金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

中古住宅販売件数は1年7ヵ月ぶりの急減で半年ぶり低水準

更新日:2024年7月24日(水)

米・中古住宅販売件数 2024年6月米6月の中古住宅販売件数は389万戸。市場予想の399万戸を下回り、5月(411)からは-5.4%の大幅減、4ヵ月連続の減少で昨年12月(388)以来、半年ぶりの低水準。10月(385)に続き、近年では3番めの低水準、近年最少レベル。前月比-5.4%は1年7ヵ月ぶりの急減。
前年比では-5.4%となり、8ヵ月ぶりの大幅減。2021年9月以降、2年10ヵ月連続の前年割れ。
価格中央値は前年比+4.10%、伸び率では半年ぶりの低水準。前年比プラスは12ヵ月連続。
賃金格差(中古住宅上昇率-賃金上昇率)は前年比+0.24%で半年ぶり低水準。中古住宅価格上昇率が賃金上昇率を上回る状態が6ヵ月連続となったなかでその差は最小。
また、住宅購入キャンセル率が6月には過去最高との報道も。
住宅価格が過去最高水準となり、住宅ローン金利も高止まり、住宅価格上昇率は賃金上昇率を上回り続ける、住宅購入には厳しい状況が続きます。

この日は7月のリッチモンド連銀製造業景況指数も市場予想を下回る低調な結果となり、利下げサポート材料ばかりでドル高局面も頭打ち。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月23日23日のNY金は+12.6ドル、0.53%高で5日ぶりの反発。アジア時間には2400ドル台へと小反発後に2390ドル近辺まで反落、安値ではわずかに2390ドル割れも前日安値を下回らずに切り返し。ロンドン・NY朝にかけて2400ドル台へと反発、高値では2410ドル台前半まで上昇。NY引けにかけても2400ドル台を維持し、上昇軌道の20日移動平均線(2386.4)には2日連続で下値を支えられて下げ渋り、2390ドルが目先の下限となって反発局面継続への可能性も残した格好に。2390ドルの節目を維持できない場合には2370ドル近辺までの下値切り下げも。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2024年7月23日NYプラチナはわずかに-0.8ドル、0.08%安で5日続落。6月13日(954.6)以来1ヵ月半ぶり安値圏でほぼ横ばい推移。5日続落は今年最長、昨年11月以来、8ヵ月ぶり。アジア時間には950ドル台後半を中心に小幅保合い、ロンドン市場では960ドル台へと反発も970ドル手前で失速するとNY市場では950ドル付近まで反落。ただし前日安値を下回らず、990ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺到達後の一服状態に。重要水準950ドルを割れると900ドルの大台近辺までの一段安も警戒される状態で反発へのチャンスをうかがう展開にも。

USDJPY・日足+90日移動平均線 2024年7月23日ドル円は-145銭、0.92%の大幅続落で6月4日(154.87)以来、7週間ぶりの安値。東京朝の157円10銭近辺が高値となって戻り売りから軟調局面継続、157円を割れると午後には156円20銭近辺まで下落。156円半ばへと反発して東京市場終了後、欧州時間には155円80銭台まで一段安、NY朝にかけての戻りは156円20銭台までにとどまり、NY午後には155円50銭台まで軟調推移。次週日銀会合への警戒感もあり、ドル高基調のなかでも円高圧力が強まった格好。156円20銭の節目がサポートからレジスタンスに切り替わった格好にもなり、この節目割れに伴う短期下値目安155円近辺までは目先、下げやすい状況に。その先には6月安値圏154円半ばが一段安警戒水準。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/23終値とチャート

24日の国内金価格は-8円、0.06%安で3日続落。7月1日(13143)以来、3週間ぶり安値圏で下げ止まり切れず。1週間前の最高値更新後は横ばい推移を挟んで4日続落。13460円の節目割れに伴う短期下値目安13400円近辺到達後のオーバーランも継続し、次の節目13360円割れに伴う下値目安13240にも到達してオーバーラン後も止まらず。最高値から1週間で534円、3.89%の下落。過熱感も中立で、6月安値(12689)から7月最高値(13743)の半値戻し(13216)達成後の次の節目は61.8%戻し(13092)。反発方向への目安としては21日移動平均線(13320)。

プラチナ価格は-57円、1.09%の続落で5月7日(5142)以来、2ヵ月半ぶりの安値。5300円の節目割れに伴う短期下値目安5260円近辺到達後に下げ止まり切れずに一段安。6月安値(5218)も下回り、5月以降の上値トライ局面終了。ダブルトップ、もしくはトリプルトップのネックライン割れとなり、5200円近辺のネックラインから上の値幅500円程度、さらに下落した場合の水準4700円程度までが中期的な下値警戒水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格7/24とチャート

2024年7月24日(水)時点の相場
国内金13,209 円 7/24(水) ▼8(0.06%)
国内プラチナ5,167 円 7/24(水) ▼57(1.09%)
NY金2,407.3 ドル 7/23(火) ▲12.6(0.53%)
NYプラチナ955.8 ドル 7/23(火) ▼0.8(0.08%)
ドル円155.62 円 7/23(火) ▼1.45(0.92%)

7/23(火)のその他主要マーケット指標

米欧PMIは7月速報で明暗、米製造業PMIとユーロ圏PMIは失速 7/25(木)

中古住宅販売件数は1年7ヵ月ぶりの急減で半年ぶり低水準 7/24(水)

ドル円と日米金利差の短期逆相関フェーズ終息の兆しも 7/23(火)

バイデン撤退で市場も不安定化懸念、金価格も高値圏で不安定化 7/22(月)

9月利下げ開始はほぼ100%、ほぼトラでも年内2-3回の利下げへ 7/20(土)


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