金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

CPI経由6月FOMC直前、市場予想は年内利下げ2回か1回か

更新日:2024年6月12日(水)

CMEフェドウォッチ FF金利見通し 2024/6/11米5月CPIが多少、予想外の結果となった場合でも今回6月FOMCではFF金利据え置きが確実と思われます。
次回7月末FOMCでも、現状の525-550での据え置きがほぼ確実、という状況。
そして9月FOMCでの利下げスタートが現時点では有力。ただし据え置き予想との差はわずかで、今後のインフレ動向などの状況次第では据え置きの可能性も。
しかし、大統領選投開票日(11/5)直後の11月FOMCは無風通過したい、との政治的圧力も働きそうで、そうなると9月の利下げはある程度の見切り発車もありか。

そして、12月には2回めの利下げが優勢。ただしこれも据え置き予想との差は拮抗。直近では日々逆転という状態に。
現時点では2024年末にFF金利は475-500(中央値4.875%)へ。0.25%×2回、合計0.50%の利下げが優勢。
ただ、当面は年内2回か、もしくは1回か、の攻防が続きそうな状況にも。

今回6月FOMCでのドットチャートで、年内利下げ見通しが0回(FF金利中央値5.375%)、もしくは前回3月から変わらず3回(FF金利中央値4.625%)ならサプライズに。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月11日11日のNY金はわずかに-0.4ドル、0.02%の小反落。アジア時間には2330ドル付近から2310ドル台半ばまで下落して反発、NY市場では2330ドル台後半まで上昇も上値も重く、2330ドルを挟んでの保ち合いに。警戒感も続くなかでの小動きも、2340ドルの節目割れに伴う短期下値目安、5月初旬安値圏2290ドル近辺を目指す流れは継続。FOMCでのタカ派度合いが強ければさらに大きく水準を切り下げる可能性も、短中期的な流れとしては2200ドル割れも意識され、2月安値(1996.4)から5月最高値(2454.2)の61.8%戻し(2171.3)辺りまでが警戒水準にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年6月11日NYプラチナは-17.8ドル、1.82%の反落で5月1日(954.9)以来、6週間ぶりの安値。時間外スタート時点の970ドル台後半が高値となって戻り売り。アジア時間には前日安値を下回って960ドル近辺へ、ロンドン・NY市場にかけては960ドルを挟んでの保ち合いもNY午後には一時950ドル台半ばまで下落。970ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺にもほぼ到達した格好に。ただしFOMC後にNY金の下げ幅拡大に連れる展開となった場合、900ドルの大台付近までが次の下値警戒水準に。

USDJPY日足+20日移動平均線 2024年6月11日ドル円は+9銭、0.06%の小幅高で3日続伸。5月31日(157.26)以来10日ぶり高値水準でのジリ高推移。東京朝の156円90銭台から午後には157円30銭台へ、欧州時間には157円40銭付近で跳ね返されるとNY朝には156円80銭近辺まで下落してこの日の安値。反発してNY午後には157円40銭台まで上昇してこの日の高値も、3日につけた先週高値で6月高値となっている157円47銭がレジスタンスとなった格好。156円20銭の節目上抜けに伴う短期上値目標157円半ばにはほぼ到達した状態でCPI経由FOMC待ちへ。タカ派度合いが予想以上に強まれば5月高値(157.98)トライへ、これを上抜けるようなら今年高値更新トライとなって161円台を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/11終値とチャート

12日の国内金価格は+32円、0.25%の続伸。それでも5月最高値(13368)から6月安値(12689)の23.6%戻し(12849)にも届かず。下げ止まりから地合い回復、高値保ち合い継続に向けてはこの23.6%ラインを回復し、下落基調の9日移動平均線(12865)上抜け、さらに38.2%戻し(12948)達成の可否がポイントにも。12680円の節目割れの場合には12600円の大台近辺までが短期下値目安、少し勢い余れば12500円台前半までが目先の下値警戒水準にも。と同時に三尊天井ネックライン(5/8、12630)割れ濃厚となり、中期的には調整局面拡大へとつながる可能性も。

国内プラチナ価格はわずかに-70円、1.31%の反落で5月7日(5142)以来、5週間ぶりの安値。5380円の節目割れに伴う短期下値目安、4月末安値(4905)から5月高値(5877)の61.8%戻し(5276)近辺に到達。短期的には一服感も、FOMC後の波乱に巻き込まれると一段安の展開にも。高値保ち合い崩れの起点6月3日(5715)からのN計算値で算出される水準5158円、4月中旬から5月上旬の保ち合い水準5150円近辺までが一段安警戒水準に。
※参考:金プラチナ国内価格6/12とチャート

2024年6月12日(水)時点の相場
国内金12,821 円 6/12(水) ▲32(0.25%)
国内プラチナ5,261 円 6/12(水) ▼70(1.31%)
NY金2,326.6 ドル 6/11(火) ▼0.4(0.02%)
NYプラチナ958.9 ドル 6/11(火) ▼17.8(1.82%)
ドル円157.12 円 6/11(火) ▲0.09(0.06%)

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