金プラチナ短期相場観

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NY連銀サービス業でも雇用見通し低調、賃金も下げ渋り?

更新日:2024年8月20日(火)

NY連銀・ビジネスリーダー調査 サービス業活動指数・期待・雇用見通し・賃金見通し 2024年8月米労働省労働統計局(BLS)が今週発表する雇用統計の年次改定暫定値では、2023年4月から今年3月までの1年間の非農業部門雇用者数が大幅下方改正される、との見方もあり、東京市場の時間帯にはドル安円高の流れが進行。
7月雇用統計が低調となって悲観的な見方が強まった後、小売売上高などの好調で悲観論は後退したものの、再び米雇用悪化への警戒感が強まりそうな材料にも。
米雇用情勢悪化への警戒材料は主要地区連銀の指標からも。

NY連銀のサービス業PMIのとも言える、ビジネスリーダー調査によれば、事業活動指数としては7月の-4.5から8月は1.8へと回復。
しかし、雇用指数は7月の12.4から8月には7.0へ、3ヵ月ぶり低水準へと低下。雇用見通し指数では7月の11.6から8月は9.3へ、3ヵ月連続の低下で2020年12月以来、3年8ヵ月ぶりの低水準。
なお、賃金見通しは7月の33.3から8月には41.9へ、7ヵ月ぶり高水準へと急反発。こちらは賃金の下げ渋りへの警戒感も。
雇用指数についてはNY連銀製造業でも、8月まで10ヵ月連続のマイナス圏推移と低迷が続き、フィラデルフィア連銀の製造業では7月のプラス圏回復から8月はマイナス圏へと急反落。
8月雇用統計に向けては、マイナス材料が散見されつつあります。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年8月19日19日のNY金は+3.5ドル、0.14%の小幅高で3日続伸。2営業日連続、今年29回めの過去最高値更新。週明け時間外スタート時点で2549.9ドルの最高値をつけて上値トライ一服、2540ドル近辺での小幅保ち合い推移から、ロンドン・NY朝にかけては2530ドル割れへと調整の動きに。しかしドル安局面に連れて巻き戻すとNY午後には2540ドル台を回復。結果的に2510ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2550ドル近辺にしっかり到達し、一服後の調整もほどほどに高止まり。引き続き、行き過ぎ目安としては2580ドル近辺まで、当面の下値サポート候補は2510ドル。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年8月19日NYプラチナは+0.5ドル、0.05%の小反発。時間外の960ドル台前半からNY朝にかけて950ドル付近まで下押し後の反発でNY午後には960ドル台半ばへ、NY引け後には一時960ドル台後半へと上値を伸ばす場面も。2日連続で値幅16ドル前後の小動きも、20日移動平均線(950.8)と200日移動平均線(951.9)にも下値を支えられ、2日連続下ヒゲ十字線となって下げ渋り。950ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標990ドル付近を目指す流れのなかでの一服状態も継続。
金との価格差は1578.4ドル、2営業日連続で過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年8月19日ドル円は-97銭、0.66%の続落で8月6日(144.41)以来、2週間ぶりの安値。週明け東京朝には149円05銭近辺の高値から軟調推移。米労働省が今週発表する雇用統計の年次改定で大幅下方修正が予想されるとの報道もあり、やや一方的な流れとなって午後には147円割れから146円割れへ、東京市場終了直後につけた安値は145円10銭台。自律反発の流れで欧州時間には146円台を回復し、NY市場では146円半ばへ。上値の重い展開が続くなか、下ヒゲを残して下げ渋り、下値サポート146円半ばをなんとか維持した格好。目先、これを維持できなくなれば一段安トライへ、再度144円割れを試しに行く可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/19終値とチャート

20日の国内金価格は-125円、0.96%安で3日ぶりの反落。前日の上げ幅の85%を巻き戻し、上抜けたばかりの90日移動平均線(12960)を再び下抜け。逆三尊を形成し、90日線が目先の重要な攻防ラインに。90日線をしっかり上抜け、13030円の節目を突破することができれば逆三尊完成で底打ち反発の流れ加速へと向かう可能性も、13100円が短期上値目標に。当面の重要なサポートとなる12680円を割り込むようだと下値トライ再開へ、12500円程度までが下値目標に。

プラチナ価格は-24円、0.49%の続落。急降下が続く21日移動平均線(4957)のプレッシャーを感じながらの調整局面継続。調整一服後にプレッシャーを跳ね除ける形で4960円の節目を上抜けることができれば反発局面再開、5040円近辺までが短期上値目標に。プレッシャーに押されて4750円の節目を割り込むようだと反発局面腰折れ、下値再トライで短期下値目安は4600円の大台近辺まで。
※参考:金プラチナ国内価格8/20とチャート

2024年8月20日(火)時点の相場
国内金12,899 円 8/20(火) ▼125(0.96%)
国内プラチナ4,887 円 8/20(火) ▼24(0.49%)
NY金2,541.3 ドル 8/19(月) ▲3.5(0.14%)
NYプラチナ962.9 ドル 8/19(月) ▲0.5(0.05%)
ドル円146.63 円 8/19(月) ▼0.97(0.66%)

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