金プラチナ短期相場観

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解雇率も3月に暴騰、小売売上高は4月に暴落

更新日:2020年5月16日(土)

小売売上高 2020年4月3月から5月までの、複数の米経済指標が発表されたこの日。全て相当程度の悪化を事前に織り込みながら、それ以上に悪化したのは4月の小売売上高。前月比では-12%予想に対して-16.4%。3月の-8.3%から、さらに約2倍の落ち込みとなり、2ヵ月連続で過去最大の落ち込み。
自動車を除く数値も予想を大幅に超え、3月の前月比-4%から4月は-17.3%。3月の4倍以上の落ち込みとなっています。

前年比では-21.61%となり、-5.68%となった3月の4倍弱の落ち込み。これまでの過去最低、世界金融危機の時、2009年3月の前年比-11.54%の約2倍の暴落。
+3%を割れるとリセッション入りサインとされる前年比3ヵ月移動平均は3月時点で+1.22%と既に3%を割り込んではいましたが、4月は-7.61%へと急落。
おそらく、今後も短期間でのV字回復とはいかないことが予想され、3ヵ月平均もさらに大きく落ち込むことになりそうです。

なお、項目別では前月比でネット販売が+8.4%となった以外は、ガソリンスタンドが-28.8%、レストラン・バーが-29.5%などほとんどが2桁減となり、家具は-58.7%、電気製品は-60.6%、衣料品は-78.8%など、激しく落ち込みました。

JOLTS求人労働異動調査 2020年3月消費が落ち込んだ要因の一つとして、雇用情勢の悪化が挙げられます。
3月後半から失業保険申請件数が激増していたことを裏付けるように、米労働省がこの日発表した3月の求人労働異動調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)でも、解雇率が暴騰しています。
これまで、解雇率が過去最大となったのは2009年4月の2.0%。その後、回復目安とされた1.4%を比較的早期に達成し、2016年9月以降は過去最低となる1.1%を何度も記録。
完全雇用に伴う記録的低水準を維持し、今年1月も1.1%、2月は1.2%となっていましたが、3月は7.5%。リーマンショック後の最悪値の4倍弱へと暴騰。
解雇率は4月にはさらに上昇することが予想され、5月以降は一定水準まで急低下、その後も徐々に回復していくことが予想されますが、求人率や採用率、離職率などはまだしばらく低下(悪化)基調が続き、回復にも時間を要することにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2020/4/13 - 5/1515日のNY金相場は+15.4ドル、0.88%高。4日続伸で4月14日(1768.9)以来、1ヵ月ぶりの高値水準。その4月14日につけた7年半ぶり高値を起点とする右肩下がりの抵抗線を前日に上抜け、三角保ち合い上放れとなった流れを受けての堅調推移。時間外の1740ドル台での揉み合いからNY市場では1750ドル台へと水準を切り上げ、一時1760ドルまで上昇。米4月小売売上高が予想以上に悪化したことを受けて急騰、4月鉱工業生産や5月ミシガン大消費者信頼感指数が予想ほど悪化しなかったことで一時的に反落も流れは変わらず。米商務省が中国の通信機器大手ファーウェイに対する制裁強化を発表し、中国側も対抗措置を取るとの報道もあり米中対立激化懸念も安全資産へのサポート材料に。高値警戒感も徐々に高まる水準ながら、短期トレンドとしてはようやく調整を終えて反発方向へと好転したような状態でもあり、高値更新トライへの流れがもう少し続く可能性も。当面の目標水準は1790ドル。
週間ベースでは+42.4ドル、2.47%の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2020/4/13 - 5/15NYプラチナは+42.1ドル、5.43%の続伸。NY金の1週間分に匹敵する上げ幅で4月14日(+69.9ドル、9.32%)以来、1ヵ月ぶりで今年4番めの大幅高。その4月14日(819.7)以来1ヵ月ぶりの高値水準に。前日NY引け後に一時的に790ドルまで急騰した後は780ドル台での揉み合い推移、欧州時間には790ドルラインでの攻防状態となり、NY朝には一連の米経済指標の発表を受けて乱高下。その後は金の堅調推移に連れる形で上昇局面を形成、790ドルの節目を完全に上抜けると800ドルの大台ラインに抵抗感はなく、810ドル台後半まで急騰。NY引け後には820ドル台へとさらに上昇。金とともに保ち合い上方ブレイクとなって上値再トライへの流れが加速、当面の上値目標は3月初旬の急落前半の安値850ドル近辺まで。
週間ベースでは+27.8ドル、3.52%高で3週続伸。

ドル円・日足チャート 2020/4/13 - 5/15ドル円は24銭のドル安円高で0.22%の反落。107円台半ばでは上値が重い状態が続き、この日も東京朝につけた高値は107円40銭台まで。前日高値をわずかに上回る水準で戻り売り、欧州時間にかけては軟調な流れが続き、107円ラインでの攻防状態となったNY朝には4月小売売上高の悪化を受けて106円80銭台まで急落。しかし、前日までの今週4日のうち3日間の安値となった106円70銭台が意識されて下げ渋り、その後発表された指標の悪化度合いが事前予想ほどではなかったこともあり、米株の反発局面にも連れる形で買い戻しの流れが進行。NY午後には一時107円30銭台まで上昇。日足レベルでは107円をはさんでの保ち合い状態が続き、一目均衡表の雲の中での推移も継続。106円台後半でサポートされる状態が続けば、月末に向けて108円台半ばまで上昇する雲の上限がそのまま上値余地拡大へとつながる可能性も。
週間ベースでは+0.36円、0.34%高で3週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/15終値とチャート

2020年5月16日(土)時点の相場
国内金6,515 円 5/15(金) ▲60(0.93%)
国内プラチナ2,909 円 5/15(金) ▲7(0.24%)
NY金1,756.3 ドル 5/15(金) ▲15.4(0.88%)
NYプラチナ817.1 ドル 5/15(金) ▲42.1(5.43%)
ドル円107.04 円 5/15(金) ▼0.24(0.22%)

5/15(金)のその他主要マーケット指標

最高値の金価格は上昇チャネル上限、プラチナは下降チャネル下限 5/18(月)

解雇率も3月に暴騰、小売売上高は4月に暴落 5/16(土)

失業者数は5月第1週で頭打ち?でも金は三角保ち合い上放れ 5/15(金)

CPIに続いてPPIも急落、前年割れでデフレ懸念も 5/14(木)

1年以内に失業の可能性を意識する人、4月に20%超 5/13(水)


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