金プラチナ短期相場観

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NY金2000ドル超連続100日記念日

更新日:2024年5月9日(木)

NY金・日足一目均衡表 2024年5月8日NY金の終値2000ドル超での連続推移日数は過去最長を更新し続け、今週遂に連続100日に到達。
100日記念日は5月7日。
2023年12月14日終値(2044.9)で2000ドル超へと急騰して以降、終値では一度も2000ドルを下回ることなく100営業日が経過。
これ以前で2番めの記録は2023年4月3日から20日までの13日。連続10日以上となったのはこれ以外で2回のみ。

今回の連続100日のなかで唯一、安値で一時的に2000ドルを下回ったのが2月14日(安値1996.4ドル、終値2004.3ドル)。
この日の安値を起点に上昇基調を強めたNY金はまもなく、史上初めて終値でも2100ドルを超え、3月末には2200ドルを突破、4月には2300ドル、そして2400ドルと次々に大台を突破。
もはや2000ドル超は常態化。2000ドル超での日数がどれだけ長く続くか、よりも、どれだけ高く上昇するか、という状態にも。
それでもNY金は足下では調整局面を形成。

2000ドル超での連続推移日数がどれだけ伸びようとも、足下では調整局面が進行中。
5月中旬に向けては、唯一2000ドルを割り込んだ2月14日安値1996.4ドルから、4月12日につけた最高値2448.8ドルまでの38.2%戻し(2276.0)辺りまでの調整は予想できそうです。
なお、それ以上の調整となれば、
50.0%戻し:2222.6・・・5月後半に一目均衡表の雲の下限
61.8%戻し:2169.2・・・3月の保ち合い水準
76.4%戻し:2103.2・・・2023年末高値圏
など。


8日のNY金は-1.9ドル、0.08%の小幅続落。2320ドル台前半を中心に小幅揉み合い推移に終始、方向感喪失気味に十字線を形成。アジア時間の2330ドル手前までが高値、ロンドン序盤にかけて2310ドル付近まで反落して安値をつけるとNY午後にも2320ドル台後半までが上限、NY引け後には2320ドル割れ。この日の変動値幅は18.2ドルにとどまり、今年の平均30.7ドルの6割弱、今年12番め、3月以降に限れば3番めの小動き。4月の最高値更新以降の調整が続くなかで反発局面を形成して一服状態、短期的な流れとしては軟調方向優勢。目先、2330ドル台の節目を上抜けると2360ドル付近までを目標に反発再トライへ、2300ドルの下値サポートを維持できなくなるようなら2280ドル近辺までの下値切り下げも。

NYプラチナは-3.8ドル、0.38%の反落。前日の急騰で960ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標990ドル近辺到達、直後の一服となったこの日はアジア時間の990ドル近辺が高値となり、ロンドン・NY市場にかけて反落の流れとなって970ドル台半ばまでの下押しも、すぐに切り返すとNY午後には980ドル台半ばへ。下ヒゲ陰線を形成して高止まり。4月末底打ち後の反発局面が続く状況で金とは逆行、上昇トレンド中の一服状態。この日の下ヒゲで短期調整を終えたことにしてしまって上値トライ再開となれば、まずは今年高値圏、大台回復トライへも。

ドル円は+90銭、0.59%高で3日続伸。4月30日(157.81)以来1週間ぶり高値圏での一段高。この日も東京朝、154円60銭近辺が安値となり、ゆっくりと水準を切り上げる展開に。午前に155円ラインを超えると155円20銭台へと小幅に急騰、155円台を維持して東京市場を終えると欧州時間には155円50銭台へと水準を切り上げ、NY市場では60銭台へと一段高。4月末高値160円20銭台から5月安値151円80銭台までの38.2%戻し(155.07)を達成してさらに一段高となり、この155円ラインが目先のサポート候補にもなり、半値戻し(156.05)、さらには61.8%戻し(157.03)を目指す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/8終値とチャート

9日の国内金価格は+16円、0.13%の小幅高で3日ぶりの反発。オシレーター系指標は下げ止まらず、下押し圧力は後退していないものの、12630円が当面の底値となれば目先の反発目標はは4月最高値(12996)から5月安値(12630)の23.6%戻し(12716)近辺、9日移動平均線(12712)辺りまで。12630円の節目割れなら12580円程度までの一段安も。

国内プラチナ価格は-3円、0.06%の小反落。前日の急騰で11年ぶり高値圏へと水準を切り上げて一服。5200円の節目上抜けに伴う短期上値目標5300円近辺にもあと少し、のところで足踏み。ただ、価格水準が4月のピーク水準を上回ってきたのに対し、オシレータ系指標は4月のピークを下回る水準にとどまる逆行状態となり、上昇圧力枯渇の可能性を示唆。その一方で9日移動平均線(5114)が21日移動平均線(5104)をゴールデンクロス、強気のパーフェクトオーダーを構成して堅調局面をサポート。短期的には調整をはさみながらも中期トレンド好転の流れで過去の高値圏トライ、5400円台回復トライを見据えた展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/9とチャート

2024年5月9日(木)時点の相場
国内金12,646 円 5/9(木) ▲16(0.13%)
国内プラチナ5,274 円 5/9(木) ▼3(0.06%)
NY金2,322.3 ドル 5/8(水) ▼1.9(0.08%)
NYプラチナ984.6 ドル 5/8(水) ▼3.8(0.38%)
ドル円155.60 円 5/8(水) ▲0.92(0.59%)

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