金プラチナ短期相場観

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金価格は三役逆転から脱出、プラチナは再び三役好転へ

更新日:2021年3月15日(月)

国内金価格・日足一目均衡表 2021年3月15日週末12日時点でNYダウは6日連続の過去最高値更新、米10年債利回りは1年1ヵ月ぶり高水準となる1.62%台、ドル円は9ヵ月ぶり高値となる109円台。長期金利上昇と株高・ドル高地合いが続くなか、NY金は8日に11ヵ月ぶり安値となる1678ドルをつけて反発。週末にはやや失速気味となったものの、週明け時間外では1720ドル台から1730ドルを試す堅調な展開でスタート。

15日の国内金価格は+31円、0.47%高で4日続伸。2月26日(6604)以来、2週間ぶり高値圏での一段高。今年安値圏での保ち合い上抜けに伴う短期上値目標6580円前後をしっかりクリアし、逆三尊からの上値目標6611円にもあとわずか。これまで主要抵抗線として反発局面ではしばしば上値を押さえられてきた21日移動平均線(6583)も上抜け、中期トレンド回復に向けての第一歩にも。短期的には一服感も、FOMC通過で大きく崩れなければ中期的には8月最高値から3月安値までの23.6%戻し(6711)が意識されるような展開にも。

日足・一目均衡表では、1週間前の三役逆転状態から、直近9日間の高安中央値を示す転換線(6509)、直近26日間の高安中央値を示す基準線(6591)を上抜け、三役逆転からは脱出。一役好転、となる為には価格ラインの下で転換線が基準線をゴールデンクロスする必要。水準的には年初の高値を起点とする右肩下がりの抵抗線をわずかに上抜けた状態となり、一段高か反落か、微妙な状態にも。今後のトレンド明確化はFOMC後か。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年3月15日NYプラチナは今年高値からの急落局面が3月5日に底打ち、急反発が続いて1200ドルの大台を回復したところで一服。大台割れも警戒された週末から、週明け時間外には主要レンジを1210ドル台へと小幅に切り上げて1220ドルを試す場面も。

15日の国内プラチナ価格は+33円、0.72%高で6日続伸。6日続伸以上は2月半ば以来、1ヵ月ぶりで今年2回め。2月25日(4673)以来、2週間ぶり高値圏での一段高。3月3日の戻り高値4484円超えに伴う短期上値目標4550円近辺に到達後も上げ止まらず。2月高値(4798)から3月安値(4207)までの61.8%戻し(4572)も達成したことから、目先は一服感も。

日足・一目均衡表では、1週間前の三役好転崩れの状態から、転換線(4400)、基準線(4411)をまとめて上抜け、再び三役好転へ。厳密には転換線の基準線上抜け待ち。水準的には、昨年秋以降の上昇チャネル上限ラインを突き抜けて急騰した2月高値から、急反落局面では上昇チャネル下限ラインでサポートされて反発、そして再び上限ライン付近まで上昇してきた状態。FOMC後に軟調な展開となった場合、基準線や転換線、雲の上限、上昇チャネルの下限ラインなどが控える4400円前後までの調整であれば、上昇トレンド維持へ。逆にこの水準を突き抜けるようだとトレンド転換にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/15とチャート

2021年3月15日(月)時点の相場
国内金6,604 円 3/15(月) ▲31(0.47%)
国内プラチナ4,592 円 3/15(月) ▲33(0.72%)
NY金1,719.8 ドル 3/12(金) ▼2.8(0.16%)
NYプラチナ1,200.3 ドル 3/12(金) ▼2.0(0.17%)
ドル円109.04 円 3/12(金) ▲0.50(0.46%)

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