金プラチナ短期相場観
株高に金利上昇、ドル高を維持したままクリスマス休暇へ
更新日:2013年12月25日(水)
NYダウは5日続伸で史上最高値を更新し続けたままクリスマス休暇入り。NASDAQも高値更新を続け、ドイツDAXも高値更新のまま一足先に休場。米国債金利の上昇も続き、10年債金利は3ヶ月ぶりに今年高値の2.99%台に迫り、3%台も意識される水準に。金利上昇にもサポートされる為替もドル高基調を維持し、ドル円は5年ぶり高値圏となった104円台を維持したまま。為替市場にはクリスマス休暇はないものの、リスクオン相場で高値からの反落も警戒される状態のまま各市場はクリスマス休暇、閑散取引状態へと突入したことになります。
また、対象的にVIX指数は急低下で今年安値の11.30も意識される12台前半へ、金も今年安値圏での休暇入り。
日本が銃弾提供した南スーダンの情勢悪化など、わずかに地政学リスクの懸念も孕むものの、米経済指標の改善傾向も続き、波乱の余地はほとんどないとされるような風潮で年末を迎えることになりそうです。
NY市場、金相場は0.53%反発。買い戻し傾向で1,200ドルを回復したものの、この3日間は1,190ドルから1,205ドルまでの狭いレンジでの推移が続き、12月前半の安値圏1,210ドルが上値抵抗線水準となってきた様子。クリスマス休暇明けから年末にかけて値動きが荒くなることも。その場合には下方向に振れ易く、目標水準1,120ドルが意識される展開も。
プラチナ相場も0.69%の反発。直近の節目割れとなった1,340ドル台がいったんレジスタンスとなる可能性もあるものの、ここを突破すると徐々に流れも好転する可能性も。金に連れ安となった場合には最大1,250ドルまでの下値リスク。
ドル円は0.1%上昇も104円台前半での小動きが継続。方向感はほぼニュートラルの状態で材料待ち、仕掛け待ち。105円から106円まで存在するとされる年内満期のオプションが上値を抑える形で上値も重い状況。年末にかけての買い仕掛け、もしくは年明けにかけて105円を試す流れとなる可能性は十分にありそう。円高方向への節目は102円台半ば。
※参考:金プラチナ相場とドル円12/24 NY市場終値とチャート
国内、金価格は0.38%の小幅続伸。今年秋以降の安値4,180-4,200円の水準の上限まで回復。すんなりと上方向へと抜けるようなら、20日の4,171円は行き過ぎだった可能性も。下押し圧力はまだ強く、4,130円までの下値リスクは継続。
プラチナは1.13%の大幅反発。直近節目の4,620円を大きく超えて9日移動平均線と21日移動平均線が重なる4,660円手前まで上昇。ここも上値を押さえられやすい水準。流れはまだ下向きで最大4,470円辺りまでの下落リスクは残る状況。
※参考:金プラチナ国内価格12/25とチャート
- 2013年12月25日(水)時点の相場
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国内金 : 4,203 円 12/25(水) ▲16(0.38%) 国内プラチナ : 4,656 円 12/25(水) ▲52(1.13%) NY金 : 1,203.3 ドル 12/24(火) ▲6.3(0.53%) NYプラチナ : 1,336.5 ドル 12/24(火) ▲9.1(0.69%) ドル円 : 104.21 円 12/24(火) ▲0.11(0.10%)
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