金プラチナ短期相場観

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着工件数1年、許可件数10年、米住宅市場景況感は12年ぶり高水準

更新日:2018年2月17日(土)

米NAHB住宅市場指数 2018年2月米商務省が発表した1月の住宅着工件数は年率換算で132.6万件。市場予想の123.4万件を大幅に上回り、2016年10月(132.8)以来1年3カ月ぶりの高水準となりました。前月比でも+9.68%と1年1カ月ぶりの大幅増。
着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は139.6万件となり、これも市場予想130万件程度を大幅に上回り、2007年6月(140.7)以来、10年7カ月ぶりの高水準。
やや伸び悩みの感もあった12月までの状況と打って変わり、加速基調再開の兆しとなってきたようです。

全米住宅建設業者協会が前日発表した2月のNAHB住宅市場指数も、米住宅市場の好調を示す結果となっていました。
住宅建設業者の景況感をアンケート調査で示す住宅市場指数(HMI:Housing Market Index)は72となり、前月からは横ばい推移。12月には74と18年5カ月ぶりの高水準となり、その後は高値圏での一服状態となっています。しかし、高水準を維持していることで6カ月平均では69.8となり、2005年3月(69.8)以来12年11カ月ぶりの高水準。
また、向こう6カ月の販売見通しを示す指数は80となり、これも2005年6月以来、12年8カ月ぶりの高水準となっています。

今後、春から夏にかけても好調が続きそうな米住宅市場では、金利急騰による悪影響の兆しは今のところまだ見られない状況のようです。

NY金・日足チャート 2018/1/12 - 2/1616日のNY金相場は0.07%の小反発。東京市場午後に強まったドル売りの流れに伴い1360ドル超え、ロンドン市場では一時1364ドルまで上昇。しかし、今年最高値1365ドルにわずかに及ばず失速すると3連休を控えたNY市場ではドル売り圧力も後退し、金も利益確定売りの流れとなってNY時間外には1350ドル割れへ。結果的にユーロドル1.25ドル、ドル円106円、ドルインデックス88ポイント半ばの節目を超えてドル安が進行した流れが巻き戻されるのに同調する形となり、NY金も節目割れとなって十字線を形成。次週、このまま節目の1350ドル超へと戻せないようなら、上値トライへの流れもいきなり躓く形に。あらためてドル売り再開となれば高値更新と上値目標1390ドル近辺へのトライ再開へ。
週間ベースでは+40.5ドル(3.08%)となり、3週ぶりの反発。上昇率では2016年4月25日からの週(+4.92%)以来1年10カ月ぶりの大幅高。

NYプラチナ・日足チャート 2018/1/12 - 2/16NYプラチナ相場は1.12%の大幅高となって5日続伸。1月29日(1012.7)以来3週間ぶりの高値水準となり、節目の1010ドルを突破。上値トライの流れがさらに進行する可能性は高まり、今年高値(1033)更新とその次の上値目標1050ドル近辺を目指す流れへ。ただし、NY引け後には金に連れて1010ドルの節目をわずかに割り込んでおり、週明けに1010ドル超への反発が上値トライに向けての必須条件に。
週間ベースでは+50.8ドル(5.28%)、4週ぶりの反発。週間上昇率は昨年1月第1週以来、13カ月ぶりの大幅高。

ドル円・日足チャート 2018/1/15 - 2/16ドル円は0.16%のドル高円安となり、5日ぶりの小反発。東京市場午後に仕掛け的な売りで106円を割り込むと105円50銭台まで急落。米大統領選の翌日、2016年11月10日安値104円90銭台以来、1年3カ月ぶり安値をつけて反発すると欧州・NY時間にかけて106円30銭台へと反発。ただし米経済指標好結果への反応も限定的となり、ロシア疑惑に関する報道を受けて一時106円割れを再度試すなど不安定な状態は続く様子。過去の安値を次々と更新してきた売り攻めが次週、再開するようだと次の下値ターゲットは米大統領選の日の安値101円台前半も。地合い回復に向けての目安は少なくとも107円台後半。
週間ベースでは-2.47円(2.27%)で続落。下落率としては2016年7月25日からの週(-3.85%)以来、1年7カ月ぶりの大幅安。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/16終値とチャート

2018年2月17日(土)時点の相場
国内金4,949 円 2/16(金) ▼26(0.52%)
国内プラチナ3,660 円 2/16(金) ▼11(0.30%)
NY金1,356.2 ドル 2/16(金) ▲0.9(0.07%)
NYプラチナ1,012.3 ドル 2/16(金) ▲11.2(1.12%)
ドル円106.30 円 2/16(金) ▲0.17(0.16%)

2/16(金)のその他主要マーケット指標

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