金プラチナ短期相場観

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米主要地区連銀製造業・サービス業の賃金指数も下げ渋り

更新日:2024年2月28日(水)

米主要地区連銀製造業・サービス業 賃金指数 2024年2月雇用統計の賃金上昇率は2022年3月に前年比+5.92%まで上昇してピークアウト後、2023年11月には+4.26%まで低下しました。しかし。その後は反発すると2024年1月には+4.48%まで上昇。(※長期平均:+3.04%)

主要地区連銀の製造業、サービス業景況指数の賃金指数でも、下げ渋りの兆候となりつつあります。
ダラス連銀製造業の賃金指数は2022年3月の54.8でピークアウト後、2023年7月には19.1まで低下。2024年2月は20.1、3ヵ月連続20台で下げ渋り。(※長期平均:21.2)
リッチモンド連銀製造業の賃金指数は2021年8月に48.0まで上昇してピークアウト、2023年6月には17.0まで低下。2024年1月には30.0まで反発し、2月は22.0。7ヵ月連続20超で下げ渋り。(※長期平均:14.0)
NY連銀サービス業の賃金指数は2022年9月の58.8がピーク、2023年12月には25.9まで低下。2024年2月には46.7まで急反発。(※長期平均:36.5)
フィラデルフィア連銀サービス業の賃金指数は2021年11月に62.2まで上昇し、2023年6月には24.3まで低下。2024年2月には34.4。8ヵ月連続30台で下げ渋り。(※長期平均:33.4)
2月雇用統計でも、賃金上昇率の下げ渋りが警戒されます。

NY金・日足チャート 2024/1/23 - 2/2727日のNY金は+5.2ドル、0.26%の反発。前日NY午後につけた安値2030ドル台半ばからの反発局面が続いた時間外は2040ドル近辺から、ロンドン市場では2040ドル台後半へ。高値では2050ドルの節目が超えられず、NY市場では米10年債利回り上昇を受けて戻り売り、NY引け後にはボウマンFRB理事の早期利下げ否定発言も重石となって2040ドル割れをかけた攻防へ。ゆるやかに上昇し始めた20日移動平均線(2039.8)にサポートされての反発局面は2050ドルの抵抗線に跳ね返された一方で、下値サポートは2030ドル台へと切り上げて一段高トライか失速か、という状況でPCEなど月末月初の指標待ちへ。2050ドル超へと抜け出すことができれば2070ドル付近までを目標に上値再トライへ、2030ドル台を維持できなくなれば反発局面一服、2010ドル付近までを目安に調整局面形成へ。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/23 - 2/27NYプラチナは+15.9ドル、1.8%の反発。880ドル台の節目割れに伴う下値目安830ドル台を目指す流れは巻き戻し。結果的に前日NY市場での安値880ドルからの反発局面が続き、この日の時間外は880ドル台前半から890ドル台へと堅調推移。NY朝には高値で900ドルの大台超え、しかし大台超えで上値を押さえられる展開が続くとNY午後には失速、NY引け後には890ドル台半ばへ。目先、大台ラインの抵抗感を払拭して20日移動平均線(902.6)も上抜けると910ドルの節目との攻防へ、これも突破できれば鍋底からの反発局面加速の構図ともなり、970ドル近辺までを目標に一段高トライへ。下方向には880ドルから今年安値(873.3)を維持できなくなれば底抜けとなって改めて一段安トライへ、昨年安値(843.1)も下抜けて810ドル台辺りまでを目指す流れにも。

ドル円・日足チャート 2024/1/24 - 2/27ドル円は21銭のドル安円高、0.14%安で5日ぶりの反落。東京朝の150円70銭台が高値となり、国内1月CPIが市場予想を上回ったことを受けて日銀マイナス金利解除が意識されての円買いで150円50銭台へと小幅に急落、午後には150円40銭近辺まで軟調推移、欧州時間序盤には150円10銭台まで一段安。NY朝には米1月耐久財受注が低調となって150円30銭台から150円00銭台まで小幅に急落してこの日の安値。しかし押し目買い圧力で切り返すとNY午後には150円50銭台を回復、結果的に小幅陰線ながらも下ヒゲを残しての高止まり。週末にかけてはPCEや製造業PMI、ISM指数などが高値保ち合いブレイクへのきっかけにも。150円90銭の節目上抜けなら151円台後半の昨年高値圏トライへ、149円90銭の節目割れなら短期調整目安は148円台半ばまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/27終値とチャート

28日の国内金価格は-17円、0.16%安で8日ぶりの反落。10690円台の節目上抜けに伴う短期上値目標10770円程度にほぼ到達後に、ようやく高値トライ一服。調整幅としては今年の絶対値平均36円の半分弱、今年5番目の小幅下落。上昇基調加速の9日移動平均線(10674)、これに追随する21日移動平均線(10626)、12月安値(10115)から2月高値(10760)の23.6%戻し(10608)などがサポート候補。浅めの調整で今年高値再更新となれば最高値圏トライへ、10800円台が短期上値目標に。

プラチナ価格は+41円、0.89%の反発。上下動を繰り返しながら上値も下値も切り下げる展開から、4640円台の節目割れに伴う短期下値目安4550円台を目指す流れはいきなりの巻き戻し。いったんは失敗した格好ながら、9-21-90日移動平均線(4678-4699)は超えられず、上値も下値も切り下げる流れは継続中。あらためて4620円を割れると下値トライ再開、4550円近辺を目指す流れへ。上方向には90日線を突破して4720円の節目を上抜けると反発局面形成へ、上値目標は4820円付近まで。
※参考:金プラチナ国内価格2/28とチャート

2024年2月28日(水)時点の相場
国内金10,743 円 2/28(水) ▼17(0.16%)
国内プラチナ4,666 円 2/28(水) ▲41(0.89%)
NY金2,044.1 ドル 2/27(火) ▲5.2(0.26%)
NYプラチナ897.0 ドル 2/27(火) ▲15.9(1.80%)
ドル円150.50 円 2/27(火) ▼0.21(0.14%)

2/27(火)のその他主要マーケット指標

ユーロ圏景況感指数、2月上昇わずかに6カ国、回復基調は停滞 2/29(木)

米主要地区連銀製造業・サービス業の賃金指数も下げ渋り 2/28(水)

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