金プラチナ短期相場観

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国債格付け変動ランキング2020

更新日:2020年12月30日(水)

2020年・格付け変動ランキングコロナ禍に苦しんだ2020年、国債格付け引き上げ、引き下げ、見通し変更状況をランキング。格付け1段階の変更を1ポイント、見通し変動を0.1ポイントとしてカウント。
アルゼンチンは複数回の一部デフォルトと債務再編による格付け引き上げの結果、年間トータルポイントはプラスに。

バルト3国とギリシャ、スロベニアのユーロ圏5カ国が実質上位に並び、ユーロ圏以外のEU加盟国クロアチア、ブルガリアまでが1回以上の格上げでコロナ後の見通し引き下げをカバーしてのプラスポイント圏。
なお、バルト3国は年初に格上げ、コロナ後には見通し引き下げ。これに対してクロアチアとブルガリアはコロナ直後に見通し引き下げも、コロナ後の秋にはユーロ圏加盟に向けての動きなどから格上げ。

見通し引き上げのみとなったニュージーランドは1月の引き上げ。コロナ後には財政出動に伴う財政悪化と経済ストップに伴う成長見通し悪化により、格付け見通し引き下げが相次いだなか、ハンガリーは9月に見通し引き上げ。強力な経済成長期待が背景に。

トルコはコロナ禍の影響に加えてエルドアン大統領の圧力で金融政策の信頼性低下、通貨安も急速に進行し、11月初旬までトルコリラの最安値更新が続く厳しい1年。しかし、その後は中銀総裁と財務相交代で金融政策正常化の兆しも見られ、通貨暴落状態からもも急速に回復中。

英国はコロナとEU離脱で財政も経済も弱体化、2社格下げ。香港はデモの長期化と社会情勢不安、コロナで2社格下げ。
メキシコは原油価格急落とコロナ禍で3社全て格下げ。
南アフリカは財政悪化と低成長がコロナ禍でさらに悪化、3月のムーディーズ格下げにより3社全てでジャンク債指定、年間では3社からのべ5回の格下げ。ただし南アの通貨ランドはコロナ直後の4月に過去最安値をつけた後、ドル安基調にも乗じて急速に回復中。足下でのプラチナ価格上昇基調も多少の好材料にも。

NY金・日足チャート 2020/11/23 - 12/2929日のNY金相場は+2.5ドル、0.13%の小反発。前日成立した9000億ドルの追加経済対策法案に盛り込まれていた個人への直接給付金を600ドルから2000ドルに引き上げる法案への期待感から株高ドル安基調は続き、NY金は1880ドル前後を維持しての高止まり状態。トランプ大統領の指摘を受けて民主党主導で下院通過後に上院では共和党側の反対によって採決に至らず、ドタバタを受けてザラ場では過去最高値を更新していた米株主要3指数はいずれも反落。ドル安の巻き戻しの流れに金も小幅に乱高下、NY午前にこの日の安値1870ドル台半ばから高値1890ドル台までを短時間につけるとNY午後にかけては1880ドル付近に収束。この日の変動値幅は15.7ドルにとどまり、今年の平均34.6ドルの半分以下。1870-90ドルの小幅保ち合いレンジを維持した状態で年末に向けて動意は低下。引き続き上抜けなら12月高値(1912.0)が上値目標、下抜けなら12月半ばの保ち合い水準1840ドル近辺が下値目安。

NYプラチナ・日足チャート 2020/11/23 - 12/29NYプラチナは+19.5ドル、1.87%の大幅高で4日続伸。12月4日(1072.8)以来、25日ぶりの高値。時間外の1040ドル台からNY市場では株高の流れに追随する形で1060ドル台へと急騰後、株価の反落と金の乱高下にも連れて1050ドル割れから1070ドル台まで20ドル超の上下動。NY午後には1060ドル台をなんとか維持する状態に。12月後半には上ヒゲが並んでいた1050ドル台の抵抗水準を突破し、12月高値を起点とする右肩下がりの抵抗線も上抜けた形となり、もう一段上値を試す可能性も。当面の上値目標は12月高値(1093.1)近辺まで。

ドル円・日足チャート 2020/11/25 - 12/29ドル円は20銭ほどのドル安円高、0.18%の反落。米給付金引き上げ法案期待によるリスク選好の株高ドル安の流れの影響から、ゆるやかなドル安円高基調。前日の小幅保ち合い上抜けに伴う短期上値トライで104円台前半を目指す可能性もあった流れは、20日移動平均線(103.79)にしっかり上値を押さえられ、あっさり巻き戻されて東京朝の103円80銭近辺から欧州時間には103円60銭台へ。NY朝には一時的には反発する場面もありながらも戻り売り優勢となって103円40銭台まで下落。短期的には方向感喪失状態となり、103円50銭から80銭までの小幅保ち合いレンジを形成。上値再トライとなって20日線もしっかり超えることができれば12月高値104円台後半までが上値目標にも。逆に下方向へと抜け出すようなら12月安値102円台後半が短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/29終値とチャート

2020年12月30日(水)時点の相場
国内金6,831 円 12/25(金) ▲20(0.29%)
国内プラチナ3,703 円 12/25(金) ▲32(0.87%)
NY金1,882.9 ドル 12/29(火) ▲2.5(0.13%)
NYプラチナ1,062.6 ドル 12/29(火) ▲19.5(1.87%)
ドル円103.57 円 12/29(火) ▼0.19(0.18%)

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