金プラチナ短期相場観

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米貿易赤字、2022年は2年連続で過去最大を更新

更新日:2023年2月8日(水)

米貿易収支 2022年米12月の貿易赤字は674億ドル。2年2ヵ月ぶり低水準となった11月の610億ドルから赤字幅は10.5%の再拡大。
輸入が11ヵ月ぶり低水準となった11月から小幅に増加したのに対し、輸出は4ヵ月連続の減少で9ヵ月ぶり低水準。
貿易赤字としては、過去最大となった3月の1064億ドルからは縮小傾向が継続。

しかし年間では、2022年は9480.6億ドルの赤字となり、2021年から赤字幅は12.2%拡大し、2年連続で過去最大を更新。
輸出入も、ともに2年連続の過去最大更新となったものの、その差は微妙に拡大。
米国内での需要の堅調さが示され、通年では世界的な需要の回復傾向も示唆された格好にも。

なお、輸入は前年比+16.3%、2021年は+20.9%。16.3%以上の急増となったのは2010年(+19.5%)以来。
輸出は前年比+17.7%、2021年は前年比+18.4%。17.7%以上の急増となったのは1988年(+23.6%)以来。
米国の輸入は10年ぶりの急拡大局面を迎えていますが、輸出は歴史的な急拡大局面を迎えているようです。

NY金・日足チャート 2023/1/3 - 2/77日のNY金相場は+5.3ドル、0.28%の続伸。アジア時間の1880ドル台後半からNY午前にかけてはドル高の流れを受けて1880ドル台前半へと小幅下方シフトも概ね1880ドル台での小幅揉み合い推移。NY引け後にはパウエルFRB議長発言を受けて乱高下、「ディスインフレ」との認識を改めて示すハト派姿勢には一時1890ドル台後半へと急騰も、労働市場の強さと利上げ継続スタンスに対しては1880ドル割れ。その後は1880ドル台半ばへ収束し、この日の変動値幅は19.7ドルで今年6番めの小動き。前日安値をわずかに上回って下げ渋りも、2日連続上ヒゲを残す上値の重さも。1870ドルが目先のサポートとならない場合には1850ドル近辺までの下値拡大余地も。上方向には1900ドルの大台ラインから上げ止まりつつある20日移動平均線(1915.5)近辺までが抵抗水準にも。

NYプラチナ・日足チャート 2023/1/3 - 2/7NYプラチナは+11.6ドル、1.19%高で3日ぶりの反発。980ドルを挟んでの保ち合い推移からやや軟調局面となったNY午前には970ドル割れ、前日安値をわずかに下回りながらも3ヵ月ぶり安値圏で下げ渋るとNY午後には980ドル台へと反発。ただし高値では前日高値にわずかに届かず、2日連続990ドル手前で上げ渋り。11月安値(970.7)以降でトリプルボトムを形成する970ドル近辺は短中期的にも重要度が高まる下値サポートに。これを維持できないようだと短期的には950ドル程度までの一段安へ。

ドル円・日足チャート 2023/1/4 - 2/7ドル円は154銭のドル安円高、1.16%の大幅安で3日ぶりの反落。東京朝の132円70銭台が高値となって軟調推移、欧州時間には132円30銭台から131円70銭近辺まで下落もNY市場では132円台を回復。しかしNY午後には戻り売り、欧州時間の安値と前日安値を下回って131円20銭近辺へ、さらにパウエルFRB議長の「ディスインフレ」発言などを受けて一時130円50銭割れへと急落する場面も。下へ行って来いとなって元の水準へと反発後もNY終盤にかけては131円維持をかけての攻防状態となり、週明けに開けた窓を埋める形に。結果的に短期上値目標134円近辺トライには失敗、132円80銭近辺が当面の上限となり、128円半ばまでの広めのレンジ内で仕切り直しの展開へ。下げ止まりつつある20日移動平均線(129.84)が目先の下値サポート候補となり、上値再トライとなれば今年高値圏134円台再トライへも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/7終値とチャート

8日の国内金価格は-81円、0.93%の反落で1月19日(8613)以来、3週間ぶりの安値。反発基調は続かず、水平状態から下降に転じたの21日移動平均線(8720)手前で反落、8650円台の節目を割り込んでの一段安。これに伴う短期下値目安は8600円前後、12月安値(8348)から1月高値(8857)の半値戻し(8603)に90日移動平均線(8596)、1月半ばの押し目(8595)などが集中するこの水準は比較的強めのサポートとなる可能性も。これも維持できない場合には61.8%戻し(8542)、8540円近辺までがもう一段の下値警戒水準に。

プラチナ価格は-58円、1.29%の反落で10月3日(4345)以来、4ヵ月ぶりの安値。弱気パーフェクトオーダーを維持して下押し圧力も継続、4510円台の節目割れに伴う短期下値目安、9月安値(4052)から11月高値(5076)の61.8%戻し(4443)近辺にもあとわずか。NYプラチナが重要水準で下げ止まらない場合には76.4%戻し(4294)近辺までが警戒水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格2/8とチャート

2023年2月8日(水)時点の相場
国内金8,617 円 2/8(水) ▼81(0.93%)
国内プラチナ4,451 円 2/8(水) ▼58(1.29%)
NY金1,884.8 ドル 2/7(火) ▲5.3(0.28%)
NYプラチナ986.2 ドル 2/7(火) ▲11.6(1.19%)
ドル円131.10 円 2/7(火) ▼1.54(1.16%)

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