金プラチナ短期相場観

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9月末145円、底打ち反発をかけた月足ドル円の攻防ライン

更新日:2024年9月27日(金)

ドル円・月足 2024年9月26日7月高値で161円90銭台まで上昇し、9月安値では139円50銭台まで急落したドル円はここまで一定の反発をこなして9月末を迎えようとしています。
月足一目均衡表では、7月の急落で転換線(150.76)を下抜けて三役好転が崩れ、8月の続落では基準線(144.58)を一時的には下抜けながらも月末にはこれを上抜けて一役逆転は回避。
しかし9月も3ヵ月続落濃厚の状況。ただし再び基準線を大きく下抜けながらも月末にきて再度上抜けをかけた攻防状態に。
さらに、遅行線も26ヵ月前のロウソク足との攻防状態に。
こちらは現状、26ヵ月前の終値(138.95)も高値(139.08)も上回る好転状態を維持。しかし、次月は終値144.79円、高値145.90円へと水準が切り上がり、10月に入った瞬間に26ヵ月前の高値を下回る揉み合い状態となる可能性。
結果的に、144円半ばを下回るようなら9月末時点で二役好転、一役逆転へ。10月に入った時点で一役好転、一役逆転、一役は揉み合い状態へ。145円台を維持できたなら、基準線割れを回避し、10月入り時点でも二役はいずれも揉み合い状態を維持。

よくあるパターンで遅行線がロウソク足にぶつかって跳ね上がり、強気方向へと向かうのか、そのままロウソク足の下へと潜り込む形となって弱気相場方向へと向かうのか、という重要局面を迎えているようにも見えます。
また、7月高値から9月安値の23.6%戻しが144円86銭となり、145円超を維持できれば最低限の反発をこなし、長めの下ヒゲを残して9月を終えることになり、月足でもいったん底打ちへの可能性を残す格好にも。
9月末、145円はドル円にとって重要な攻防ラインということにもなりそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月26日26日のNY金は+10.2ドル、0.38%高で7日続伸。6日連続、今年40回めの過去最高値更新。7日続伸は4月以来、5ヵ月ぶりで今年3回め。アジア時間の2680ドル台からロンドン市場で最高値更新トライ、2690ドル台へと水準を切り上げて前日高値を超えると一段高、2700ドルの大台を突破して高値では2710ドル手前まで上昇。大台超えでの一服感もあり、NY朝には米長期金利上昇とドル高局面にも連れて2680ドル割れへと急反落。自律反発でNY午後には2690ドル台を回復もNY引け後には2700ドルに抵抗感も。米利下げ見通しに中東情勢、中国の景気浮揚策など複数の買い要因が重なる状況ながらRSIも90%を超え、急反落への警戒感も高騰。7月末安値から最高値の23.6%戻し=2624.5ドル。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年9月26日NYプラチナは+30.5ドル、3.08%高で3日続伸。7月5日(1046.0)以来、2ヵ月弱ぶりの高値。アジア時間の1000ドル台から堅調推移、1010ドル台へと水準を切り上げるとロンドン市場ではNY金の急騰局面に追随する形で1020ドル台へと一段高。高値では1030ドルにワンタッチ、NY市場では1030ドル手前で上値を押さえられながらも1020ドルを維持。1000ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1030ドル付近に到達した一服感も、PCEなどをきっかけに波乱の展開となれば、上方向への行き過ぎなら7月高値圏1050ドル近辺までが意識され、下方向へは960ドルが当面のサポート、1000ドルの大台が目先のサポートとなれば堅調維持へ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月26日ドル円は+10銭、0.07%の小幅続伸。9月3日(145.48)以来、3週間ぶり高値圏での小動き。東京市場の時間帯には144円70銭近辺から40銭台まで下げて午後には145円まで反発。144円後半での保ち合いから欧州時間には145円20銭近辺までの高値トライ、失速後はNY朝にかけて144円10銭台まで軟調推移。しかし米新規失業保険申請件数が予想を下回り、8月耐久財受注が予想を上まわる好結果となったことを受けて急反発。高値では145円20銭近辺までの再上昇で頭打ち、145円台は維持できずNY午後には144円後半での推移。144円の節目上抜けに伴う短期上値目標、8月中旬高値(149.36)から9月安値(139.58)の61.8%戻し(145.62)近辺、145円半ば辺りまでを目指す流れは続き、もう少しの上昇余地。当面の下値サポートは143円、割れると142円割れを試しに行く展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/26終値とチャート

27日の国内金価格は+117円、0.87%高となって10日続伸。過去最高値の7月17日(13743)以来、2ヵ月半ぶりで過去2番めの高値。10日続伸は今年最長で2022年4月以来、2年5ヵ月ぶり。急反落リスクを抱えながらも最高値更新が止まらないNY金に対し、反発局面が続くドル円は今朝時点でそれなりの反発目安に到達しつつもあり、一服感も。ただしPCEの結果次第で波乱の展開も。自民党総裁選の結果も場合によって円安をサポートする可能性も。最高値更新か、大幅反落か。今年最大の下落幅は8月5日の-435円、その次は6月10日の-360円。最大上昇は8月9日の+319円。
週間ベースでは+646円、4.98%高で3週続伸。4月8日からの週(+653円、5.37%)以来、5ヵ月半ぶりで今年2番めの急騰。

プラチナ価格は+68円、1.36%高で3日続伸。5000円の大台を回復し、8月1日(5096)以来、ほぼ2ヵ月ぶりの高値。7月高値(5730)から9月安値(4554)の38.2%戻し(5003)を達成。大台への抵抗感が強まる前に突き抜けてしまった格好となり、これを維持できるようなら、もう一段の上値トライへも。半値戻し(5142)を超えると90日移動平均線(5184)も意識され、その先には61.8%戻し(5281)も。中期的には逆三尊を完成し、この値幅分上昇した場合の水準は5350円。
金との価格差は8552円、2日連続で過去最大を更新。
週間ベースでは+191円、3.92%高で3週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート

2024年9月27日(金)時点の相場
国内金13,614 円 9/27(金) ▲117(0.87%)
国内プラチナ5,062 円 9/27(金) ▲68(1.36%)
NY金2,694.9 ドル 9/26(木) ▲10.2(0.38%)
NYプラチナ1,022.2 ドル 9/26(木) ▲30.5(3.08%)
ドル円144.86 円 9/26(木) ▲0.10(0.07%)

9/26(木)のその他主要マーケット指標

9月末145円、底打ち反発をかけた月足ドル円の攻防ライン 9/27(金)

強弱混在、節目付近の攻防続く米製造業・非製造業景況感 9/26(木)

ドイツIFO景況感は一段と悪化、現況と製造業はコロナ後最低 9/25(水)

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