金プラチナ短期相場観

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ZEWドイツ景況感4月期待指数はプラス圏回復、現況も底打ち間近?

更新日:2019年4月17日(水)

ZEWドイツ景況感指数 2019年4月ZEWが発表した4月のドイツ景況感指数は、期待指数が3.1。市場予想の0.5を上回り、3月の-3.6からも急上昇、6カ月連続の上昇で昨年3月(5.1)以来13カ月ぶりの水準となり、プラス圏も回復。

予想以上の好結果にもユーロ買いは限定的にとどまりました。
現況指数の低迷状態が続いていることも影響したかもしれません。現況指数は7カ月連続の下落で5.5。3月の11.1からも一段と低下して2014年11月(3.3)以来、4年5カ月ぶりの低水準。ピークアウト後の急低下局面は続き、マイナス圏入りも警戒される状況にも。

ただし、期待指数がプラス圏を回復して現況指数上抜けも目前という状態にもなり、過去の推移からは現況指数の底打ちも間近となってきた可能性も示唆しています。
ZEWでも世界経済に対する悲観的な見方が若干後退し、ブレグジット延期も好感されて期待指数を押し上げたとの見方。
年後半に向けては現況指数も回復基調に転じる可能性もありそうです。

その一方でECBの一部では厳しい見方もあるようで、今年後半の成長回復見通しに疑問を示し、中国の成長鈍化や貿易摩擦が続いていることから、ECBの見通しが楽観的過ぎるとの指摘も。また、ドイツの自動車業界の不振も一時的ではなく、ディーゼル車離れや中国の需要低迷などを背景に長期化、恒久的となる可能性すらあるとの見方も。

IFOのドイツ景況感も3月には反発して下げ止まりの可能性を示してはいましたが、製造業だけは下げ止まらず、マークイットの製造業PMIでもドイツは3月に一段と低下していました。
年後半に向けて回復基調となる為には、ドイツの製造業回復が欠かせない状況です。

NY金・日足チャート 2019/3/13 - 4/1616日のNY金相場は-14.1ドル、1.09%の大幅続落。終値では12月26日(1273.0)以来、4カ月ぶりの安値水準となり、安値では1月24日(1275.3)以来の水準まで下落。時間外から軟調な流れで1290ドル割れ、NY朝には米長期金利上昇とドル高の流れが強まり1280ドル割れへと10ドル程の一段安。NY引け後にかけての反発も1270ドル台後半までと限定的。3月以降の安値サポート帯となってきた1280ドル台を突き抜ける形での大陰線となり、下押し圧力がもう一段強まる可能性も。当面の下値目安は200日移動平均線(1252.9)近辺から12月半ばの押し目水準となった1240ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2019/3/13 - 4/16NYプラチナ相場は-10.3ドル、1.15%の続落。時間外には890ドル台を維持しての小幅保ち合い推移もNY市場では金の下落にも連れて890ドル割れ。前日と同じような展開で前日安値を下回るも880ドル割れは回避、しかし前日同様に890ドル台回復とはいかず、880ドル台半ばまでと戻りは限定的に。下値目安870ドル台、20日移動平均線(876.3)近辺まで若干の下げ余地も。

ドル円・日足チャート 2019/3/13 - 4/16ドル円はわずかにドル高円安へと小反発。金利上昇とドル高の流れにもドル円では均衡状態。112円近辺での膠着状態が続き、この日の値幅は20銭を下回り、2017年12月25日(0.16円)以来、1年4カ月ぶりの小動き。日米貿易協議の行方などへの警戒感もあり、様子見状態も続く状態。今朝の東京市場では日経平均の5日続伸スタートにも連れる形で今年最高値112円10銭台半ばを試す動きもあり、上値トライへと動き始めた様子も。この水準を超えることができれば、12月高値圏113円台後半を目標にドル高円安の流れ再開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/16終値とチャート

17日の国内金価格は-36円、0.73%安となって4日続落。3月29日(4912)以来約3週間ぶりの安値水準。4920円まで上昇してきた90日移動平均線も目前に迫り、3月末安値4912円も意識される水準となり、下値警戒感も高まる状況に。NY金の下値トライが進行することになれば、これらの水準を下抜ける可能性も。そうなれば3月以降の広めの保ち合い水準を下方ブレイクする形となり、下げ幅拡大へ。200日移動平均線も推移する1月安値4797円近辺までが当面の下値目安にも。

プラチナ価格は-23円、0.67%の続落。中長期節目水準3400円をわずかに割り込み、足下の小幅揉み合い状態からも下放れの様相に。3月高値3329円まで上昇した1日のRSIが86.9に対し、今年高値3469円をつけた4月8日のRSIは75.8。価格のピーク水準切り上げに対してRSIのピーク水準が切り下がる逆行現象からの反落警戒感が現実となって加速しそうな状況にも。当面の下値目安はその3月高値水準3320円台まで。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート

2019年4月17日(水)時点の相場
国内金4,929 円 4/17(水) ▼36(0.73%)
国内プラチナ3,397 円 4/17(水) ▼23(0.67%)
NY金1,277.2 ドル 4/16(火) ▼14.1(1.09%)
NYプラチナ884.2 ドル 4/16(火) ▼10.3(1.15%)
ドル円112.00 円 4/16(火) ▲0.04(0.04%)

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