金プラチナ短期相場観

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パリ五輪効果で仏サービス業PMI急騰、ユーロ圏総合PMIを下支え

更新日:2024年8月23日(金)

ユーロ圏×米国・総合PMI 2024年8月速報パリ五輪成功の恩恵を受け、ユーロ圏総合PMIも節目50割れを回避。
パリ五輪がなければ、好不況の節目50割れは免れなかった8月のユーロ圏総合MIは速報値で51.2。5ヵ月ぶり低水準で節目50割れ目前となっていた7月の50.2からは+1.0の反発。3ヵ月ぶりの高水準となり、6ヵ月連続で節目50超をなんとか維持。
ドイツの総合PMIは48.5。7月から-0.6で3ヵ月続落、5ヵ月ぶりの低水準となり、2ヵ月連続で節目50割れ。
これ(の一部)をカバーしたのがフランスの総合PMIで52.7。7月から+3.6の急騰、続伸で1年5ヵ月ぶりの高水準となり、4ヵ月ぶりに節目50超を回復。
原動力となったサービス業PMIは、
ユーロ圏が53.3。前月から+1.4の反発で4ヵ月ぶりの高水準。
ドイツは51.4。前月から-1.1で3ヵ月続落、5ヵ月ぶりの低水準。
フランスは55.0。前月から+4.9の急騰で3ヵ月続伸、2年3ヵ月ぶりの高水準。

なお、製造業PMIはユーロ圏が45.6。前月から-0.2で8ヵ月ぶりの低水準。
ドイツは42.1。-1.1で3ヵ月続落、5ヵ月ぶりの低水準。フランスも42.1。-1.9で3ヵ月続落、8ヵ月ぶりの低水準。
製造業が低調で足を引っ張る構図はフランスを含めて変わらず。
ユーロ圏主要2カ国だけで見れば、フランスのサービス業だけに支えられた格好となり、パリ五輪後の9月以降の動向が懸念されます。

米国もサービス業が好調を維持して総合PMIも下げ渋り。
米総合PMIは54.1。前月からは-0.2の小幅低下で4ヵ月ぶりの低水準。1年7ヵ月連続で節目50超。
サービス業PMIは55.2。2ヵ月ぶりの高水準、2年4ヵ月では2番めの高水準。1年7ヵ月連続節目50超。製造業PMIは48.0、2ヵ月連続の50割れ、8ヵ月ぶりの低水準。
こちらば大統領選と新政権への期待が景気押し上げ材料となるかどうか。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年8月22日22日のNY金は-30.8ドル、1.21%の続落で8月15日(2492.4)以来、1週間ぶりの安値。短期上値目標2550ドル近辺到達後の高止まりを経て想定どおりの調整に。時間外序盤の2550ドル近辺がこの日の高値となり、ロンドン・NY朝にかけては2540ドル前後までで下げ渋るも、米10年債利回り上昇とドル高の流れとなったNY市場では2510ドル近辺へと急降下。一時2500ドル台半ばの安値をつけて折り返すとNY午後には2520ドル付近へと自律反発。急騰局面からの一定の調整も終えて一服状態で迎えるジャクソンホール会合では、織り込み済の9月利下げ示唆で多少の調整継続はありか。2470ドルから2550ドルまでが当面の主要レンジとなって月末月初の重要指標ウィークへ。上限突破なら2600ドルの大台トライへ、下限割れなら2420ドル近辺までを目安に調整へ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年8月22日NYプラチナは-19.6ドル、2.01%の反落で8月14日(929.6)以来、1週間ぶりの安値。時間外序盤の970ドル台半ばが高値となって軟調推移、ロンドン・NY朝には960ドル台での攻防で下げ渋り、しかしNY市場ではNY金の急低下に追随、安値では940ドル台半ばまで下落。ただしNY午後には950ドル台半ばへと反発、下げ渋り。950ドルの節目をなんとか維持した格好となり、980ドルの上限までが目先の主要レンジに。950ドルを割れると930ドルまでの下値切り下げも、980ドル超へと抜け出すことができれば1000ドルの大台回復トライへも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年8月22日ドル円は+102銭、0.7%高で5日ぶりの反発。週初、8月19日(146.63)以来のドル高円安水準を回復。東京朝の144円80銭台が安値となって反発局面形成へ、午前に145円60銭台まで上昇し、午後には145円近辺までの下押しを挟んで欧州・NY朝にかけて146円回復トライ。NY市場ではサービス業PMIの8月速報値や7月中古住宅販売件数の上振れなどを好感して146円50銭台まで上昇。これが高値となってNY午後には146円台での保ち合いから146円20銭近辺へと収束。146円半ばの節目割れに伴う短期下値目安144円割れを目指す流れは少し届かず、前日安値144円40銭台までにとどまって折り返し。目先、145円20銭が下値サポートとなり、右肩下がりの20日移動平均線(147.87)がレジスタンスに。下値サポートを割れると改めて144円割れ再トライへ、143円半ば辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/22終値とチャート

23日の国内金価格は-52円、0.41%安で4日続落。8月15日(12685)以来、1週間ぶり安値圏での一段安。9日移動平均線(12832)を下抜けも、21日移動平均線(12733)から12680円の節目までのサポート帯に支えられ、90日移動平均線(12965)から13030円の節目までの抵抗帯までの居心地の良い水準での推移が継続。下方ブレイクなら二番底トライへ、12550円近辺までが短期下値目安。
週間ベースでは-101円、0.78%の反落。

プラチナ価格は-79円、1.61%の反落。前日の上げ幅をほぼ帳消しにして上抜けたばかりの21日移動平均線(4901)を下抜け、さらにサポートされたはずの9日移動平均線(4859)を再度下抜け。上値の重さが意識される反面、4820円の節目割れは回避する底堅さも。これを維持できなくなれば反発局面が崩れて4750円近辺までが短期下値目安に。4920円超へと切り返すことができれば5000円の大台回復トライへも。
週間ベースでは-119円、2.4%の反落。
※参考:金プラチナ国内価格8/23とチャート

2024年8月23日(金)時点の相場
国内金12,776 円 8/23(金) ▼52(0.41%)
国内プラチナ4,833 円 8/23(金) ▼79(1.61%)
NY金2,516.7 ドル 8/22(木) ▼30.8(1.21%)
NYプラチナ953.7 ドル 8/22(木) ▼19.6(2.01%)
ドル円146.29 円 8/22(木) ▲1.02(0.70%)

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