金プラチナ短期相場観
三羽烏
更新日:2014年4月14日(月)
3月の17日から19日までの3日間、NY金相場は3本の陰線が続く「三羽烏」を形成。下落トレンド開始を暗示する三羽烏出現後、3月末まで実際に下落基調が続きました。プラチナは3月7日、10-11日の3日間で3連続陰線となり、やはり3月末にかけて急落局面が継続。厳密には長めの実体部を持つ陰線が3本続くことで「三羽烏」となりますが、ほぼこれに近い状況となりました。
4月4日、7日、8日にかけては、ドル円相場に典型的な「三羽烏」が出現しています。なお、同じタイミングで日経平均先物でも同様の足型に。
ドル円は3月10-11-12日にも同様の足型で103円台から下落しましたが、この時は101円台半ばで下げ止まって反発へと向かいました。2月の12-13-14日の3日続落後にも101円台半ばで反発して揉み合い状態へ。
三羽烏が必ずしも下落トレンド開始のサインとはなり得ないドル円相場は、今回もまた101円台半ばでの攻防。
株安円高圧力が高まるなか、三羽烏vs101円台半ばのサポートラインの攻防も続きます。
円高ドル安地合いに伴って、ゆっくりと上昇基調が進むNY金相場は、1,320ドル台後半へと水準を切り上げて週明けを迎えています。
この影響で、国内金価格は上昇基調ながらも揉み合い傾向から抜け切れない状況が続きます。
国内金価格は0.67%の反発。4,580円台のサポートラインで足場を固めて再度上値トライの気配。しかし、まだ4,620円台の節目を抜け切れず、ここがレジスタンスラインとなりつつある状況も継続。モメンタムは上向きを維持しており、このラインを突破できれば上値目標4,730円付近へと向かう可能性が高まる展開へ。
プラチナは0.95%の大幅反発。3月7日の5,087円、1月21日の5,079円と並ぶ高値水準を回復、ここから4月7日の今年高値5,116円付近までのレンジは重要水準。昨年来、何度も上抜けに失敗してきたレジスタンスラインであり、上抜ける為にはそれなりのエネルギーが必要。それでも上値目標水準5,180円近辺までの上昇余地あり。サポートラインは5,020円台。
※参考:金プラチナ国内価格4/14とチャート
- 2014年4月14日(月)時点の相場
-
国内金 : 4,627 円 4/14(月) ▲31(0.67%) 国内プラチナ : 5,089 円 4/14(月) ▲48(0.95%) NY金 : 1,319.0 ドル 4/11(金) ▼1.5(0.11%) NYプラチナ : 1,462.6 ドル 4/11(金) ▲2.5(0.17%) ドル円 : 101.67 円 4/11(金) ▲0.15(0.15%)
三羽烏 4/14(月)
今年のトレンドを象徴した週、日経平均に続きドル円も年初来安値へ向かう 4/12(土)
公式ではなかった「相当な期間=6ヶ月」のイエレン発言 4/10(木)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン