金プラチナ短期相場観

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国内金価格は4800円回復、半値戻しと200日移動平均線との攻防に

更新日:2018年11月5日(月)

国内金価格 日足チャート 2018年11月5日2年7カ月ぶり安値となった8月16日の4458円を底値に反発基調が続くこと2カ月半。下値も上値も切り上げる上昇チャネルを形成する国内金価格は、節目となる4800円の攻防ラインを抜けてきました。
現在の水準は、今年1月高値5127円から8月安値までの半値戻し(4793)を達成。そして、5月以降上値を押さえられ続けてきた200日移動平均線(4816)との攻防水準に到達しています。
さらに、8月以降の上昇チャネルの上限ライン付近にも達しています。
上昇チャネルを維持する形で上昇トレンドが今後さらに継続するためには、ある程度の調整局面も必要となり、水準的にも、タイミング的にもそろそろか、という局面を迎えているようにも見えます。

折しも、近年稀に見る注目度の高さとなっている米中間選挙を迎える週、世論調査などでは下院で民主党が過半数議席218を若干上回るとの結果が優勢となっているようですが、その差は縮小傾向との見方もあるようです。2年前には「隠れトランプ」の存在が取り沙汰されたように、今回もその結果については予断を許しません。
上下院でねじれとなった場合も、事前織り込みどおりの結果とも言え、事実確認後の買い戻しとばかり、軟調推移となってきた株価の反発とともにドル高の流れが強まることも想定され、NY金の軟調推移によって国内金価格にも下押し圧力が強まるような展開も想定できそうです。
ただし、議会がねじれとなれば、いずれトランプ政権の政策推進への足かせとなることも想定されます。

短期的には調整局面を迎える確率も高まりそうな国内金価格は、過去20日間の高値と安値の中央値が4703円から4714円へと切り上がります。上昇チャネルの下限サポートライン付近にも相当する4700円台前半程度までの調整で切り返すことができれば、いずれ再び4800円台半ば方向へと水準を切り上げるような展開も予想できそうです。

国内プラチナ価格 日足チャート 2018年11月5日金価格と同様に2カ月半の上昇トレンドが続く国内プラチナ価格も上昇チャネルを形成し、足下ではチャネル下限付近から上限付近へと急上昇。
3月以来、8カ月ぶりに200日移動平均線(3356)を今朝、上抜けました。そして、今年1月高値3843円から8月安値2911円までの半値戻し(3377)も今朝、達成。

国内プラチナ価格もいったんは調整必至、という状況にも。
プラチナ価格の過去20日間の高安中央値は3200円台後半、上昇チャネルの下限サポートラインは3200円台前半での推移。
乱高下にも巻き込まれやすいプラチナの場合、3200円台半ばから前半まで下落した場合でも、そこで切り返すことができれば上昇チャネルを維持し、いずれ3400円台再トライへと向かうような展開も想定できそうです。

5日の国内金価格は+22円、0.46%の続伸。7月高値となった13日(4837)以来3カ月半ぶりの高値水準での堅調推移となり、短期上値目標でもある7月高値圏4830円台に向けてもあと一息。NY金は1230ドル台半ば、為替は1ドル=113円20銭近辺と先週末水準からほぼ変わらずでスタートした週明け。雇用統計での賃金加速などの好結果はドル高材料となりやすく、その半面、株価にはマイナス材料となって米株反落を受けた日経平均も300円安の月曜朝。ドル高円高気味の展開で動きにくい為替とドル高に上値を押さえられやすいNY金には底堅さも見られる状況。米中間選挙にFOMCと続く週半ば以降には動意拡大へ、むしろ乱高下の展開も警戒されることに。

プラチナ価格は+29円、0.87%高となって6日続伸。6日続伸となるのは1月以来、10カ月ぶり。6月18日(3386)以来、4カ月半ぶりの高値水準を回復。高めのハードル設定にもなっていた短期上値目標3400円台に向けても手が届きそうな水準となり、到達できれば4月から6月半ばま2カ月半続いた保ち合い水準を回復することとなり、次のステージへ、新たな攻防局面を迎えることにも。
※参考:金プラチナ国内価格11/5とチャート

2018年11月5日(月)時点の相場
国内金4,812 円 11/5(月) ▲22(0.46%)
国内プラチナ3,380 円 11/5(月) ▲29(0.87%)
NY金1,233.3 ドル 11/2(金) ▼5.3(0.43%)
NYプラチナ875.7 ドル 11/2(金) ▲12.9(1.50%)
ドル円113.20 円 11/2(金) ▲0.61(0.54%)

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