金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

強弱混在、節目付近の攻防続く米製造業・非製造業景況感

更新日:2024年9月26日(木)

ISM製造業景況指数×ISM非製造業景況指数×主要地区連銀 2024年8-9月今週発表された9月の消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回り、前月から-6.9ポイントの急低下で3年ぶりの大幅低下となったことを受けて、11月の追加0.50%利下げ観測が急速に強まる状況に。
利下げ見通しとともに市場動向も米経済指標に一喜一憂する現状、今週末には8月PCE、次週10月第1金曜日には9月雇用統計。その前には9月のISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数も波乱要因の一つとして警戒感も高まりそうです。
そのISM製造業景況指数は8月時点で47.2。7月の46.8こそ上回ったものの、5ヵ月ぶりの小幅上昇で5ヵ月連続の節目50割れで低迷。
一方でISM非製造業景況指数は8月に51.5。7月からわずかに+0.1ながら2ヵ月連続で節目50を少し上回っての推移。
低迷が続く製造業に対し、節目以上をなんとか維持して下げ渋る非製造業という構図ながら、いずれも節目付近での推移、9月もどちらに転ぶか分からないような状況にも。

先行指標となる主要地区連銀の9月指標では、
NY連銀の製造業景況指数は11.5で10ヵ月ぶりの節目0超、プラス圏回復へと急騰し、2年5ヵ月ぶりの高水準。
フィラデルフィア連銀の製造業景況指数も9月は1.7となり、8月の-7.0からは急反発でプラス圏を回復。
非製造業では、
9月のNY連銀非製造業景況指数は0.5。8月の1.8から小幅に低下も2ヵ月連続プラス圏推移でそれ以前のマイナス圏推移からは回復傾向。
フィラデルフィア連銀非製造業景況指数は-6.1。3ヵ月連続マイナス圏推移ながら8月の-25.1からは急反発。

製造業ではNY連銀もフィラデルフィア連銀でも8月のマイナス圏から9月はプラス圏へと急反発。
非製造業では、NY連銀はわずかにプラス圏で9月は低下、フィラデルフィア連銀はマイナス圏での急反発。
いずれも9月は節目の0ラインを下から上へ、あるいはプラス圏、マイナス圏で0ラインに接近する展開に。
ISMの指標も9月は節目50付近で急回復、あるいは失速など、予想外の展開も警戒されそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月25日25日のNY金は+7.7ドル、0.29%高で6日続伸。5日連続、今年39回めの過去最高値更新。6日続伸は4月以来、5ヵ月ぶりで今年3回め。アジア時間には2680ドル近辺から上値トライ、前日高値を超えて最高値を2690ドル台半ばまで切り上げて失速、ロンドン序盤にかけて2680ドル割れへと反落。2680ドル近辺で下げ渋った後、NY市場での反発局面では2690ドル台で上値を押さえられるとNY午後には反落、一時2670ドル台前半の安値をつけて2680ドル台半ばへ。RSIは80台で高止まりも、春頃の価格ピーク時期を下回る逆行状態となって調整待ちを示唆。少し勢いづけば、7月末安値(2351.9)から最高値(2689.4)までの23.6%戻し(2609.8)近辺、2610ドル辺りまでが調整目安に。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2024年9月25日NYプラチナは+4.0ドル、0.4%の続伸で9月19日(994.4)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間には990ドル近辺から軟調推移、ロンドン序盤の980ドル近辺が安値となって下げ渋るとNY市場では990ドル台へと反発。高値では節目の1000ドル付近まで上昇も、大台付近で上値を押さえられる格好となって990ドル台での保ち合い推移。今朝の時間外では大台超えでの推移となり、このまま1000ドル超を維持できれば一段高トライへと向かう可能性、節目上抜けに伴う短期上値目標は1030ドル付近まで。
金との価格差は1693.0ドル、2日ぶりに過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月25日ドル円は+160銭、1.12%高で3日ぶりの反発。9月3日(145.48)以来、3週間ぶりの高値。東京朝の142円90銭近辺が安値となり、午前中に143円半ばまで上昇、午後には143円10銭台までの押し目をはさんで143円台後半へ。欧州時間の堅調推移で144円の節目を突破するとNY朝には144円40銭台まで上昇、143円80銭台までの押し目をはさみ、8月新築住宅販売件数の上振れを好感してNY午後には144円台後半へ、NY終盤には高値で144円80銭台まで上昇。144円の節目上抜けで145円再トライの流れに、短期上値目標は8月中旬高値(149.36)から9月の今年安値(139.58)の61.8%戻し(145.62)近辺、145円半ば辺りまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/25終値とチャート

26日の国内金価格は+116円、0.87%高となって9日続伸。過去最高値の7月17日(13743)以来、10週ぶりの高値。9日続伸は今年最長で2022年4月以来、2年5ヵ月ぶり。NY金の最高値更新とと円安進行のダブルサポートが続くレア・ケースは最高値更新時と同様、チャート形状的には三尊天井から二番天井、ダブルトップ形成への可能性が意識されると同時に急反落リスクも拡大。NY金が2650ドル程度までの反落なら、為替が現状水準でも13300円割れへの調整も。

プラチナ価格は+77円、1.57%の続伸で8月2日(4994)以来、8週間ぶりの高値。9月半ばの小幅揉み合い推移から振れ幅を拡大する形で上下動の展開となり、下値トライを終えての切り返しからの上値トライ局面、4880円の節目上抜けに伴う短期上値目標、8月中旬高値圏4950円近辺に到達し、さらに一段高。短期的には一服感もあり、5000円の大台近辺がいったんレジスタンスとなる可能性も。
金との価格差は8503円。2日ぶりに過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格9/26とチャート

2024年9月26日(木)時点の相場
国内金13,497 円 9/26(木) ▲116(0.87%)
国内プラチナ4,994 円 9/26(木) ▲77(1.57%)
NY金2,684.7 ドル 9/25(水) ▲7.7(0.29%)
NYプラチナ991.7 ドル 9/25(水) ▲4.0(0.40%)
ドル円144.76 円 9/25(水) ▲1.60(1.12%)

9/25(水)のその他主要マーケット指標

9月末145円、底打ち反発をかけた月足ドル円の攻防ライン 9/27(金)

強弱混在、節目付近の攻防続く米製造業・非製造業景況感 9/26(木)

ドイツIFO景況感は一段と悪化、現況と製造業はコロナ後最低 9/25(水)

製造業不況でユーロ圏総合PMIは節目50割れ、米国は好調維持 9/24(火)

2020年代の長期三角保合い、ブレイクをかけたNYプラチナの攻防 9/21(土)


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