金プラチナ短期相場観

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NY連銀非製造業は11月も低調、雇用見通し悪化で賃金上昇見込み

更新日:2023年11月18日(土)

NY連銀・ビジネスリーダー調査 期待・雇用・賃金見通し 2023年11月今週発表された11月のNY連銀製造業景況指数では、総合指数は予想以上の好結果となって回復基調が鮮明となったものの、今後の見通しについては低調。
NY連銀の非製造業景況指数、ビジネスリーダー調査では総合指数も見通しも低調。

11月ビジネスリーダー調査の事業活動指数は-11.9。10月の-19.1からは反発も、半年で2番めの低水準。3ヵ月連続のマイナス圏推移となり、長期平均3.34を大幅に下回る低調。
構成指数では、
雇用指数が3.8となって10月の8.9から急反落で2ヵ月ぶりの低水準、7ヵ月で2番めの低水準で小幅増を示唆。
賃金指数は2年9ヵ月ぶり低水準となり、賃金インフレ鈍化を示唆。
見通しも低調、
期待指数は1.9。半年ぶり低水準となった10月から変わらず横ばい推移。夏場には長期平均24.6に迫る水準まで回復も、秋にかけて急低下。
雇用見通しは13.9で続落、7ヵ月ぶりの低水準。長期平均19.3を上回る20ポイント超で推移した7-9月から急低下。雇用の伸びは今後ゆるやかなペースにとどまるとの見通しに。
賃金見通しは52.6。2年4ヵ月ぶり低水準となった6月(37.1)からは上昇傾向となり、長期平均43.2を上回って10月の44.4からも急騰。

低迷状態が続く雇用情勢において、回復期待も足下では後退。雇用停滞見通しに伴い、逆に賃金を上げざるを得ない状況も見込まれる状況のようにも。
賃金インフレが平常時並みに戻る前に、雇用情勢が悪化し始めて賃金インフレも下げ渋りの可能性を示唆するような格好に。
米雇用統計でも、似たような状況かもしれません。

NY金・日足チャート 2023/10/16 - 11/1717日のNY金は-2.6ドル、0.13%の小反落。アジア時間の1980ドル台半ばからロンドン市場で上値トライ再開。米10年債利回り低下とドル安の流れに連れて1990ドル台へ、高値では11月6日(2000.1)以来10日ぶり高値水準となる1996.4ドルまで上昇。NY市場では米10月住宅着工件数と建設許可件数が予想を上回る好結果となったことをきっかけに巻き戻しの流れも強まり、1990ドル割れへと反落。NY引けにかけては1980ドル台前半へと収束。1970ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2000ドル付近に到達し、一服状態となっての上ヒゲ十字線を形成しながらも20日移動平均線(1981.3)に下値を支えられる状態に。2000ドルの大台付近までを上限に保合い傾向が当面のベースにも、20日線の1980ドル近辺が目先のサポートとなるかどうかもポイントに。
週間ベースでは+47.0ドル、2.43%の反発。

NYプラチナ・日足チャート 2023/10/16 - 11/17NYプラチナは-1.1ドル、0.12%の小幅安で5日ぶりの反落。アジア時間には890ドル台半ばの安値をつけて900ドル付近での小幅揉み合い推移、ロンドン市場にかけてはNY金の上昇局面に追随、前日高値を超えてNY朝には11月7日(915.4)以来、10日ぶり高値となる910ドル台前半まで上昇。しかし米住宅指標をきっかけにNY金の反落局面にも追随、NY午後には900ドル割れで下げ渋ってNY引けにかけて大台を回復するとNY引け後には20日移動平均線(903.6)も上抜けへ。次週、900ドルの大台と20日線を維持できれば短期トレンドも好転へ、10月高値(951.8)から11月安値(843.1)の61.8%戻し(910.3)が目先の攻防ラインにも。
週間ベースでは+56.1ドル、6.63%の反発。4ヵ月ぶりで今年4番めの大幅高。

ドル円・日足チャート 2023/10/16 - 11/17ドル円は109銭のドル安円高、0.72%の続落で11月3日(149.39)以来、2週間ぶりの安値。東京朝の150円70銭台が高値となり、東京時間は150円半ばでの小幅揉み合い推移。欧州時間には米10年債利回りが4.4%台後半から4.4%割れへと低下した流れに連れて軟調推移。150円の節目を割れると10月31日(149.03)以来、半月ぶり安値となる149円20銭近辺まで一段安。NY朝には米10月住宅着工件数が予想を上回ったこともあり、米10年債利回り上昇とともに149円80銭近辺まで反発。しかし20日移動平均線(150.48)もしっかり割り込んで調整局面が進行し始めた状態となり、150円の節目割れに伴う短期下値目安、7月安値(137.24)から11月高値(151.91)の23.6%戻し(148.45)近辺、148円半ばまでの下落余地を残す状態。
週間では-1.88円、1.24%の反落。4ヵ月ぶりで今年5番めの大幅安。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/17終値とチャート

2023年11月18日(土)時点の相場
国内金10,505 円 11/17(金) ▲72(0.69%)
国内プラチナ4,715 円 11/17(金) ▼40(0.84%)
NY金1,984.7 ドル 11/17(金) ▼2.6(0.13%)
NYプラチナ901.7 ドル 11/17(金) ▼1.1(0.12%)
ドル円149.64 円 11/17(金) ▼1.09(0.72%)

11/17(金)のその他主要マーケット指標

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NY連銀非製造業は11月も低調、雇用見通し悪化で賃金上昇見込み 11/18(土)

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