金プラチナ短期相場観

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ドイツ8月IFO景況感、製造業は下げ渋り、サービス業は小反発も

更新日:2022年8月26日(金)

ドイツIFO企業景況感指数・業種別 2022年8月ドイツの8月IFO企業景況感指数は低調ながらも意外と下げ渋り?
景況感指数の88.5は2020年6月(85.5)以来、2年2ヵ月ぶり低水準。ただし、市場予想の86.8を上回って7月からはわずかに-0.2と小幅低下。
しかし、過去平均97.7と比較すると-9.2の低水準。
現況指数が97.5となり、3ヵ月続落で4ヵ月ぶり低水準。期待指数は80.3となって3ヵ月続落で2020年4月(72.0)以来、2年4ヵ月ぶりの低水準。
現況指数が7月から-0.2の小幅低下にとどまり、過去平均(97.3)を0.2ポイント上回ったのに対し、期待指数は前月から-0.1も過去平均(98.1)からは-17.8。
8月は先行き不透明感が強まって景況感を押し下げた格好。

業種別では、製造業が-6.9となって2年ぶり低水準での横ばい推移。現況評価が低調に対して期待はそれほど悲観的ではない様子も。ただし化学産業では深刻な問題も。天然ガスの供給不安に加え、化学品物流の中核をなすライン川の水位低下の影響も大。
サービス業は1.3。前月比-10.0の急反落で1年5ヵ月ぶり低水準となった7月から+0.3、マイナス圏入り目前での小反発。現況は幾分回復も期待は悲観的。ホスピタリティ関連は大幅悪化を予想、観光業はやや持ち直し。
貿易は-25.8、3ヵ月続落で2年3ヵ月ぶり低水準。好調な企業はますます少数、依然として期待は非常に悲観的。多くの企業で高インフレとコスト増による値上げのジレンマに直面。
建設業は-14.5で小反発も6ヵ月連続-10ポイント超。現況はいくらか改善し、期待への悲観論も緩和。
卸売は11.0。他業種に比べて高水準ながら、3ヵ月続落で1年半ぶり低水準。小売は-31.9、3ヵ月続落で1年7ヵ月ぶり低水準。業種別での最低が続き、11ヵ月連続マイナス圏推移。

年後半のドイツ経済は、数値以上に見通しが悲観的となりつつあるようです。

NY金・日足チャート 2022/7/22 - 8/2525日のNY金相場は+9.9ドル、0.56%高で3日続伸。8月17日(1776.7)以来、1週間ぶりの高値。時間外序盤の1763ドルが安値となって反発基調再開、アジア時間に1770ドル回復トライ、ロンドン市場では1770ドル台後半へと水準を切り上げ。8月高値(1824.6)から8月安値(1740.2)までの半値戻し(1782.4)や20日移動平均線(1786.4)手前で上げ渋るとNY朝には米4-6月期GDP改定値が予想を上回り、失業保険申請件数も改善傾向となったこともあり、長期金利上昇とドル高の流れを受けて1760ドル台半ばまで急反落、NY午後には1770ドルを回復。ドル高一服状態に合わせての反発基調もそれほど進行せず。パウエルFRB議長講演を、市場がタカ派的と受け止めれば失速へ、1740ドル台の節目を割れると1730ドル前後まで下値余地を拡大。ハト派的となれば反発基調進行へ、20日線を超えると1800ドルの大台も意識される展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2022/7/22 - 8/25NYプラチナは+7.1ドル、0.82%の反発。時間外序盤の安値865ドルからの反発基調もロンドン序盤の870ドル台後半まで、880ドル手前で上値を押さえられ続けるとNY朝にかけては870ドル台前半へ。870ドル割れで下げ渋った後、NY午後には870ドル台前半での小幅揉み合い。この日の変動値幅13.6ドルは今年の平均31.3ドルの4割強、今年2番めの小動き。小幅保合い下限、860ドル台半ばをしっかり維持しての反発も880ドルの上限の堅さも確認、3日連続で微妙に上値を切り下げて下値は切り上げ、保合いレンジを縮小してのブレイク前夜。上方ブレイクできれば900ドルの大台回復トライへ、下方ブレイクなら下落基調再開、7月安値で逆三尊の両肩水準830ドル近辺までが下値目安。

ドル円・日足チャート 2022/7/22 - 8/25ドル円は63銭のドル安円高、0.46%の反落。東京朝に137円20銭近辺まで小幅に急騰して高値をつけると戻り売り。欧州時間には136円50銭を割れ、安値となった136円30銭付近では下げ渋り。NY朝には米指標の好結果を受けて長期金利上昇とドル高の流れが強まり、136円90銭台まで反発。137円手前で上げ渋るとNY午後には米10年債利回りが3.1%を割れて3.02%台まで急低下した流れにも連れ、136円40銭近辺まで反落。NY終盤にかけては136円50銭近辺での小康状態に。パウエル議長講演待ちの状態ながら、136円60銭の節目を下抜けたことで135円半ば辺りまで下値余地を拡大。パウエル講演がタカ派的と解釈でき、上方向への節目137円20銭を上抜けることになれば今年高値圏再トライへ、136円台後半までが短期上値目標に。7月PCEインフレが予想に反して上ブレるようだとパウエル講演を待たずして上値トライへも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/25終値とチャート

26日の国内金価格は-13円、0.15%の反落。8420円の節目上抜けに伴うもう一段の上値トライは円安一服とともに巻き戻し。下落基調の90日移動平均線(8471)や6月高値から上値を切り下げる三角保合い上限ラインのプレッシャーを跳ね除けての一段高にはややパワー不足、タイミング的にも時期尚早だった様子も。パウエル講演ではタカ派的と受け止められやすい状況でもあり、ドル高円安主導で8440円の節目上抜けとなれば週明けには8480円から8500円の大台回復トライ方向へも。逆の展開で8400円の節目を割れると反発基調は腰折れ、8340円程度までが短期下値目安に。
週間ベースでは+14円、0.17%の小幅続伸。

プラチナ価格は+5円、0.12%高で7日ぶりの反発。7月安値から8月高値の76.4%戻し(4163)、昨年12月安値起点の中期三角保合い下限ライン付近などに支えられての下げ止まり、というよりは下落基調一服。明確に下げ止まって反発方向へと流れが変わる為には21日移動平均線(4264)も下抜けた9日移動平均線(4260)の早期上抜けがポイントにも。急速に強まる売り過熱感も下支え材料にも。NYプラチナが一段安へと向かえば7月安値圏、4100円割れが意識される可能性も。
週間ベースでは-120円、2.79%の大幅続落。前週(-128円、2.89%)に続いて今年4番め大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格8/26とチャート

2022年8月26日(金)時点の相場
国内金8,423 円 8/26(金) ▼13(0.15%)
国内プラチナ4,179 円 8/26(金) ▲5(0.12%)
NY金1,771.4 ドル 8/25(木) ▲9.9(0.56%)
NYプラチナ873.9 ドル 8/25(木) ▲7.1(0.82%)
ドル円136.49 円 8/25(木) ▼0.63(0.46%)

8/25(木)のその他主要マーケット指標

PCEインフレ鈍化でドル売り、パウエル講演でドル買い 8/27(土)

ドイツ8月IFO景況感、製造業は下げ渋り、サービス業は小反発も 8/26(金)

利上げ効果で米住宅市場は急減速、新築+中古販売件数は急減 8/25(木)

総合PMI、8月は米欧ともに2ヵ月連続節目50割れ 8/24(水)

20年ぶりドル高水準再トライの勢いに下押し圧力強まるNY金 8/23(火)


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