金プラチナ短期相場観

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最高値更新トライ失敗で急落の国内金、次の転換点は2月後半

更新日:2023年2月6日(月)

週末には米雇用統計のポジティブ・サプライズを受けてドル円は128円台から131円台へと急騰。国内では週末の次期日銀総裁に関する人事報道を受け、週明け朝には132円台へと水準を切り上げてのスタート。ただし鈴木財務相がこの報道を否定したこともあり、131円台へと巻き戻し。しかし131円半ばで下げ渋ると東京市場スタートとともに132円再トライへ。週を跨いで高ボラティリティ状態が続くドル円に対し、週末に50ドル超の急落となったNY金は週明け時間外も1870ドル台半ばで様子見状態から。
なお、4日には中国が「気象調査」目的とする気球を米国領空で米空軍戦闘機が撃墜。直ちにマーケットへの影響はないものの、米中対立の構図継続への象徴にも。
国内金価格・日足一目均衡表 2023年2月6日6日の国内金価格は-3円、0.03%の小幅安で3営業日続落。1月19日(8613)以来、半月ぶりの安値。米雇用統計後にはNY金急落の影響がドル円急騰のサポートを上回り、一段安への警戒感もあった週明け早朝には円安急進によってリカバー。最高値圏からの急落局面も一服となり、買われ過ぎも是正されて中立状態に。高値トライ失敗後の巻き戻しで新たな局面形成へと向かう可能性も。8600円の大台ラインが目先の重要な節目となり、その下の90日移動平均線(8591)とでサポート帯を形成。これを割り込むようだと短期的には8500円、短中期的には8400円近辺へと一段安の展開も警戒される状況にも。

日足一目均衡表では三役好転を維持して最高値圏での推移となっていた1週間前から、転換線(8758)と基準線(8603)をまとめて割り込んで一役逆転、二役は好転維持。過去最高値(8860)圏が上限となり、トリプルトップ形成への可能性を残しての急反落で2022年春以降の高値保ち合い延長の兆しに。1月末の雲のねじれ付近での急落となり、昨年6月高値起点の三角保合い上限ライン上抜け後の巻き戻しで三角保合い再開の様相にも。目先のサポート候補は90日線、雲の上限(8571)など。なお、2月22日から24日にかけても雲のねじれが発生。日本時間祝日の23日早朝、FOMC議事要旨や24日のPCEデフレータなどが要警戒イベントとなり、2月後半に次の転換点が訪れる可能性も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2023年2月6日プラチナ価格は-87円、1.9%の大幅反落で昨年10月13日(4496)以来、ほぼ4ヵ月ぶり安値。21日移動平均線(4710)も90日移動平均線(4720)を下抜けて弱気パーフェクトオーダーを形成、4510円台の節目も維持できず、今年安値更新となって一段安への警戒感も高まる状態に。昨年9月安値(4052)から11月高値(5076)の61.8%戻し(4443)近辺までが短期下値目安に。なお、週明け時間外のNYプラチナは週末水準980ドル台を維持して下げ渋り。

日足一目均衡表では三役逆転状態継続で軟調推移も継続、9月安値から11月高値の半値戻し(4564)や12月安値(4552)なども突き抜けて目ぼしい下値サポート候補も見当たらない状況に。なお、現状の下落トレンドでは斜行三角保合いを形成し、その頂点は4400円台前半。まもなくこの斜行三角保合いが崩れることだけは間違いなし。
※参考:金プラチナ国内価格2/6とチャート

2023年2月6日(月)時点の相場
国内金8,659 円 2/6(月) ▼3(0.03%)
国内プラチナ4,497 円 2/6(月) ▼87(1.90%)
NY金1,876.6 ドル 2/3(金) ▼54.2(2.81%)
NYプラチナ980.3 ドル 2/3(金) ▼52.3(5.06%)
ドル円131.19 円 2/3(金) ▲2.47(1.92%)

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