金プラチナ短期相場観

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米10年債利回り過去最低で逆イールド再び、3月利下げ示唆も

更新日:2020年2月26日(水)

米長短金利差 2020年2月25日米保健当局も新型コロナウイルスの流行を警告し、市場の警戒感は米国でも一段と高まる状況に。パンデミックは近い、との指摘もあり、今朝には5月末を目処にオリンピック開催可否を判断など、市場の警戒感を煽る報道も続きます。
4日続落となったNYダウは直近2日は3%超の大幅続落、2日合計で1900ドル超の下落で200日移動平均線を割リ込みました。2週間前の過去最高値圏から今年安値へと急落し、10月末以来4ヵ月ぶり安値となっています。

世界同時株安は続き、VIX指数も2018年末以来、1年2ヵ月ぶり高水準となる27.85まで急騰。
そして、米10年債利回りは過去最低水準へと急低下。1.35%台まで低下し、3ヵ月債利回りの1.51%を下回る逆イールド状態は先週後半から続きます。
米10年債利回りは先週末に1.5%を割り込んで、現在のFF金利誘導目標1.50-1.75%の下限を下回りました。

CMEフェドウォッチでは6月利下げを80%まで織り込んできました。12月までにあと2回の利下げも70%以上、という状態となっています。
3月のFOMCで利下げを示唆しなかった場合には、催促相場となって市場は一段と荒れることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2020/1/21 - 2/2525日のNY金相場は-26.6ドル、1.59%の大幅安となって9日ぶりの反落。週明けに1690ドル台まで上昇していったんピークアウト、調整の流れがこの日も継続。時間外の1660ドル台からNY市場では1650ドルをはさんでの揉み合い、NY引け後には一時1630ドル割れへと急落の場面も。11月安値1446.2ドルから前日高値1691.7ドルまでの23.6%戻し(1633.8)を達成したことに伴う一服感も。もう一段調整が続くなら38.2%戻し(1597.9)から20日移動平均線(1593)付近、1600ドルの大台ラインは心理的にも強めのサポート候補に。上方向には1680ドルが当面の抵抗水準、早期上抜けなら1700ドル付近までの再トライも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/1/21 - 2/25NYプラチナは-41.9ドル、4.3%の大幅安となって4日続落。下落率では昨年9月30日(-41.8ドル、4.49%)以来、5ヵ月ぶり、下落幅としては2018年7月2日(-44.3ドル、5.16%)以来、1年8ヵ月ぶりの急落。時間外は960ドル台後半での小幅揉み合い推移となって下げ渋り、NY朝から米株の急落に追随する形で保ち合い下放れ。960ドルのサポートを割れると急落の展開となって930ドル付近へ、NY引け後には一時920ドル付近まで下落。今年安値を更新し、12月20日(913.8)以来、2ヵ月ぶりの安値水準。下値目安910ドル台までは若干の下落余地も。金との価格差は702.4ドルから717.7ドルへと急拡大、2日連続で過去最大を更新。

ドル円・日足チャート 2020/1/22 - 2/25ドル円は50銭のドル安円高となって3日続落。18日(109.89)以来、1週間ぶり安値水準となり、19-20日の急騰分を直近3日でほぼ帳消し。5年後しの長期三角保ち合い上抜けに黄色信号。目安となる月末111円以上も怪しい状況にも。東京時間には111円まで反発する場面もあったものの、欧州時間にかけては軟調推移。NY時間には米2月消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数がいずれも予想を下回り、米株の急落とともに一段安となって110円割れへ。今朝の東京市場では110円30銭台まで自律反発の動きとなってはいるものの、上値トライに失敗した形でドル安円高方向へと流れも変わりつつある状況にも。109円70銭台のサポートを割れると下値トライの展開へ、1月末安値圏108円台半ば辺りまでが下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/25終値とチャート

26日の国内金価格は-61円、0.95%の大幅安となって9日ぶりの反落。下げ幅としては年初に6061円まで急騰した翌日、1月9日(-106円、1.75%)以来の急落。2月安値となった5日の5959円から前日の6397円までの上昇幅に対する23.6%戻しとなる6294円まで下落した場合、高値からの下落率は1.6%となり、年初のピークアウト後の急反落率に近づき、それなりの押し目形成感も。9日移動平均線まで下げても6201円。

プラチナ価格は-121円、3.24%の大幅安で3日続落。2018年8月16日(-162円、5.27%)以来、1年半ぶりの急落となって今年安値を更新、12月26日(3589)以来2カ月ぶりの安値水準に。3680円のサポートを突き抜けたことにより、もう一段の下落も。12月半ばの高値圏3580円台辺りまでが下値目安に。金との価格差は2666円から2726円へ、3日連続の急拡大で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格2/26とチャート

2020年2月26日(水)時点の相場
国内金6,336 円 2/26(水) ▼61(0.95%)
国内プラチナ3,610 円 2/26(水) ▼121(3.24%)
NY金1,650.0 ドル 2/25(火) ▼26.6(1.59%)
NYプラチナ932.3 ドル 2/25(火) ▼41.9(4.30%)
ドル円110.18 円 2/25(火) ▼0.50(0.45%)

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