金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

2度めのねじれが示唆していた、金価格2度めのピークアウト

更新日:2021年6月21日(月)

タカ派傾斜が鮮明となった節目のFOMCを経て、市場の流れはドル全面高を受けて株式市場とともに商品市場も大幅に売り込まれた1週間、なぜか米10年債利回りは急騰後に巻き戻されて行って来い。タカ派傾斜を懐疑的に見る?債券市場に追随する形で為替と株と商品も行き過ぎた流れに巻き戻しが入るのか?それともトレンド転換の流れが進行するのか?
2021年も半年が経過しようとしている6月第4週、金融市場にとっては重要な節目を迎えるこの時期に、そのトレンドも重要な節目を迎えているようです。
週末を1760ドル台前半で終えていたNY金は週明け時間外に1770ドル台へと反発の兆し。NYプラチナは1035ドルの安値から1040ドル台を回復して戻り売り、先週安値との攻防へと厳しい週明け。ドル円は先週末からほぼ変わらず110円20銭を挟んだ揉み合いスタート後、日経平均の1000円超の大幅安に引っ張られるように110円ラインとの攻防へ。

国内金価格・月足一目均衡表 2021年6月21日21日の国内金価格は-30円、0.44%安となって6日続落。6日続落は11月以来、7ヵ月ぶり。水準としては5月6日(6822)以来1ヵ月半ぶり安値圏で下げ止まれず。5月6日以来、1ヵ月半ぶりに200日移動平均線(6886)を下回り、RSIは17.1%となって昨年12月1日以来6ヵ月半ぶりの売られ過ぎ。3月安値から6月高値の半値戻し(6874)も割り込んでしまったことで、次に意識される節目は61.8%戻し(6765)。ただし、ゆるやかな上昇軌道を維持する90日移動平均線(6825)がサポート候補となり、3月安値(5日:6413)と3月末安値(31日:6517)を結ぶ右肩上がりのラインが現状水準付近を通過し、サポートラインとなる可能性も。

月足・一目均衡表では6月から7月にかけて雲のねじれが発生。前回のねじれ付近では過去最高値をつけてピークアウト。厳密には月末の状況を確認する必要はあるものの、2度めの雲のねじれが、2度めのピークアトを示唆していた可能性。3月安値から6月高値の半値戻しと同水準の転換線(6874)をわずかに割り込んだことで三役好転崩れ。ただし、数日後にはわずかに行き過ぎただけだった、となる可能性も。日足・一目の雲の上限(6849)もサポート候補に。

国内プラチナ価格・月足一目均衡表 2021年6月21日プラチナ価格は-129円、3.1%の大幅安で4日続落。4日合計で440円(9.83%)の暴落状態となり、2月4日(4023)以来、4ヵ月半ぶりの安値。RSIは19.0%となり、昨年3月24日(18.2)以来、1年3ヵ月ぶりの売られ過ぎ。昨年11月安値(3096)から今年2月高値(4798)までの38.2%戻し(4148)では下げ止まらず、次のサポート候補は半値戻し(3947)。その上には200日移動平均線(3973)も。

月足・一目均衡表では雲の上限(4052)をわずかに割り込んで三役好転崩れ。ただし、遅行線が相対する雲の下限(3949)や過去のレジスタンスラインなどにもサポートされる可能性も。日足では三役逆転も、週足では転換線と基準線を下回って三役好転崩れ、ここでも遅行線が相対する価格ライン(4000円前後)にサポートされる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/21とチャート

2021年6月21日(月)時点の相場
国内金6,862 円 6/21(月) ▼30(0.44%)
国内プラチナ4,034 円 6/21(月) ▼129(3.10%)
NY金1,769.0 ドル 6/18(金) ▼5.8(0.33%)
NYプラチナ1,041.0 ドル 6/18(金) ▼14.2(1.35%)
ドル円110.21 円 6/18(金) ▼0.02(0.02%)

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