金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

小売売上高は上振れ、米消費堅調で利下げ観測後退

更新日:2024年1月18日(木)

米・小売売上高(前年比) 2023年12月米国の年末商戦は予想外に好調。
12月の小売売上高は前月比+0.6%。市場予想の+0.4%、11月の+0.3%も上回り、9月(0.9)以来3ヵ月ぶりの高水準。
百貨店販売が前月比+3.0%、衣料品が+1.5%、オンライン販売が+1.5%などで好調な消費を牽引。
6ヵ月平均では+0.50%となり、10月と並び、9月(0.6)に次いで1年4ヵ月では2番めタイの高水準。

前年比では+4.03%。11月の+4.06%に続き、3月以降の10ヵ月では2番めの高水準。
3ヵ月平均では+3.49%となり、4ヵ月続伸で9ヵ月ぶりの高水準。コロナ禍の反動で急騰した2021年のピークアウト後、伸び率鈍化傾向は2023年半ばで底打ちし、上昇傾向が継続。
前年比の長期平均+4.82%にも、あと少し。
米国のリセッション懸念後退とともに、3月利下げ観測も急速に後退。

NY金・日足チャート 2023/12/11 - 1/1717日のNY金は-23.7ドル、1.17%の続落で12月13日(1997.3)以来、5週間ぶりの安値。アジア時間には2030ドル近辺から2020ドル付近まで下落して反発、しかしNY朝には米12月小売売上高が予想を上回る好結果となったことを受けて急反落。米10年債利回りが4.1%台へと急騰し、ドル高急進となった流れで2030ドル付近から2010ドル割れへ、NY午後には2000ドル台半ばの安値をつけて自律反発も限定的に。2000ドルの大台割れは回避したものの、2010ドル台の節目を割り込んだことで下値トライへの流れがもう一段進行しやすい状況に。3月利下げ観測後退を更に肯定する材料や、心理的サポートとなりうる大台ライン割れなどで再加速の可能性、短期下値目安は200日移動平均線(1977.9)近辺、1970ドル台まで。

NYプラチナ・日足チャート 2023/12/11 - 1/17NYプラチナは-14.8ドル、1.64%の続落で11月13日(863.6)以来、2ヵ月ぶりの安値。時間外からロンドン・NY朝にかけて900ドルの大台維持をかけた攻防状態となり、米指標結果を受けて急落したNY金に追随、890ドルを割れて安値では880ドル台前半まで下落。NY午後には自律反発でなんとか890ドル台を回復。12月安値(890.0)を割り込み、11月安値(843.1)から12月高値(1031.0)の76.4%戻し(887.4)を達成した状態となり、過熱感を伴う一方的な下落局面には一服感も。さらなる下値警戒水準としては11月安値(843.1)近辺。

ドル円・日足チャート 2023/12/13 - 1/17ドル円は98銭のドル高円安、0.67%高で3日続伸。11月30日(148.19)以来、1ヵ月半ぶりの高値水準となり、90日移動平均線(147.51)上抜けも1ヵ月半ぶり。東京市場朝の安値でも147円を割れず、堅調推移継続。東京市場終了時には147円80銭台まで上昇し、欧州時間には147円90銭台から147円50銭台へと小幅に水準を切り下げて保ち合い推移。NY市場では米12月小売売上高の好結果を受けて148円トライ、1月NAHB住宅市場指数も予想を上回ったことでNY午後には148円50銭台まで上昇。サポート材料が続いたことで上値トライ継続も、過熱感も高まって反動安となりやすい状況にも。90日線辺りまでの調整は入りやすく、さらなる行き過ぎ目安としては11月高値(151.91)から12月安値(140.26)の76.4%戻し(149.16)も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/17終値とチャート

18日の国内金価格は-38円、0.36%の続落。価格ラインの下に9-21-90日移動平均線(10416-10308-10215)がいずれも上向きで上から昇順に並ぶ強気パーフェクトオーダーを構成したところで、ゆるやかな上昇局面一服の様相にも。目先はNY金の一段安余地とドル円の一服感から軟調方向へと向いやすそうな状況にも。9日線のサポートを維持して10520円超へと切り返す展開となれば局面打開、上値再トライとなって10560円台辺りまでが短期上値目標に。

プラチナ価格は-22円、0.48%の続落で12月8日(4552)以来、6週間ぶりの安値。21-90日移動平均線(4717-10)を突き抜けて急落する9日移動平均線(46672)のプレッシャーに押される形で中期三角保合い下限ライン付近で戻り売り。4600円の大台割れに伴う短期下値目安、12月安値(4552)近辺を目指して一段安の展開へ。4630円超へと切り返すことができれば中期トレンドを維持して短期反発トライへ、9日線を上抜けて4680円台辺りまでが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格1/18とチャート

2024年1月18日(木)時点の相場
国内金10,472 円 1/18(木) ▼38(0.36%)
国内プラチナ4,594 円 1/18(木) ▼22(0.48%)
NY金2,006.5 ドル 1/17(水) ▼23.7(1.17%)
NYプラチナ889.6 ドル 1/17(水) ▼14.8(1.64%)
ドル円148.17 円 1/17(水) ▲0.98(0.67%)

1/17(水)のその他主要マーケット指標

新規失業保険申請件数は減少止まらず、1年ぶりに20万件割れ 1/19(金)

小売売上高は上振れ、米消費堅調で利下げ観測後退 1/18(木)

マイナス成長でもGDP世界3位浮上のドイツ、景気回復期待も上昇 1/17(水)

米賃金上昇率は下げ渋り、中央値は横ばい推移で下げ止まり 1/16(火)

早期利下げ観測再燃とドル円下げ渋りで国内金も高止まり 1/15(月)


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