金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

年末4.375、ターミナルレート=23年3月4.625、23年末=4.125%へ

更新日:2022年9月21日(水)

CMEフェドウォッチ 2022年9月-23年末FOMCまでのFF金利見通し 2022/9/209月FOMC結果発表直前、CMEフェドウォッチが示す利上げ見通しの市場コンセンサス。
2022年末=4.375%、ターミナルレート(利上げの最終到達点)=23年3月に4.625%、その後0.25%×2回の利下げ、2023年末=4.125%。
※6月FOMCでの2022年末FF金利予想中央値3.375%からは、1.0%切り上げ予想がメインシナリオ。

今回、9月の0.75%利上げ(80%超)はほぼ確実で3.00-3.25%へ、11月も0.75%利上げ(60%弱)は濃厚で3.75-4.00%へ。
12月には0.50%利上げ(44.2%)で4.25-4.50%が現時点では有力。0.25%利上げ(38.7%)で4.00-4.25%の可能性も。

2023年は3月に0.25%の追加利上げで4.50-4.75%(34.8%)へ。これが利上げフェーズの最終到達点となる見込み。ただし、4.25-4.50%(31.4%)にとどまる可能性も。
この辺りから織り込み度合いは30%台で競合する状態、水準としてはやや流動的ながら、6月と12月辺りで合計0.25%×2度の利下げは高確率で織り込む状態に。

23年末金利予想が、波乱要因となるかもしれません。

NY金・日足チャート 2022/8/16 - 9/2020日のNY金相場は-7.1ドル、0.42%の続落で2020年4月3日(1645.7)以来、2年5ヵ月半ぶりの安値。前日NY午後に1680ドル台を回復した流れでこの日の時間外序盤には1690ドル手前まで上昇も、前日高値水準で頭打ち、3営業日連続1690ドルにわずかに届かず失速。FOMC前日のこの日も米10年債利回りが2011年4月以来となる3.6%まで上昇し、ドル高の流れに押されてロンドン・NY市場にかけて売り圧力が強まる展開に。安値では1670ドル割れを試す場面もありながらも前日安値を下回らず、NY午後には1670ドル台に戻して下げ渋り。終値ベースでは1670ドル台半ばを維持し切れず、軟調局面がもう一段進行しやすい状況でFOMCの結果確認へ。想定外のハト派傾斜とならない限りは1660ドル割れへと今年安値更新の可能性は高まり、想定外にタカ派圧力が強まらない限り短期下値目安は1650ドル程度までにとどまる可能性も。波乱の展開、及び中期的には1600ドル近辺までが下値目安となる可能性も。反発方向へは1680ドル台の節目を突破できれば1710ドル程度までが短期反発目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/16 - 9/20NYプラチナは+4.3ドル、0.47%の続伸で8月16日(931.3)以来、5週間ぶりの高値。920ドル台を中心に小幅保合い推移となったこの日の変動値幅は上下わずかに16.3ドル。今年の平均30.9ドルの半分強、今年6番めの小動き。NY市場では一時930ドル台前半まで上昇し、8月高値(974.6)と9月安値(796.8)の61.8%戻し(906.7)突破に伴う短期上値目標、76.4%戻し(932.6)を達成。ここから先は3月高値を起点とする右肩下がりの抵抗線との攻防となり、いったん上値を押さえられやすい水準に。短中期的には8月高値圏960ドルの節目を上抜けるようだと1000ドルの大台回復を目指す流れへも。

ドル円・日足チャート 2022/8/17 - 9/20ドル円は52銭のドル高円安、0.36%の続伸。143円を挟んでの保合い推移となった東京朝に142円90銭台の安値をつけ、徐々に下値を切り上げると欧州時間からは前日と同様に米10年債利回り上昇に連れてドル高の流れが強まって143円台後半へ。NY朝に143円90銭台の高値をつけた後は143円70銭近辺でのもみ合い状態に。FOMC直前にタカ派傾斜を予想する向きがやや優勢の様相となって水準を切り上げる格好にも。それほどでもなかった場合の期待はずれ感を強める結果となる可能性を高めることにもなり、保合い崩れとなった場合の調整幅はやや拡大する可能性も。142円90銭の節目を割れると8月安値(130.39)から9月高値(144.99)までの38.2%戻し(139.41)近辺までが短期下値目安に。逆に上方向へ144円60銭の節目を超えると1998年8月高値147円60銭台を目標に一段高の展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/20終値とチャート

21日の国内金価格は-40円、0.47%の反落。90日移動平均線(8446)下抜け直後の反発で90日線上抜けに失敗、軟調局面継続への警戒感も高まる状態でFOMC待ちへ。目先は8370円台の節目を割り込むようだと一段安へ、8330円程度までが短期下値目安に。90日線を超えて8450円超へと切り返すことができれば一定の反発局面形成へ、8500円台回復が短期上値目標に。

プラチナ価格は+27円、0.59%の続伸で6月9日(4682)以来、3ヵ月ぶり高値を更新。4500円の節目突破に伴う短期上値目標4570円台到達後の一段高となり、2021年2月高値(4798)、もしくは2013年2月高値(5445)を起点とする中長期三角保合い上限ライン(4600円台半ば)との攻防へ。短期的には上値トライ一服感も。
※参考:金プラチナ国内価格9/21とチャート

2022年9月21日(水)時点の相場
国内金8,403 円 9/21(水) ▼40(0.47%)
国内プラチナ4,603 円 9/21(水) ▲27(0.59%)
NY金1,671.1 ドル 9/20(火) ▼7.1(0.42%)
NYプラチナ922.8 ドル 9/20(火) ▲4.3(0.47%)
ドル円143.73 円 9/20(火) ▲0.52(0.36%)

9/20(火)のその他主要マーケット指標

3会合連続0.75%利上げに追加利上げ示唆も想定内、市場は乱高下 9/22(木)

年末4.375、ターミナルレート=23年3月4.625、23年末=4.125%へ 9/21(水)

NAHB住宅市場指数は9ヵ月続落、2ヵ月連続節目50割れ 9/20(火)

ミシガン大9月インフレ期待低下、9月の1%利上げ確率も低下 9/17(土)

小売売上高は前年比+10%超、消費堅調で大幅利上げを正当化 9/16(金)


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