークに調整局面が継続。今の心理的節目でもある1,300ドルがどれだけサポートできるか。その下、1,270ドル台の節目を割れると大きく下落の可能性。1,350ドル台の上値目標はまだ維持。

プラチナは0.2%反落。この数日間はどちらかと言えば金よりもNYダウに連動するような動きにも見えるものの、どちらも小動きとなっており、プラチナも1,420-50付近でのレンジ相場を形成中。上値目標1,470ドルを目指す展開は継続。サポートラインは1,420ドル。

ドル円は0.6%の続落。ISM非製造業景況指数の好結果には一時的に反応してドルが買われる場面もあったものの、総じて軟調推移。今朝も97円台へと下げており、当面の下値メド97円台前半に再トライの動き。円安方向には99円60銭が当面のレジスタンス。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/5終値とチャート

国内、金価格は1.4%の続落で4,350円近辺の揉み合いから大きく下落。7月後半に大きく上昇した分をほぼ帳消し、下方向の節目4,260円も視野に。この付近で一旦下げ止まる可能性も高いものの、短期トレンドも下方向へと転換目前。節目を割れると下落余地拡大へ。

プラチナは0.9%の反落。なだらかに右肩下がりの90日移動平均線の上抜けチャレンジは、今回も簡単には成功せず。4,816円辺りに下がって来たこのラインに行く手を遮られ、大きく押し下げられた形。このラインを超えないことには上値目標4,950円へのトライもお預け。逆にサポートラインの4,700円が意識される水準に。再び90日移動平均線突破へのトライが出来るかどうか。
※参考:金プラチナ国内価格8/6とチャート

2013年8月6日(火)時点の相場
国内金4,282 円 8/6(火) ▼61(1.40%)
国内プラチナ4,758 円 8/6(火) ▼43(0.90%)
NY金1,302.4 ドル 8/5(月) ▼8.2(0.63%)
NYプラチナ1,448.1 ドル 8/5(月) ▼3.4(0.23%)
ドル円98.29 円 8/5(月) ▼0.63(0.64%)

8/5(月)のその他主要マーケット指標

9月の緩和縮小に向けて市場を惑わすFRB当局 8/7(水)

夏枯れ相場 8/6(火)

米景気回復と量的緩和長期化と8月リスク 8/5(月)

ブレ始めた雇用統計とADP雇用の相関関係 8/3(土)

テクニカルVSファンダメンタル 8/2(金)


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