金プラチナ短期相場観
9月利下げ開始はほぼ100%、ほぼトラでも年内2-3回の利下げへ
更新日:2024年7月20日(土)
米大統領選も夏場に向けて一段とヒートアップしていくことが予想されるなか、市場では年内複数回の利下げが淡々と織り込まれて行きます。
19日時点でのCMEフェドウォッチでは、
7月FOMCでのFF金利据え置きは従来どおり、ほぼ確実。
ただし、9月FOMCでの利下げスタートは100%織り込み済。大統領選投開票日(11/5)直後の11月FOMCでも2回めの利下げが優勢、12月にはさらに3回めの利下げの可能性も。ただし据え置き予想との差は拮抗。
現時点では、2024年末には475-500(中央値4.875%)へ。0.25%×2回、合計0.50%の利下げがわずかに優勢。
年内の利下げ2回か、3回かは米大統領選よりも拮抗しており、6月FOMCでの予想中央値、1回の利下げでは済まない可能性は高そうです。
「FRBは11月の大統領選まで利下げをするべきではない」とのトランプ前大統領発言に反して、市場予想としては大統領選にはおかまいなし。
ほぼトラでも、バイデンでもハリスでも、次期大統領が誰になろうとも年内2回、もしくは3回の利下げを織り込みつつあります。
1週間後の6月PCEでもインフレ鈍化が確認されると月末のFOMCでは、次回9月会合での利下げの可能性が示唆されるかもしれません。
19日のNY金は-57.3ドル、2.33%の大幅安で3日続落。今年の絶対値平均騰落率0.74%の3.15倍、今年3番めの急落で7月10日(2379.7)以来、1週間ぶりの安値。時間外序盤の2440ドル台後半が高値となり、ロンドン序盤には2420ドル台、NY市場では米10年債利回り上昇の勢いが強まったことを受けて2400ドル近辺へと一段安。安値では2390ドル台半ばまで下落もNY引け後には2400ドルを回復。週初に最高値更新へと急騰後、下げ渋っていた状態から週末に巻き戻しの流れが急速に進行、6月安値(2304.7)から最高値(2488.4)の38.2%戻し(2418.2)を突き抜けて半値戻し(2396.6)を達成。目先は大台維持で調整一服か、一段安なら61.8%戻し(2374.9)辺りまでが次の目安に。
週間ベースでは-21.6ドル、0.89%安で4週ぶりの反落。
NYプラチナは-12.1ドル、1.23%安で3日続落。6月17日(970.9)以来、1ヵ月ぶりの安値。時間外序盤の980ドル台前半が高値となり、ゆるやかに軟調推移。970ドル台で下げ渋る状態が続いた後、NY朝には一時960ドル台前半まで下落し、NY午後には970ドル台半ばへと反発。990ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺を目指す流れが進行、もう少しの下げ余地も。
週間ベースでは-39.4ドル、3.89%の続落。
ドル円は+14銭、0.09%の小幅続伸。東京朝には157円付近まで小幅に下げて押し目買い、前日高値を上回る157円50銭台まで反発すると午後には157円80銭台まで一段高。東京市場終了と同時に失速すると、世界規模のシステム障害による混乱からリスク回避の流れとなり、一時157円割れへと急落。その後は原因特定と混乱終息に向けた動きとともにNY朝には157円60銭台まで反発し、NY市場では157円半ばへと収束。7月高値(161.95)から安値(155.36)の38.2%戻し(157.88)でいったん上値を押さえられたような格好にもなり、引き続きこの水準突破の可否が目先のポイントにも。突破できれば半値戻し(158.66)近辺、158円半ばが次の節目に。
週間ベースでは-37銭、0.23%安で3週続落。3週続落は今年最長で12月以来、7ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/19終値とチャート
- 2024年7月20日(土)時点の相場
-
国内金 : 13,442 円 7/19(金) +-0(0.00%) 国内プラチナ : 5,305 円 7/19(金) ▼112(2.07%) NY金 : 2,399.1 ドル 7/19(金) ▼57.3(2.33%) NYプラチナ : 973.9 ドル 7/19(金) ▼12.1(1.23%) ドル円 : 157.51 円 7/19(金) ▲0.14(0.09%)
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