金プラチナ短期相場観
2019年続伸ランキング
更新日:2019年12月28日(土)
主要株式指数やコモディティなどでの2019年続伸ランキング。
NYプラチナの11日続伸は7月、6月末から急騰したNY金に遅れて追随する形に。2017年7月から8月にかけての12日続伸以来、2年ぶり。
ナスダックの11日続伸は今月26日まで、10年5カ月ぶりの11日続伸で今回は連日の過去最高値更新。連騰が途切れた27日も9000ポイント台は維持。
英FTSEの11日続伸は現在進行中。クリスマス休暇を挟んでも連騰は途切れず、ポンド安を背景に連騰、27日はポンド高でも上昇し、5カ月ぶり高値。2016年12月から年明けにかけて14日続伸記録も。
ドイツDAXは6日続伸以上を今年6回記録も4月の9日続伸が最長。2013年と2014年には12日続伸も。
NY金の8日続伸は5月末から6月上旬、今年夏の急騰局面スタート時期。1270ドル台から1340ドル台まで上昇。これ以降は意外にも5日続伸すらなし。2017年末には11日続伸も。国内金価格の8日続伸もNY金と同時期。
NYダウの8日続伸は9月。2017年2月には12日続伸も。
なお今年の続落記録では、株価指数では日経平均の7日続落が最長でその他欧米指数は6日続落まで。トランプ大統領のサポートを受けて株高が進行した年を象徴する結果に。
27日のNY金相場は+3.7ドル、0.24%高となって4日続伸。9月24日(1540.2)以来、3カ月ぶりの高値水準。ドル安と米10年債利回り低下の流れにサポートされたものの、1515ドルを挟んでの揉み合い推移に終始。NY市場では一時1519.9ドルまで上昇し、短期上値目標1520ドル近辺に最接近。しかし節目を超えられずに失速するとNY引け後には1515ドル付近に収束。1520ドル前後は10月以降の高値水準、何度も上値を押さえられた水準でもあり、上値トライ一服にも程良い水準。90日移動平均線(1496.5)から1500ドルの大台ライン付近が当面のサポート候補に。
週間ベースでは+37.2ドル、2.51%の反発。8月5日からの週(+51.0ドル、3.5%)以来4ヵ月半ぶりで今年5番めの大幅上昇。当然ながら2.5%超の上昇は全て6月以降。
NYプラチナは-3.1ドル、0.33%安で4日ぶりの反落。前日NY市場で963.5ドルまで上昇し、短期上値目標960ドル台到達後の一服となって950ドルを挟んでの揉み合い状態に。NY市場での調整も940ドル台前半までと限定的に。960ドル前後の水準は、今年高値をつけた後、9月半ば以降の高値水準でもあり、何度も上値を押さえられた抵抗水準。この水準を突破することができれば今年最高値、1000ドルの大台再トライへの可能性も意識されるものの、タイミング的には時期尚早。目先はいったん調整をはさみ、年明け以降の課題にも。当面のサポート候補は12月半ばの保ち合い水準930ドル近辺。90日移動平均線(915.9)は重要なサポートラインとなり、これを割れるとトレンド逆転へと向かう可能性も。
週間ベースでは+36.6ドル、4.01%の反発。
ドル円は-15銭程度のドル安円高となって小幅反落。2連休を終えた欧州市場の再開とともにポンドとユーロの買い戻しがコンスタントに進行する流れとなり、ドル全面安の展開。しかし株高の流れとともに円安も進行し、ドル円の下値は限定的に。109円30銭から40銭近辺が強めのサポートを形成していることもあり、この水準では底堅く推移。上値は前日跳ね返された109円60銭台が重く、この30銭程度の小幅レンジでの保ち合い状態が継続。年末年始の指標結果などをきっかけに上方ブレイクとなれば110円台半ば辺りまで水準を切り上げる展開にも、逆に下方ブレイクなら12月安値108円40銭台までが下値目安に。
週間ベースでは先週末からほぼ変わらず、わずかに-1銭で3週ぶりの小反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/27終値とチャート
- 2019年12月28日(土)時点の相場
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国内金 : 5,790 円 12/27(金) ▲43(0.75%) 国内プラチナ : 3,616 円 12/27(金) ▲27(0.75%) NY金 : 1,518.1 ドル 12/27(金) ▲3.7(0.24%) NYプラチナ : 950.4 ドル 12/27(金) ▼3.1(0.33%) ドル円 : 109.43 円 12/27(金) ▼0.15(0.14%)
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