金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感、悲観見通し緩和でサービス業はマイナス縮小

更新日:2024年2月24日(土)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2024年2月ドイツの2月IFO景況感指数は85.5。市場予想どおりで3年8ヵ月ぶり低水準となった1月からは+0.3の小幅上昇。直近1年4ヵ月では2番めの低水準。
現況指数は86.9。前月から変わらず3年7ヵ月ぶり低水準で横ばい推移。期待指数は84.1。前月から+0.6で2ヵ月ぶりの高水準。現況は変わらないものの、悲観見通しがやや緩和したことが景況感指数を若干押し上げ。
ただし、2005年以降の長期平均は景況感指数:96.2、現況:96.5、期待:96.1。長期平均に対する比率で見ると、景況感:88.88%、現況:90.05%、期待:87.51%
長期平均には遠く及ばず、かなり低水準での安定推移状態。

業種別では、サービス業がマイナス幅をやや縮小。
※括弧内は2005年以降の長期平均。
サービス業は-4.1(16.3)。1年2ヵ月ぶり低水準の前月から+0.7の反発。7ヵ月連続マイナス圏推移。期待感は依然悲観的ながら1月よりは幾分軽減。
製造業は-17.4(8.7)。1月から-1.6、12月と並び3年半ぶり低水準。10ヵ月連続マイナス圏推移。期待感は前月に続いて悲観的。受注残減少は止まらず減産も続く。
貿易は-30.8(-0.4)。前月から-1.1で3ヵ月続落、1年4ヵ月ぶりの低水準、24ヵ月連続マイナス圏。卸売は-33.7(3.5)。前月から-1.9の3ヵ月続落で3年10ヵ月ぶりの低水準、24ヵ月連続マイナス圏。建設業は-35.4(-6.8)。18年5ヵ月ぶり低水準の1月からは+0.4の小反発も、18年半では2番めの低水準。24ヵ月連続マイナス圏推移。現況改善により指数上昇も、期待は1991年以来の低水準に。

この日発表されたドイツの10-12月期GDP改訂値は前期比-0.3%。前回発表で7-9月期が0%へと上方改訂された為、2四半期連続マイナス成長のリセッション入りは免れたものの、2024年1-3月期もかなり厳しい状況が続きそうです。

NY金・日足チャート 2024/1/19 - 2/2323日のNY金は+18.7ドル、0.92%高で3日ぶりの反発。2月7日(2051.7)以来、半月ぶりの高値。時間外は軟調推移、2030ドル台半ばからロンドン市場では前日安値を下回り、2020ドル台半ばまで下落して切り返し。NY市場にかけては米10年債利回りが4.3%割れへと低下した流れを受けて反発の勢いが加速、NY午前に2030ドル台後半を回復し、20日移動平均線(2037.8)を上抜けると午後には2040ドルの節目を突破、NY引けにかけては2050ドル台まで急騰し、NY引け後も2040ドル台半ばを維持。2040ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2060ドル台辺りまで、もう少しの上昇余地。2030ドルが目先の下値サポート、これを割れると2000ドルの大台近辺まで下値切り下げの可能性。
週間ベースでは+25.3ドル、1.25%高で3週ぶりの反発。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/19 - 2/23NYプラチナは+4.1ドル、0.45%の続伸。900ドル台後半での小動きとなったアジア時間には前日高値をわずかに上回るも910ドルが上限となり、ロンドン・NY朝にかけては下へ行って来い。900ドル台前半へと水準を切り下げるとそのまま大台割れ、890ドル台半ばまで急落して切り返し、反発の勢いで一時910ドル超えもこれを維持できず、NY午後には再び910ドルが上限となって900ドル台半ばへ。実質、下ヒゲ十字線を形成して反発への流れを維持しながらも20日移動平均線(906.6)との攻防も継続。これをしっかり突破し、若干の抵抗感も漂う910ドルも上抜け、当面の節目920ドルを上抜けることができれば反発局面再加速へ、960ドル台までが短期上値目標に。880ドル台は当面の重要な下値サポート、これを割り込むようだと830ドル台辺りまでを目安に下値トライ再開へ。
週間ベースでは-3.9ドル、0.43%の反落。

ドル円・日足チャート 2024/1/22 - 2/23ドル円は前日からほぼ変わらず、わずかに1銭のドル高円安、0.01%の小幅高で3日続伸。2月14日(150.61)以来、1週間ぶりで今年高値圏での小動きが継続。祝日で閑散状態の東京時間は150円40銭台を中心に小幅揉み合い推移で通過、堅調推移となった欧州時間には150円70銭台まで上昇も、今年高値が意識される水準では上値も重く、NY朝にかけては150円30銭台へと巻き戻し。NY午後には150円30銭の安値が下限となり、150円50銭台までのレンジで保ち合い推移。149円90銭から150円90銭までの主要レンジを維持し、月末指標などをきっかけに上抜けるようだと151円台後半までが上値目標に、下抜けの場合には148円台半ばまでが調整目安に。
週間ベースでは+37銭、0.25%高で4週続伸。4週続伸は9月以来、5ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/23終値とチャート

2024年2月24日(土)時点の相場
国内金10,713 円 2/22(木) ▲40(0.37%)
国内プラチナ4,647 円 2/22(木) ▼88(1.86%)
NY金2,049.4 ドル 2/23(金) ▲18.7(0.92%)
NYプラチナ909.6 ドル 2/23(金) ▲4.1(0.45%)
ドル円150.54 円 2/23(金) ▲0.01(0.01%)

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