金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

パラジウム2000ドル、ゴールド1600ドル、金価格は6000円

更新日:2020年1月8日(水)

NY金とプラチナ、パラジウムの価格推移 2020年1月7日2020年1月7日、NYパラジウム価格は史上初めて2000ドルを超えました。12月半ばに1900ドルを超え、クリスマスには1820ドルまで下落した後、年を跨いでの急騰で遂に大台超え。
プラチナが2008年3月につけた過去最高値2290ドルに次ぐ2000ドル超えとなり、これで2000ドルの大台を超えたことがない貴金属は金のみに。

その金価格も年末年始の急騰に米国とイランの緊張も加わって一段高、今朝のイランの報復攻撃報道直後には1600ドルの大台超え。過去最高値となった2011年9月の1923.7ドルがすぐに意識されるような状況にはないものの、事態が想定外にエスカレートし続けるようだと、そのうち・・・いつかチラつくような時期が来ないとも限りません。

この影響で国内金現物価格も6000円の大台超えへと急騰。
パラジウムの半値以下となったプラチナは、地味に堅調推移となって1000ドルの大台ラインとの攻防が続きます。

NY金・日足チャート 2019/12/2 - 1/77日のNY金相場は+5.5ドル、0.35%高となって10日続伸。10日続伸は2018年1月以来2年ぶり。水準としては2013年4月9日(1586.7)以来、6年9ヵ月ぶり高値。前日時間外に1590ドルの高値をつけて以降は軟調な展開となり、長い上ヒゲを残して急反落もやむなしという状況から、NY引け後に一時的に1560ドルを割れたのがこの日の安値。今後のサポート水準にもなりそうな1560ドル前後の水準で下げ渋ると、NY市場にかけては米株の軟調推移にもサポートされて1570ドルをはさんでの揉み合い推移。NY引け後、日本時間朝にはイランが米国とイラクの合同空軍基地にロケット数十発を発射、との報道を受けて一時1600ドル超へと急騰。一時的にでも1600ドルを超えるのは2013年4月2日以来。

NYプラチナ・日足チャート 2019/12/2 - 1/7NYプラチナは+5.4ドル、0.56%の反発。時間外には一時980ドル台前半まで戻りを試して失速、NY朝には株安の流れにも連れる形で一時960ドル前半まで急落。しかし前日安値960ドル付近でサポートされる形で下げ渋り、午後には970ドルを回復。NY引け後のイランの攻撃報道を受けては急騰の金、急落の米株先物などを横目に970ドル台後半で様子見。960ドルから990ドルまでが目先の主要レンジとなりそうで、990ドルから1000ドルまでの水準はやや強めの抵抗水準。これを超えることになれば1010ドル辺りまでの一段高となって今後の主要水準が切り替わる可能性も。

ドル円・日足チャート 2019/12/3 - 1/7ドル円は10銭程度のドル高円安となって小幅に続伸。欧州時間にはイラン側の報道として「米国を攻撃する13の「報復シナリオ」を検討」していることなどが伝えられ、108円20銭台まで下落したのがこの日の安値。NY時間にかけては下げ渋り、12月ISM非製造業景況指数が予想を上回る55.0と4カ月ぶり高水準となったことも好感され、一時108円60銭台まで上昇。しかし、今朝の東京時間にはイランによる報復シナリオの一つめかどうかは定かではないものの、攻撃開始報道を受けて108円割れへと急落の展開に。今朝の件がなければ108円40銭超へと戻したことで保ち合い回帰となっていたものの、引き続きリスク回避再燃で下値トライ継続の様相に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/7終値とチャート

8日の国内金価格は+130円、2.19%の大幅高となって4日続伸。1980年1月以来、40年ぶりの6000円台。6日の2.37%に次ぐ上昇率となり、過熱感を示すRSIは6日の99.5%を上回る99.6%となって過去10年では最高値を更新。イランが報復すれば米国も報復に出ることをトランプ大統領は明言していたことから、事態のエスカレートも警戒される状況に。価格水準は非常時につける異常値であり、既に乱高下状態。12月10日以降の上昇値幅は496円に達しており、23.6%戻しで5944円、38.2%戻しなら5872円。明日5900円まで急落することも十分想定され、その逆もあり得なくもない状況に。

プラチナ価格は+20円、0.55%の反発。短期上値目標3650円近辺を大きくオーバーランした反動安でもオーバーランとなった後、3650円に収束。リスク回避の流れで上へ下へと大騒ぎの市場を眺めて蚊帳の外。昨年夏に2481円まで拡大していた金との価格差は、年末には2100円割れまで縮小していたものの、年明けにかけての金の急騰により2411円まで急拡大。地道に上昇トレンドは継続中、目先3674円の高値を更新できれば3720円近辺を上値目標に一段高の展開へ、下値サポートとなりうる3630円を割り込んだ場合には12月半ばの保ち合い水準3570円近辺までが調整目安に。
※参考:金プラチナ国内価格1/8とチャート

2020年1月8日(水)時点の相場
国内金6,061 円 1/8(水) ▲130(2.19%)
国内プラチナ3,650 円 1/8(水) ▲20(0.55%)
NY金1,574.3 ドル 1/7(火) ▲5.5(0.35%)
NYプラチナ971.6 ドル 1/7(火) ▲5.4(0.56%)
ドル円108.47 円 1/7(火) ▲0.11(0.10%)

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