金プラチナ短期相場観

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動かない可能性大の日銀に株安円高反応の可能性も

更新日:2014年4月7日(月)

前週末、雇用統計後の米株安の流れを受けた週明けの日経平均は180円安で寄り付き、200円超へと下落幅を拡大した状況での推移となっています。為替も今朝は小動きで、前週終値103円20銭台での推移。NY金相場も同様に金曜終値1,303ドル近辺での横ばい推移で週明けを迎えています。金曜日のNYダウが0.96%下落したのに対し、今朝の日経平均は1.4%程度の下落。相変わらず日経平均のボラティティの高さと下落時の値幅拡大傾向が顕著です。

本日と明日は日銀の金融政策決定会合。異次元緩和スタートから丸1年経過し、海外勢からの追加緩和期待は高まっているものの、現状の政策効果に自信を見せる黒田日銀が今回動く可能性は非常に低く、追加緩和の有無事態が非常にグレーな状態でもあり、もし何らかの動きがあるとしても消費増税後の景気動向を確認し、10%増税への判断材料となる7-9月期の景気対策の一環としての重要な役割を果たす必要があることから、動くなら7月以降というのが妥当な線だと思われます。
しかし、期待に働きかける緩和政策としては、サプライズであることも重要な要素。妥当と思われる時期に妥当と思われる内容の政策ではサプライズ感もなく、効果半減の可能性も。
そんな思いもあってか、意外と追加緩和を期待する向きも大きいようです。前回3月の会合前にも、日銀への期待感の高まりから上昇していた日経平均も、ドル円も、3月11日以降は反落の流れとなっています。
今回から、黒田総裁の記者会見終了を待たずしてリアルタイムの報道を認めることを日銀が発表しています。
先月よりもさらに高まっているはずの追加緩和期待からの失望感による一時的な株安円高とともに、市場の乱高下も予想されます。

週明けの国内金価格は0.83%の反発。節目となる4,620円を超えたことで上値余地は拡大、目標水準は4,730円近辺。ただし方向感はニュートラルで下方リスクも抱える状況。4,580円台のサポートラインを割れた場合には、再び3月末安値4,430円近辺に向かう下落基調再開の可能性も。

プラチナは0.16%の小幅上昇で6日続伸。昨年3月中旬以降の高値レジスタンス水準に達していることで、上値も重く、当面の上値目標水準5,180円は近くて遠い状況。
※参考:金プラチナ国内価格4/7とチャート

2014年4月7日(月)時点の相場
国内金4,626 円 4/7(月) ▲38(0.83%)
国内プラチナ5,116 円 4/7(月) ▲8(0.16%)
NY金1,303.5 ドル 4/4(金) ▲18.9(1.47%)
NYプラチナ1,450.9 ドル 4/4(金) ▲5.4(0.37%)
ドル円103.23 円 4/4(金) ▼0.69(0.66%)

4/4(金)のその他主要マーケット指標

米株調整相場主導による日本株安円高継続、金市場は様子見 4/8(火)

動かない可能性大の日銀に株安円高反応の可能性も 4/7(月)

悪くない雇用統計の結果にドル売り、金は買いで反応 4/5(土)

ゆっくりと、しかし着実に進み始めるドル高円安、ユーロ安 4/4(金)

ゴルディロックス相場継続が国内金価格をサポート 4/3(木)


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