金プラチナ短期相場観

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6月利上げ優勢も年内利下げへ、年末FF金利予想はFRBに同調

更新日:2023年5月30日(火)

CMEフェドウォッチ 2023-24年FF金利見通し 2023/5/295月FOMCからほぼ1ヵ月経過し、6月FOMCまであと2週間。市場が予想するFF金利見通しにも変化が。
6月FOMCでは0.25%の追加利上げ予想が6:4で優勢に。9:1で利上げ打ち止めが市場コンセンサスとなっていた1ヵ月前からは様変わり。
米経済指標の好結果、インフレ指標の高止まり、複数のFRB高官によるタカ派発言などにより形成逆転。

現状のメインシナリオとしては、6月利上げでターミナルレートは中央値で5.125%(500-525)。9月まで据え置きで年末までに0.25%×1回の利下げで2023年末のFF金利予想も5.125%(500-525)。
予想比率は35.6%を占めて多数決ではトップ、中央値でもあるものの、4.875%予想が28%、5.375%予想も20%と競合。今後の経済指標動向次第で変わってくる可能性も。
2024年予想としては、合計1.75%の追加利下げで年末のFF金利は3.375%へ。

なお、3月FOMCでのFRB予想としては23年末予想中央値=5.125%、24年末中央値=4.25%となっていました。
追加利上げの有無や年内利下げ開始の有無についてはともかく、FRBと市場との乖離が取り沙汰されてきた2023年末FF金利見通しについては、3月時点のFRB予想に対して市場予想が寄せてきた形となって同調。
ただし2024年末予想については、FRBと市場予想との溝はなかなか埋まりません。

ドル円・日足チャート 2023/4/25 - 5/2929日は米国がメモリアルデーの祝日でNY市場は休場。NY金は限月交代で1960ドル近辺へと若干水準を切り上げて月末へ。NYプラチナは1020ドル台半ばの安値から高値では1040ドル手前まで上昇、今朝の時間外は1030ドル台半ばから。
ドル円は140円60銭付近から東京市場スタート直後に140円90銭台まで上昇してこの日の高値と今年高値も更新。半年ぶり高値をつけて失速すると140円台半ばへと反落、東京市場終了後には140円20銭台まで下落し、欧州時間には140円半ばが高値となって140円10銭台まで軟調推移。ロンドン市場も休場でNY時間にかけても値動きは限定的ながら、NY終盤にかけては140円40銭付近へ。短期的には上値トライ一服感も、週末の雇用統計までは調整も限定的となる可能性も。事前の関連指標などでも好結果が続くようだと過熱感を振り切っての一段高も、140円60銭超へと水準を切り上げるようなら141円トライが短期上値目標に。短中期的には10月高値(151.94)から1月安値(127.21)の61.8%戻し(142.49)近辺を目指す可能性も。

30日の国内金価格は-21円、0.22%の反落。上値を切り下げる展開が続きながら、ほぼ水平状態の9日移動平均線(9590)割れを回避しての高止まり。月末月初を経て雇用統計の週に三角保ち合いブレイク濃厚という状況にも。雇用情勢の悪化が予想ほど進行せず、賃金上昇率も高止まりとなった場合には、ドル買いよりも金売りの勢いが多少上回る可能性もあり、国内価格には下押し圧力。目先、9550円の節目割れなら一段安へ、9400円近辺を目指す流れとなる可能性。逆の展開で9620円超へと保ち合い上放れとなれば最高値更新トライへ、9700円近辺までが短期目標に。

プラチナ価格は+26円、0.52%高で3日続伸。5月24日(5084)以来、1週間ぶりの高値。抵抗帯を形成する9日移動平均線(5052)から21日移動平均線(5058)手前でいったんストップしたような格好にも。目先の抵抗帯をあっさりと上抜けることができれば地合い回復へ、高値再トライも意識される展開にも。5130円の節目を上抜けることができれば今年高値(5197)更新へ、2014年高値(5246)更新の可能性も高まり、5200円台後半を目指す流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格5/30とチャート

2023年5月30日(火)時点の相場
国内金9,595 円 5/30(火) ▼21(0.22%)
国内プラチナ5,035 円 5/30(火) ▲26(0.52%)
NY金1,944.3 ドル 5/26(金) ▲0.6(0.03%)
NYプラチナ1,028.1 ドル 5/26(金) ▲1.8(0.18%)
ドル円140.44 円 5/29(月) ▼0.15(0.11%)

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