金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏ではサービス業が回復、2月総合PMIの米欧格差は縮小

更新日:2024年2月23日(金)

ユーロ圏×米国・総合PMI 2024年2月速報遅々として進まなかったユーロ圏総合PMIの回復基調、2月速報ではサービス業の急回復に牽引されて上昇。
ユーロ圏の総合PMIは2月速報で48.9。1月からは1.0ポイント上昇し、8ヵ月ぶりの高水準。上昇幅は昨年4月以降では11月(+1.1)に次いで2番めの急上昇。
国別ではドイツが失速、フランスが牽引。
ドイツの総合PMIは46.1となり、前月から-0.9で3ヵ月続落、4ヵ月ぶりの低水準。前月からの低下幅は半年ぶりの大幅低下。
フランスは47.7。1月からは+3.1の急騰で9ヵ月ぶりの高水準。前月からの上昇幅では2年9ヵ月ぶりの大幅上昇。
独<仏、再逆転は半年ぶり。
業種別ではサービス業が牽引、製造業は失速。
サービス業PMIは50.0。前月から+1.6で7ヵ月ぶりに節目50を回復。
ドイツは48.2で前月からは+0.5で2ヵ月ぶり高水準。フランスは48.0で前月から+2.6の急上昇で8ヵ月ぶり高水準。独>仏、は11ヵ月連続。
フランスの急回復がドイツよりは貢献も、いずれも節目50には届かず牽引される側に。イタリア、スペイン辺りが好調となった可能性。
ユーロ圏の製造業PMIは46.1。10ヵ月ぶり高水準の1月からは-0.5の小反落。
ドイツが42.3となって11ヵ月ぶり高水準の1月から-3.2の反落で4ヵ月ぶり低水準。フランスは46.8となって+3.7の続伸で11ヵ月ぶり高水準。
独<仏、再逆転は3ヵ月ぶり。

一方、米国の総合PMIは小幅に低下。
2月速報では51.4となり、6ヵ月ぶり高水準となった1月からは-0.6。13ヵ月連続で節目50超を維持しながらもやや失速。
サービス業PMIが51.3となり、7ヵ月ぶり高水準の1月から-1.2。13ヵ月連続節目50超を維持しつつも3ヵ月ぶり低水準へと失速。
製造業PMIは51.5となって1年5ヵ月ぶりの高水準。

ユーロ圏では製造業の失速をサービス業の急回復がカバーして総合PMIの回復基調は進行。
米国では製造業の上昇継続もサービス業が反落となって総合PMIも反落。
節目50超の拡大基調で推移する米国に対してユーロ圏の50割れ、経済活動縮小局面での推移は継続、ただしその差は縮小。

NY金・日足チャート 2024/1/18 - 2/2222日のNY金は-3.6ドル、0.18%の続落で2月16日(2024.1)以来、1週間ぶりの安値。時間外には2030ドル台から2040ドル台へ、2日連続で同じように上昇して前日高値をわずかに上回るも2040ドル台半ばでは失速。ロンドン・NY市場にかけてはドル高の流れを受けて戻り売り、NY市場では米失業保険申請件数が市場予想に反して減少したことも売り圧力となり、2030ドル近辺まで下落。NY午後には2030ドル割れを試しながらも下げ渋り、NY引け後には2030ドル台半ばへと小反発。3日連続でほぼ水平の20日移動平均線(2036.2)を挟んでの上下動となる保ち合い状態にも。目先、主要レンジ上限を2040ドルへと切り下げ、これをしっかり上抜けることができれば2060ドル台辺りまでを短期目標に一段高トライへ。下値サポート候補は引き続き上昇軌道の90日移動平均線(2019.0)。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/18 - 2/22NYプラチナは+15.9ドル、1.79%の反発。前日NY市場でつけた安値886.8ドルからの反発基調が継続、時間外序盤の890ドル手前からの堅調推移でロンドン市場では900ドルの大台回復トライへ。NY市場で900ドル台へと水準を切り上げるとNY午後には900ドル台後半へ、高値では910ドルにわずかに届かず、NY引け後にも900ドル台後半を維持して小康状態に。当面の上限920ドルから水平状態の90日移動平均線(922.9)トライには及ばず、20日移動平均線(905.9)との攻防状態に。これをしっかり上抜けて920ドル超へと抜け出すことができれば反発局面加速へとつながる可能性も、960ドル台辺りまでが短期上値目標に。880ドル台へと切り上げた下限を割り込むようだと下値トライ再開へ、870ドル台も割り込んで今年安値更新となれば830ドル台辺りまでが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2024/1/19 - 2/22ドル円は24銭のドル高円安、0.16%の続伸で2月14日(150.61)以来、1週間ぶりの高値。東京時間には日経平均の最高値更新に連動するように150円20銭台から40銭台へと堅調推移、午後から欧州時間序盤にかけて150円ちょうど付近まで下押し後には徐々に反発。NY時間には米10年債利回り上昇にも連れて150円40銭台を回復、さらに米新規失業保険申請件数の予想外の好結果を受けて150円60銭台へと一段高。NY午後には一時150円70銭付近まで上昇して失速も、NY終盤にかけても150円50銭近辺を維持。失速感も高まるなかでの高値保ち合い、149円90銭から150円90銭までのレンジ内推移が続き、上抜けなら昨年高値圏トライで短期上値目標は151円台後半。下抜けると20日移動平均線(149.01)割れへ、148円台半ばまでまでが短期調整目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート

2024年2月23日(金)時点の相場
国内金10,713 円 2/22(木) ▲40(0.37%)
国内プラチナ4,647 円 2/22(木) ▼88(1.86%)
NY金2,030.7 ドル 2/22(木) ▼3.6(0.18%)
NYプラチナ905.5 ドル 2/22(木) ▲15.9(1.79%)
ドル円150.53 円 2/22(木) ▲0.24(0.16%)

2/22(木)のその他主要マーケット指標

ドイツIFO景況感、悲観見通し緩和でサービス業はマイナス縮小 2/24(土)

ユーロ圏ではサービス業が回復、2月総合PMIの米欧格差は縮小 2/23(金)

FOMC議事要旨では時期尚早な利下げリスクを懸念 2/22(木)

米実質金利上昇圧力に上値を押さえられるNY金 2/21(水)

週足でも国内金は上昇トレンド維持、プラチナは保ち合い 2/20(火)


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