金プラチナ短期相場観

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NY連銀製造業景況指数、7月は回復途上の一服

更新日:2024年7月16日(火)

NY連銀製造業景況指数 2024年7月7月のNY連銀製造業景況指数は-6.6。市場予想の-8.0は上回るも、4ヵ月ぶり高水準となった6月からは-0.6、わずかに低下。8カ月連続マイナス圏推移となり、回復途上での一服状態に。
6ヵ月平均では-10.97、5カ月ぶり高水準も24カ月連続マイナス圏推移。過去平均6.8も大きく下回る水準での低迷状態が継続。

構成指数では、新規受注が-0.6。10カ月連続マイナス圏ながら、10カ月ぶりの高水準。出荷は3.9で8カ月ぶりの高水準など、回復傾向は持続。
販売価格は6.1で1年ぶり低水準、インフレ鈍化傾向も示唆。
期待指数は25.8。2年3ヵ月ぶり高水準となっていた6月(30.1)からは-4.3、10ヵ月では2番めの高水準、2年3ヵ月では3番めの高水準。目線は上向き。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月15日15日のNY金は先週末から+8.2ドル、0.34%の反発で今年高値となった5月20日(2438.5)以来、2ヵ月ぶりの高値。週明け時間外は2410ドルを挟んで上下動、2420ドル付近まで上昇後には2400ドル台半ばの安値をつけて折り返し。NY市場にかけては2430ドル台へと買われる展開。トランプ前大統領の狙撃事件の影響を受けての安全資産買いとなった一面と、パウエルFRB議長の「インフレに関する自信を深めた」発言も好感され、高値では一時2440ドル台半ばまで上昇。その後は巻き戻しの流れでNY引け後には2420ドル台半ばへ。直近の短期上値目標2420ドル近辺到達後の一段高トライは巻き戻される形となり、引き続き高値圏での一服状態から多少の調整も。ただしこの日の高値を起点に調整局面が続くようなら、中期的には5月最高値(2454.2)、4月高値(2448.8)とで三尊天井形成リスクも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年7月15日NYプラチナは-2.3ドル、0.23%の小幅続落。週明け時間外は1010ドル台半ばから軟調推移、ロンドン序盤には一時1000ドルの大台割れも、切り返すとNY朝にかけて1010ドル台へと反発。NY市場では振れ幅を拡大、990ドル台半ばの安値をつけた後には1020ドル台半ばの高値まで急反発、しかしNY午後には1010ドル近辺へと反落。ゆるやかに上昇する20日移動平均線(1002.4)を一時的には割り込みながらも一応サポートされる形で反発。しかし上値も重く反発への勢いは一段と弱まり、十字線に近い足型を形成して方向感喪失気味に。20日線を割れて990ドルの節目も維持できなくなれば下値切り下げの展開へ、950ドル近辺までが下値目安に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年7月15日ドル円は+25銭、0.16%高で3日ぶりの反発。週末の157円80銭台から、158円台へと水準を切り上げて週明けをスタート、休場の東京市場朝の時間帯に158円40銭台まで上昇したのがこの日の高値となって失速すると午後にかけて158円割れ。ただし157円80銭近辺で下げ渋ると欧州時間にかけては158円を挟んでの揉み合い推移。NY市場ではパウエルFRBの議長のハト派発言を受けて158円付近から157円10銭台まで急落も、一時的にとどまって元の水準へと買い戻し、NY終盤には158円台を回復。1ヵ月ぶり安値水準をつけながら、6月安値(154.55)から7月高値(161.95)の61.8%戻し(157.38)を少し下回って切り返し、下ヒゲを残して下げ渋る格好に。157円80銭が目先の下値サポートとなり、これを維持できなくなれば一段安トライ、157円割れを試しに行く可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/15終値とチャート

16日の国内金価格は連休前から+13円、0.1%の反発。週末の下げを取り戻して過去最高値へと再浮上。このまま13480円超へと抜け出すことができれば一段高再トライへ、短期上値目標は13550円近辺まで。逆に13460円割れへと反落の場合には保合い崩れとなって一定の調整局面形成へ、堅調推移の9日移動平均線(13404)にサポートされない場合には13400円割れ、13370円辺りまでが短期下値目安に。

プラチナ価格は-57円、1.02%の続落で6月26日(5494)以来、3週ぶりの安値。7月8日の5730円を起点に軟調推移となった流れでは、9日移動平均線(5615)がサポートからレジスタンスに切り替わり、戻り売りとなって軟調局面が加速、21日移動平均線(5542)も下抜け。5560円の節目割れに伴う短期下値目安5470円近辺まで、もう少しの下げ余地。
※参考:金プラチナ国内価格7/16とチャート

2024年7月16日(火)時点の相場
国内金13,475 円 7/16(火) ▲13(0.10%)
国内プラチナ5,509 円 7/16(火) ▼57(1.02%)
NY金2,428.9 ドル 7/15(月) ▲8.2(0.34%)
NYプラチナ1,011.0 ドル 7/15(月) ▼2.3(0.23%)
ドル円158.13 円 7/15(月) ▲0.25(0.16%)

7/15(月)のその他主要マーケット指標

米輸入物価指数、前年比では6ヵ月続伸、1年半ぶり高水準 7/17(水)

NY連銀製造業景況指数、7月は回復途上の一服 7/16(火)

PPIは5ヵ月、コアPPIは6ヵ月続伸でいずれも1年超ぶりの高水準 7/13(土)

コアCPIは3年超ぶり低水準、インフレ鈍化と利下げ観測進行 7/12(金)

失業率上昇回避水準23万人を下回り始めたNFP-3ヵ月平均 7/11(木)


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