金プラチナ短期相場観
1200ドル×120円の方程式で日本の金価格は5千円時代へ
更新日:2015年4月13日(月)
日経平均の15年ぶり2万円台到達を受けて、日本株2万円時代到来かと注目度が高まる陰で、日本の金価格は静かに、5千円時代到来へと向かっているようです。
今朝時点で、日本国内での標準的な純金相場価格は、業者販売価格で5,088円、買取価格で5,003円に到達。
保有している(いれば)純金の資産価値が、純粋にグラムあたり5,000円を超えてきました。
4月13日時点で、4月の月間平均価格は4,971円へと上昇。今年1月の平均価格5,101円、2月の平均価格5,028円に続き、平均価格でも再び5,000円台をうかがう状況となっています。
なお、年間平均価格で見ると、既に現時点で5,000円ちょうどに達し、2013年の4,592円を大きく上回っています。
国内金価格の堅調推移を支えているのは、NY金相場が1200ドル近辺での推移が続いていることと、為替が1ドル=120円近辺での推移が続いていること。
現時点でのNY金相場の4月の月間平均は1,206ドル。3月の平均1,178ドルから上昇し、年間平均では1,216ドル。ドル円相場の今年ここまでの年間平均は1ドル=119円24銭。わずかに120円に届かない水準ですが、直近では120円台での安定推移が続く状況です。
NY金相場が1210ドルで為替が1ドル=120円のとき、純金の資産価値はちょうど5千円となります。NY金相場が1200ドルまで下がり、1ドル=120円70銭程度となった場合でも、国内金価格は5千円程度になります。
今のところは、NY金相場の1200ドル台とドル円120円台が、国内金価格5千円時代に向けたサポート要因となりつつあります。しかし、現在のNY金相場とドル円の均衡状態がいつまでも続くとは限りません。
今朝の日経平均もやや軟調気味で、本格的な2万円時代到来には至っていない状況です。
13日の国内金価格は0.81%の反発で3営業日ぶりに5千円の大台を回復。堅調な状態が続いており、調整局面からは早々の反発。サポートラインを4,960円に切り上げ、目先の抵抗水準5,010円との間でレンジ形成の兆し。すんなりと上方ブレイクなら5,000円台後半へと水準を切り上げる可能性。頭打ちとなって堅調な流れが巻き戻され、レンジ下抜けの場合には4,900円ちょうど付近が意識されやすい水準に。
プラチナも0.85%の続伸となり、堅調な流れで短期上昇トレンドを継続中。8日の高値4,849円をあっさりと上抜けたことで4,900円の上値目標への到達確率はアップ。ただしその勢いは減速気味の兆しもあり、4,810円台に切り上げたサポートラインを割れるようなら、4,750円近辺までの下押しの可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格4/13とチャート
- 2015年4月13日(月)時点の相場
-
国内金 : 5,003 円 4/13(月) ▲40(0.81%) 国内プラチナ : 4,860 円 4/13(月) ▲41(0.85%) NY金 : 1,204.6 ドル 4/10(金) ▲11.0(0.92%) NYプラチナ : 1,170.6 ドル 4/10(金) ▲13.6(1.18%) ドル円 : 120.23 円 4/10(金) ▼0.34(0.28%)
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