金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

2018年国内金価格は年間平均過去3番目の高値を超えて越年

更新日:2018年12月28日(金)

国内金価格 年間平均推移 2018年国内金価格2018年最終週は前週末比+19円(0.39%)で反発。月間では+71円(1.49%)となり、4カ月続伸。12月としては3年連続の上昇。2012年以降では2015年に下落した以外は全て上昇。
年間ベースでは前年末比-180円(3.6%)となり、3年ぶりの反落。
2018年高値は1月9日の5127円、安値は8月16日の4458円。変動値幅は669円となり2015年(867円)以来、3年ぶりの大きさ。
2018年の年間平均価格は4822円。2017年の4857円、2015年の4838円に次ぐ水準で過去3番目の高水準。年間平均で4800円を超えたのはこの3年間のみ。ちなみに4番目は2016年の4660円。なお、2013年に史上始めて年間平均は4500円を超え、以来6年連続4500円超の水準を維持しています。

今後、金現物としての価値が大きく下落したり、極端な円高とならない限り、4500円割れは絶好の買い場と言えるかもしれません。
来年、仮にNY金が1350ドルまで上昇し、為替が1ドル=110円だった場合、国内金価格は5000円台後半へと上昇することになります。

国内プラチナ価格 年間平均推移 2018年国内プラチナ価格は、週間ベースでは+3円(0.1%)の小反発。月間では-143円(4.47%)で続落。8月(-148円、4.66%)以来4カ月ぶりの大幅下落となり、12月としては2年連続の下落。10年間では6勝4敗。
年間ベースでは前年末比-528円(14.7%)となり、4年続落。
2018年高値は1月22日の3843円、安値は8月16日の2911円。変動値幅は932円となり、2015年(1686円)以来、3年ぶりの大幅変動。
2018年の年間平均価格は3344円。2017年の3675円から大きく下落し、2005年以来13年ぶりの低価格水準となりました。

長期的に見てもやや売られ過ぎ感もあるものの、来年も一段と売り圧力が強まる場面があった場合、仮にNYプラチナが700ドルまで下げたとすると、為替が1ドル=110円なら国内プラチナ価格は2700円を割れることになります。
逆に、NYプラチナが今年高値付近、1000ドルの大台を回復した場合、為替が1ドル=100円なら国内プラチナ価格は3700円台へと上昇します。


NY金・日足チャート 2018/11/20 - 12/2727日のNY金相場は+8.1ドル、0.64%高で3日続伸。6月14日(1308.3)以来、6カ月半ぶりの高値水準に。時間外は1270ドル近辺での揉み合いから、欧州時間には堅調な流れへ。クリスマス休暇明けとなった欧州株が軟調推移となって年初来安値を更新し、NY市場では前日に1000ドル超急騰したダウが反動安で一時600ドル安となり、金は1280ドル超え。NY終盤にはダウがプラス圏へと切り返す荒っぽい展開となり、NY引け後の金は1280ドル割れ。それでも1270ドル台後半を維持する堅調さも見られ、終値ベースでも短期上値目標1280ドル台に到達。一服感も生じやすい状況も9日移動平均線(1261.7)がサポートラインとなっての短期上昇トレンドが1カ月継続中。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/20 - 12/27NYプラチナ相場は-4ドル、0.5%の反落。前日ようやく2週間ぶりに超えた800ドルの大台を維持することはできず、欧州時間に割り込むと欧米株安の流れに追随する形で水準を切り下げ、NY午前には1週間ぶりに780ドル台半ばまで下落。乱高下状態の株式市場と逆行する金との間で方向感が定まらない状態ともなり、790ドル半ばへと持ち直すも800ドルの大台ラインが再び抵抗水準にも。流れとしては反発方向へと傾斜しつつあり、あらためて800ドルを超えることができれば830ドル台を目標に上昇局面形成へ。金との価格差は24日の482.4ドルを上回り、485.0ドルへと過去最大を更新。

ドル円・日足チャート 2018/11/23 - 12/27ドル円は40銭弱の反落。前日NY終盤に111円40銭台まで反発した後は調整の流れとなり、東京市場では110円80銭台まで下落後に一度は111円20銭台へと反発も欧州時間からは欧米株安と米長期金利低下の流れとともに軟調推移。米12月の消費者信頼感指数が予想を下回って5カ月ぶり低水準となったこともあり、ダウの600ドル安とともに110円40銭台まで下落。その後はNYダウの急反発に連れて111円台を回復する場面もあったものの、今朝の東京市場ではまたも111円割れ。株価連動状態で荒くなってきた値動きは年末にかけてさらに増幅する可能性も。111円前半が抵抗水準となりつつあり、これを上抜けると以前の保ち合い下限となる112円半ばまでの反発も。下方向には110円前半のサポートを割れると109円台前半までの一段安も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/27終値とチャート

2018年12月28日(金)時点の相場
国内金4,848 円 12/27(木) ▲35(0.73%)
国内プラチナ3,056 円 12/27(木) ▲56(1.87%)
NY金1,281.1 ドル 12/27(木) ▲8.1(0.64%)
NYプラチナ796.1 ドル 12/27(木) ▼4.0(0.50%)
ドル円110.94 円 12/27(木) ▼0.37(0.33%)

12/27(木)のその他主要マーケット指標

住宅販売成約指数は2016年から低下、VIX指数はそれ以来の高水準 12/29(土)

2018年国内金価格は年間平均過去3番目の高値を超えて越年 12/28(金)

リッチモンド連銀製造業指数は過去最大の急低下でマイナス圏へ 12/27(木)

1年後も2.25-2.50%、利上げ打ち止めを織り込み始めた市場 12/26(水)

クリスマスに落とし玉~主要株価指数の2018年高値からの下落率 12/25(火)


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