金プラチナ短期相場観

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雇用統計後はドル高円安、3連休明けのNY金は下げ渋り

更新日:2023年4月10日(月)

週末の米3月雇用統計はそれなりの好結果となり、米景気下振れへの警戒感もいったん緩和されて利上げ打ち止め観測も後退。グッドフライデーの祝日で米欧その他、ほぼ世界じゅうの株式市場などが休場となっていたなか、24時間年中無休の為替市場ではドル高円安が進行。1ドル=131円半ばから132円台前半へと急騰後も132円台を維持して週末へ。週明けに早朝は一時132円割れも、東京市場スタートに向けて132円台を回復、その後132円半ばへと一段高。3連休明けとなったNY金は雇用統計の結果をいったん織り込む形で2005ドル近辺まで水準を切り下げて時間外をスタートも直後には2020ドル近辺へ、雇用統計前の水準付近へと急速に戻して下げ渋り。

国内金価格・日足一目均衡表 2023年4月10日10日の国内金価格は+34円、0.37%の続伸。過去最高値となった5日以来、3日ぶりの9300円台で過去2番めの高値。雇用統計後の円安基調とNY金の下げ渋りにサポートされ、高値保ち合いレンジを上方向へと圧縮する形に。この後、ロンドン・NY時間にかけてNY金の軟調推移が続けば反落の可能性もある反面、限定的となれば高値更新へと向かう可能性も。9330円超へと最高値更新なら9400円近辺までが短期上値目標に。9280円の節目を割れると調整局面入り、9日移動平均線(9233)を割れて9220円程度までが短期下値目安に。

一目均衡表では週初に限れば5週連続三役好転。直近9日間の高安中央値を示す転換線(9210)が直近の下値サポートとなり、年初から続く中期上昇チャネルの上限ライン付近では揉み合う形となって上値を押さえられる状態にも。また3月以降、急速に下値を切り上げるサポートラインとで斜行三角保合いを形成しつつあり、このラインが通過する9200円台前半は短期的に重要なポイントとなる可能性も、割れると短期急騰局面腰折れとなって新たな局面へも。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2023年4月10日プラチナ価格は+18円、0.39%の続伸。2ヵ月半ぶり高値となった4月5日(4655)以来の高値水準となり、3日ぶりに90日移動平均線(4618)も上抜け。90日線超を維持できれば1月末以来となり、中期トレンド回復への可能性を示唆する状況にも。目先、4660円超へと抜け出すことができれば一段高の展開へ、4730円近辺までが短期上値目標に。

一目均衡表では基準線と転換線(いずれも4531)を上回り、雲の上限(4624)もわずかに上抜け、遅行線も急騰する26日前の価格水準(4519)を上回っての推移が続き、ほぼ3ヵ月ぶりの三役好転。1ヵ月先まで水平状態が続く雲の上限超えを維持できれば中期トレンド好転トライへも。11月の昨年高値(5076)から2月の今年安値(4289)までの半値戻し(4683)近辺がその分岐点となる可能性もあり、突破できれば4700円の大台も意識される状況にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/10とチャート

2023年4月10日(月)時点の相場
国内金9,316 円 4/10(月) ▲34(0.37%)
国内プラチナ4,636 円 4/10(月) ▲18(0.39%)
NY金2,026.4 ドル 4/6(木) ▼9.2(0.45%)
NYプラチナ1,016.8 ドル 4/6(木) ▲9.4(0.93%)
ドル円132.15 円 4/7(金) ▲0.35(0.27%)

4/6(木)のその他主要マーケット指標

NY連銀調査では1年先も3年先もインフレ上昇予想に転換 4/11(火)

雇用統計後はドル高円安、3連休明けのNY金は下げ渋り 4/10(月)

雇用統計は小幅ながら予想外の上ブレ、雇用は堅調、賃金は鈍化 4/8(土)

失業保険申請件数はボトムアウト後の増加基調、悪化継続中 4/7(金)

米3月ADP雇用も予想下振れ、3ヵ月平均は2年ぶり低水準 4/6(木)


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