金プラチナ短期相場観

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6年ぶり高値水準に到達したドル円相場の上値メド

更新日:2014年9月15日(月)

6年ぶり高値水準に到達したドル円相場の上値メドドル高円安方向に急加速するドル円相場は、9月12日終値では107円37銭、高値では107円39銭まで上昇。週を明けて15日朝時点では107円30銭近辺での推移が続きます。
現在の水準は、リーマン破たん直後の2008年9月19日(高値:107.99/終値:107.41)以来、6年ぶりの高値水準に達しています。

明日から行われる米FOMCの状況によっては、さらに上値を伸ばす可能性と、いったん反落へと向かう可能性が混在。
声明文から「相当な期間(considerable time)」の表現が消え、FF金利見通しが前倒しされるようなら前者、現状維持なら後者の可能性が高まります。

前者の場合の上値メドを考察するために、過去の長期チャートから節目となった水準と値幅をピックアップします。

1998年8月高値147.65円から1999年11月安値101.26円まで46.39円の下落。
その後、2002年1月高値135.13円まで33.87円の反発。下落幅の73%上昇。

2002年1月高値から2005年1月安値101.67円まで33.46円の下落。
その後、2007年6月高値124.14円まで22.47円の反発。下落幅の67.2%上昇。

2007年6月高値から2011年10月安値75.58円まで48.57円の下落。
その後、今のところ、2014年9月高値107.39円まで31.82円の上昇。
下落幅に対する反発値幅は、今のところ65.51%。

今回の反発値幅が67%に達した場合には、108.11円。
70%なら、109.57円
73%なら、111.03円

また、1998年8月高値147.65円から2011年10月安値75.58円までの下落幅72.08円に対する反発値幅でみると、現在31.82円で44.1%
既に38.2%の103.18円を大きく超え、次の目安となりやすい50%ラインは111.61円。61.8%なら120.12円。

リーマン破たん直前の高値、2008年8月高値110.65円辺りが俄然、クローズアップされてきます。
今回のFOMCの結果を受けていったん調整となった場合を含めても、(極端な調整でなければ)年末にかけて110円近辺、という水準が現実味を帯びてくる可能性は十分にありそうです。

なお、調整フェーズに入った場合の下値メドとしては、
8月8日安値101.52円から9月12高値107.39円までの上昇値幅の23.6%戻しで106円ちょうど。
38.2%戻しなら105.15円、50%戻しなら104.46円。

2014年9月15日(月)時点の相場
国内金4,571 円 9/12(金) ▼19(0.41%)
国内プラチナ5,039 円 9/12(金) ▼35(0.69%)
NY金1,231.5 ドル 9/12(金) ▼7.5(0.61%)
NYプラチナ1,370.5 ドル 9/12(金) ▼0.2(0.01%)
ドル円107.37 円 9/12(金) ▲0.27(0.25%)

9/12(金)のその他主要マーケット指標

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