金プラチナ短期相場観

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回復続くユーロ圏消費者信頼感指数は2年2ヵ月ぶりの高水準

更新日:2024年4月23日(火)

ユーロ圏×米国・消費者信頼感指数 2024年4月欧州委員会発表のユーロ圏4月の消費者信頼感指数は-14.7。市場予想の-14.5を下回ったものの、3月の-14.9からは小幅に上昇。3ヵ月続伸となり、2022年2月(-9.4)以来、2年2ヵ月ぶりの高水準。
インフレ鈍化基調が続き、6月にも利下げ開始が予想されるユーロ圏では、消費センチメントも着実に上昇傾向。
利下げ開始の後ズレ予想が強まる米国でも、消費センチメントは回復基調。ミシガン大消費者信頼感指数では、4月速報は77.9となり、3月からはやや低下も、2021年8月以降の2年9ヵ月では3番めの高水準。

ユーロ圏も米国でも、2017年から2019年までの平均を大きく下回る水準にとどまり、まだまだ回復途上。それでもゆっくりと着実に回復基調は進行。
ただし足下ではインフレ鈍化の勢いに若干の違いも。
インフレ鈍化ペースがやや怪しくなってきた米国では、消費センチメントの回復基調も年明け以降はやや不安定化しています。

22日のNY金は先週末から-67.4ドル、2.79%の大幅安で3日ぶりの反落。4月5日(2345.4)以来、2週間ぶりの安値。下落率は今年の絶対値平均0.65%の4.3倍、今年最大で昨年2月3日(-54.2ドル、2.81%)以来、1年2ヵ月ぶりの急落。中東情勢悪化懸念緩和とともに巻き戻しの流れが一方的に進行。週末に2410ドルの節目を上抜けて2450ドル近辺を目標に最高値更新トライへの可能性もあった流れは巻き戻され、週末NY午後からの軟調局面が継続。週明け時間外序盤に2400ドルの大台を割れるとアジア時間のうちに2380ドル割れ、ロンドン・NY朝にかけて2360ドル割れ、NY午後には2350ドル割れ。安値では一時2340ドル割れも2340ドル台では下げ渋って一服。2380ドルの節目割れに伴う短期下値目安2350ドル近辺に到達。一時的には3月半ば安値(2419.2)から4月最高値(2448.8)の38.2%戻し(2334.4)付近まで下げたことで調整局面一服にも。下げ止まり切れない場合には半値戻し(2299.0)、2300ドルの大台近辺までが意識される可能性も。

NYプラチナは-12.5ドル、1.32%の続落で4月1日(911.4)以来、3週間ぶりの安値。週明け時間外序盤には940ドル付近から940ドル台半ばまで小幅に上昇して失速、金の急落局面に追随する格好となって940ドル割れへと水準を切り下げるとロンドン・NY市場にかけては930ドル台での揉み合い。安値では一時930ドル割れを試しながらもNY午後には930ドル台前半を維持して下げ渋り。3月安値(870.1)から4月高値(1020.5)の半値戻し(945.3)では下げ止まり切れず、61.8%戻し(927.6)を達成して小反発の状態に。ここでも下げ止まり切れないようだと76.4%戻し(905.6)、900ドルの大台近辺までが意識される可能性も。

ドル円は週末から+20銭、0.13%上昇し、1990年6月25日(155.37)以来33年10ヵ月ぶり高値水準での一段高。中東情勢リスク一服となったこともきっかけに、東京朝に154円50銭近辺の安値をつけた後はジワジワと水準を切り上げる展開に。東京午後には154円70銭台まで上昇すると、小幅調整を挟んで欧州時間には154円70銭台の今年高値圏再トライ。NY市場では今年高値を更新して154円80銭台へと上昇。154円30銭から80銭までの小幅保ち合いレンジをわずかながらも上方ブレイク、短期上値目標は155円半ばまで。155円ラインが目先の抵抗水準となる可能性も、週末の日銀会合を無事通過してPCEが高止まりとなれば突破の可能性。巻き戻しの流れが強まって154円30銭割れの場合には153円近辺までの調整へも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/22終値とチャート

23日の国内金価格は-278円、2.14%の大幅安で3日ぶりの反落。4月11日(12577)以来、2週間ぶりの安値。下落率としては今年の絶対値平均0.57%の3.8倍、今年最大で昨年12月8日(-253円、2.41%)以来、4ヵ月半ぶりの急落。12990円の節目を上抜けての一段高トライは失敗、13000円の大台ラインに跳ね返されての大幅調整。12870円の節目割れに伴う短期下値目安12800円近辺到達後も下げ止まらず、一目均衡表の転換線(12787)も下抜けて久々の三役好転崩れとなって調整局面入り。短期的には一服感も、3月末安値(11536)から最高値(12996)の23.6%戻し(12651)辺りまでが一段安の場合の目安にも。

国内プラチナ価格は-68円、1.35%の反落。5180円の節目割れに伴う短期下値目安5120円近辺到達後の一段安で次の下値目安5000円の大台近辺にも到達、それでも下げ止まらずに一段安。一目均衡表の基準線(4985)と3月末安値(4736)から4月高値(5233)の半値戻し(4985)も下抜けて軟調地合いが強まりやすい状況にも。次の目安は61.8%戻し(4926)近辺も。
※参考:金プラチナ国内価格4/23とチャート

2024年4月23日(火)時点の相場
国内金12,718 円 4/23(火) ▼278(2.14%)
国内プラチナ4,969 円 4/23(火) ▼68(1.35%)
NY金2,346.4 ドル 4/22(月) ▼67.4(2.79%)
NYプラチナ931.3 ドル 4/22(月) ▼12.5(1.32%)
ドル円154.84 円 4/22(月) ▲0.20(0.13%)

4/22(月)のその他主要マーケット指標

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回復続くユーロ圏消費者信頼感指数は2年2ヵ月ぶりの高水準 4/23(火)

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