金プラチナ短期相場観

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5月大幅安で迎える鬼門の6月、国内金価格は過去1勝6敗

更新日:2016年5月30日(月)

鬼門の6月、国内金価格は過去1勝6敗あと1日を残して5月の国内金価格は前月末比-3.48%の大幅安。今年ここまでで最大の下落月となり、昨年11月の-6%に次いで半年ぶりの大幅安となりそうです。そんな状況で迎える6月は、国内金価格にとっての鬼門とも言える月。過去7年間で1勝6敗と圧倒的に分が悪い月となっています。
12月の3勝4敗、3月の3勝5敗を引き離し、勝率の低さは飛び抜けています。

昨年はドル高円安のピーク月となり、黒田ショックで円安も頭打ち、2013年にはバーナンキ・ショックの影響など、金融政策絡みでの動きが影響することも多く、今年もFOMCでの追加利上げを巡る動向で大きく左右される6月となりそうです。

なお、国内プラチナ価格も6月は2勝5敗と年間最低勝率の月となっており、NY金も3勝4敗、NYプラチナも2勝5敗と分が悪く、ドル円も2勝5敗で昨年まで3連敗中。

6月は下落しやすい時期に当たるので5月に売り抜けろ!というセルインメイの格言は貴金属市場などにも当てはまりそうです。とりわけ国内金価格にとっては、要注意月となりそうです。とともに、買い遅れた人達の為の買い場が、再び訪れる可能性も高まります。

30日の国内金価格は0.32%の小幅安で半年ぶりの8日続落。下値目安4610円台付近にしっかり到達し、4月安値4611円をわずかに下回って1月29日(4555)以来、4カ月ぶりの安値水準。水準的には今年安値から高値までの上昇幅に対する61.8%戻しライン4597円付近まで下落したことで、いったんは下げ止まりやすいところ。時間外のNY金が1210ドルを割り込んできており、上値の重さは続く状態も、今晩のNY市場がメモリアルデーで休場となることから、ドル高円安基調でスタートしている為替市場の本日午後以降の動向次第。

プラチナ価格は0.88%安となって5日続落、4月19日(3680)以来1カ月半ぶりの安値水準。5日続落となるのは今年初で昨年12月中旬以来5カ月ぶり。前回はFOMC直前の底値模索の時期で5日合計6.15%の大幅下落。今回の5日間では3.69%下落と前回の半分強の値幅。時間外のNYプラチナも970ドル台まで下げており、若干の行き過ぎ継続も見込まれそうな状態を円安サポートで下支えできるかどうか。値幅で見ると今年安値から高値までの38.2%戻しラインが3715円となり、この近辺までは調整の範囲内。
※参考:金プラチナ国内価格5/30とチャート

2016年5月30日(月)時点の相場
国内金4,609 円 5/30(月) ▼15(0.32%)
国内プラチナ3,729 円 5/30(月) ▼33(0.88%)
NY金1,213.8 ドル 5/27(金) ▼6.6(0.54%)
NYプラチナ982.2 ドル 5/27(金) ▼13.6(1.37%)
ドル円110.33 円 5/27(金) ▲0.57(0.52%)

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