金プラチナ短期相場観
日足・週足ともにプラチナ価格は9年ぶり安値からの反発を示唆
更新日:2018年7月2日(月)
国内金価格は2016年10月安値を起点とする下値サポートラインを大きく下抜け、週足ボリンジャーバンドの-2シグマ(4766)も一時的に下抜けて反発しています。軟調局面脱出に向けての目安となる-1シグマラインは今週時点で4819円。長期的なサポート水準となりうる2016年1月安値起点のサポートラインは今週、4670-80円程度。
週足のRSIは今週時点で43.1。4月初旬の32.8を上回り、価格下落に対してRSIの底値が切り上がる逆行状態となり、反発局面入りへの可能性を示唆しています。
2日の国内金価格は29円高となって5営業日ぶりの反発。日足のRSIは22.4となり、2月末の最低水準17.1を上回って下げ渋り、短期的な売られ過ぎとともに下押し圧力の枯渇を示唆し、反発局面入りへの可能性も示す状況に。ただし6月後半の急落局面では9日移動平均線(4791)がレジスタンスラインとなり、これを超えることが最低条件。また、1250ドル台で下げ渋りながらも反発し切れていないNY金のトレンド転換待ちの様相も。あらためて安値更新となった場合には4700円の大台付近までが次の下値目安にも。
プラチナ価格は2016年1月安値を起点にゆるやかに下値を切り上げてきたサポートラインを割り込んだことで急落局面を形成し、週足ボリンジャーバンドの-2シグマ(3234)付近まで下げて反発しています。反発方向への目安となる-1シグマラインは今週時点で3328円。
週足RSIは今週時点で38.3。4月末には17.8まで低下しており、価格反発を示唆する逆行状態となっています。
プラチナ価格は3日ぶりの反発で21円高。2009年2月17日(3185)以来、9年4カ月ぶりの安値となった6月29日の3237円が当面の大底となる可能性も漂わせながらの反発。日足RSIは30.9となり、3月後半の21.5を上回って下げ渋り。反発方向には3300円の大台回復が重要ポイントとなり、回復できれば今年の高安23.6%戻しとなる3380円までが視野に。NYプラチナが850ドル台を維持出来ないようなら国内価格も安値再更新が意識され、3200円割れを試す展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格7/2とチャート
- 2018年7月2日(月)時点の相場
-
国内金 : 4,778 円 7/2(月) ▲29(0.61%) 国内プラチナ : 3,258 円 7/2(月) ▲21(0.65%) NY金 : 1,254.5 ドル 6/29(金) ▲3.5(0.28%) NYプラチナ : 857.7 ドル 6/29(金) ▲2.5(0.29%) ドル円 : 110.77 円 6/29(金) ▲0.25(0.23%)
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