金プラチナ短期相場観
ドイツIFO景況感、サービス業に製造業もプラス圏回復
更新日:2023年2月23日(木)
ドイツの2月IFO企業景況感指数は91.1となり、2年4ヵ月ぶり低水準となった9-10月の84.4から4ヵ月続伸、8ヵ月ぶり高水準。低迷期からの回復基調が進行中。
現況指数は93.9。1月から-0.2ポイントの小幅低下で2ヵ月連続の低下で3ヵ月ぶり低水準。これに対して期待指数は88.5。2年5ヵ月ぶり低水準となった9月(75.3)からは7ヵ月続伸となって1年ぶりの高水準。
現況指数の回復が進まない状況を期待指数の急回復がカバーする状況。期待先行による回復途上。
業種別では、製造業が1.5。2年4ヵ月ぶり低水準となった10月の-15.6からは4ヵ月続伸、8ヵ月ぶりのプラス圏回復で9ヵ月ぶりの高水準。企業の期待値は顕著に改善も、新規受注はまだ低迷。
サービス業は1.3。2年4ヵ月ぶり低水準となった9月の-8.7から5ヵ月続伸で6ヵ月ぶり高水準、2ヵ月連続プラス圏。現況にも一定の満足感、今後の見通しも引き続き改善。特に接客業と観光業で大きく改善。
貿易はまだマイナス圏ながら5ヵ月続伸で回復、期待感が改善。小売なども依然低水準ながら急回復基調。
ドイツ連銀が今週発表した月報でも、景気見通しは改善し、インフレはピークを越えたとの見方。
ただしドイツの消費者物価、CPIは1月に前年比+8.65%となり、12月の+8.12%からは再上昇。10-11月の+8.8%台からは鈍化したものの、5ヵ月連続8%台、10ヵ月連続6%超。
エネルギー価格が昨年11月までの前年比+30%台から年末年始にかけて+20%近辺まで急減速となってはいるものの、食品価格も4ヵ月連続+20%台での高止まり。総合指数でもドイツのインフレはまだまだ高止まりのようにも。
22日のNY金は-1.0ドル、0.05%の小幅続落。1月5日(1840.6)以来1ヵ月半ぶり安値圏での軟調推移。時間外は1840ドル台からロンドン市場で1850ドル台半ばまで上昇、前日高値圏で失速して反発に失敗するとNY市場ではドル高優勢の流れを受けて軟調推移。NY引け後にはFOMC議事要旨を受けて1840ドル割れ、1830ドル付近まで一段安。1840ドル台の節目割れに伴う軟調局面は続き、下値目安1820ドル台までの下落余地も継続。11月安値(1618.3)から2月高値(1975.2)の38.2%戻し(1838.9)達成による一服感もありながら、先週末につけた今年安値(1827.7)更新も意識される展開にも。4日連続で上値を押さえられた抵抗水準1850ドル台を突破できれば1870ドル台辺りまでを短期目標に反発局面形成へ。
NYプラチナは+4.7ドル、0.5%の続伸で2月13日(959.4)以来の高値圏で一段高。時間外は940ドル台から一時930ドル台半ばまで下押し後に反発、抵抗線となる可能性も警戒された200日移動平均線(947.9)をロンドン市場で上抜けるとNY市場では960ドル台まで上昇。930ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標960ドル付近までしっかり到達した後の一服感からNY引け後には950ドル近辺へ。200日線がサポートとなるか、レジスタンスとなるかが目先の攻防ポイントにも。
ドル円は-11銭、0.08%安で4日ぶりの反落。東京朝の135円00銭台が高値となり、欧州時間にかけては134円台後半での保合い推移。前日急上昇した米10年債利回りの反落局面となったNY午前にはドル安の流れで134円50銭割れ、それでも前日安値手前、134円30銭台で下げ渋るとNY午後には134円台後半へと反発。FOMC議事要旨では利上げ継続と景気抑制的なスタンス継続が示唆されてドル高の流れが強まって134円90銭台まで上昇。結果、下ヒゲ十字線を形成しての下げ渋りも、この日の変動値幅は69銭。今年の平均1.64円の4割強で今年3番めの小動き。引き続き調整は入りやすい状況ながら、行き過ぎ警戒水準としては下落基調が続く90日移動平均線(136.26)、調整目安としては右肩上がりの9日移動平均線(133.70)など。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート
- 2023年2月23日(木)時点の相場
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国内金 : 8,698 円 2/22(水) ▲6(0.07%) 国内プラチナ : 4,436 円 2/22(水) ▲92(2.12%) NY金 : 1,841.5 ドル 2/22(水) ▼1.0(0.05%) NYプラチナ : 953.3 ドル 2/22(水) ▲4.7(0.50%) ドル円 : 134.91 円 2/22(水) ▼0.11(0.08%)
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