金プラチナ短期相場観

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米国は堅調、ユーロ圏は失速、6月PMIの明暗でドル高ユーロ安

更新日:2024年6月22日(土)

ユーロ圏×米国・総合PMI 2024年6月速報PMI、6月速報で米国(US)は予想外に堅調、ユーロ圏(EA)は予想外の急失速。
明暗分かれる結果にドル高ユーロ安の流れは一段と進行。

<米国×ユーロ圏PMIランキング 6月速報>
USサービスPMI=55.1。市場予想54.0を上回り、前月から+0.3で続伸、2年2ヵ月ぶりの高水準。17ヵ月連続節目50超。
US総合PMI=54.6。市場予想53.5を上回り、前月から+0.1で続伸、2年2ヵ月ぶりの高水準。17ヵ月連続50超。
EAサービス業PMI=52.6。市場予想53.4を下回り、前月から-0.6の続落で3ヵ月ぶり低水準。5ヵ月連続50超。
US製造業PMI=51.7。市場予想51.0を上回り、前月から+0.4で続伸、3ヵ月ぶりの高水準。6ヵ月連続50以上。
EA総合PMI=50.8。市場予想52.5を下回り、1年ぶり高水準となっていた前月から-1.4の急低下で3ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続50超。
EA製造業PMI=45.6。市場予想47.9を下回り、前月から-1.7の反落で半年ぶりの低水準。24ヵ月連続50割れ。

ユーロ圏はサービス業も製造業も予想外の低調。横ばい推移を挟んで前月まで6ヵ月続伸となっていた総合PMIの前月比-1.4ポイントは10ヵ月ぶりの急低下となり、回復基調は急失速。
フランスが低調で総合PMI(48.2)、サービス業PMI(48.8)、いずれも4ヵ月ぶり低水準で2ヵ月連続の50割れ。ドイツはともに2ヵ月ぶり低水準も総合PMI(50.6)は3ヵ月連続、サービス業PMI(53.5)は4ヵ月連続50超。
なお、総合PMIでドイツは前月、6ヵ月ぶりにユーロ圏を上回ったものの、6月は再びユーロ圏を下回る水準に。フランスは11ヵ月連続でユーロ圏を下回る状態。

米国の指標では、先週末のミシガン大から今週の小売売上高、住宅指標、失業保険など低調な結果が続いたなかで予想外の堅調。強弱混在で利下げ見通しも混沌状態が継続。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月21日21日のNY金は-37.8ドル、1.60%の大幅安で3日ぶりの反落。週初、17日(2329.0)以来の水準へと逆戻り、と上に行って来い。ほぼ2370ドル台で時間外を推移、ロンドン序盤とNY朝には2380ドル台へと上値トライ。高値は2380ドル台前半までにとどまり、2350ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標、6月高値圏2390ドル近辺にもあとわずかのところで失速。NY市場では米サービス業PMIの予想外の好結果を受けて米10年債利回り急上昇とともに急反落。2340ドル近辺まで急落するとNY午後には安値で一時2330ドル割れを試す場面も。三角保合い上抜けにも失敗する形となり、2320ドルから2370ドルまでが目先の主要レンジに。あらためて上抜けできれば2420ドル近辺を目指す流れにも、下抜けの場合には5月安値圏2280ドル近辺までが下値目安に。
週間ベースでは-17.9ドル、0.76%の反落。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年6月21日NYプラチナは+12.1ドル、1.23%高で5日続伸。6月6日(1011.6)以来、2週間ぶり高値圏での堅調推移。5日続伸は1ヵ月ぶりで今年2度め。時間外は980ドル台後半での小幅揉み合い推移から、ロンドン序盤に980ドル割れの安値をつけて切り返し、押し目買いの様相となって990ドル台へ、NY朝には1000ドルの大台超え、高値では1000ドル台半ばまで上昇。990ドル割れへの反落をはさんでNY午後には990ドル台半ばへと収束。980ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1000ドルの大台近辺にしっかり到達。短期的には一服感も、三角保合い上抜けの流れで5月高値(1105.0)から6月安値(945.7)の38.2%戻し(1006.6)を上抜けると、半値戻し(1025.4)から61.8%戻し(1044.1)、1030ドル近辺までが次の上値目標にも。
週間ベースでは+37.8ドル、3.94%高で3週ぶりの反発。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年6月21日ドル円は+89銭、0.56%高で7日続伸。NY終値ベースでは1990年4月17日(159.90)以来、34年2ヵ月ぶりドル高円安水準での一段高。7日続伸は3月以来、3ヵ月ぶりで今年2度め。東京時間朝には159円10銭台まで上昇する場面もあったものの、ほぼ159円手前での小幅揉み合い推移。欧州時間序盤にはフランス、ドイツのPMIがいずれも低調となったことを受けたユーロ安にも連れて158円60銭台の安値をつけ、NY朝には159円近辺での推移から、米PMIの好結果を受けたドル高の流れで急騰。159円60銭台へと水準を切り上げるとNY終盤には159円80銭近辺へと一段高。4月の今年最高値160円20銭台、100%戻しを目指す流れが進行。
週間ベースでは+2.43円、1.54%の続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/21終値とチャート

2024年6月22日(土)時点の相場
国内金13,221 円 6/21(金) ▲257(1.98%)
国内プラチナ5,449 円 6/21(金) ▲37(0.68%)
NY金2,331.2 ドル 6/21(金) ▼37.8(1.60%)
NYプラチナ996.4 ドル 6/21(金) ▲12.1(1.23%)
ドル円159.82 円 6/21(金) ▲0.89(0.56%)

6/21(金)のその他主要マーケット指標

勝率最低水準の6月最終週、国内金・プラチナ価格の攻防ライン 6/24(月)

米国は堅調、ユーロ圏は失速、6月PMIの明暗でドル高ユーロ安 6/22(土)

インフレ懸念で6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は失速 6/21(金)

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